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第十六回 2002年2月
“マングローブ植林プロジェクト”
報告:編集部
地球に緑、人に安心 東京海上は明治12年に創業して以来120年にわたる歴史を持ち、個人・企業向けに様々なタイプの保険を提供している企業です。社会貢献活動を「本来業務以外の分野で、自発的に、直接的な見返りを期待せずに公益の増進に貢献する活動」と定義し、 かねてから寄付活動や東京海上各務記念財団を通じての活動など、多様な活動を行ってきました。 1990年代に入り企業の社会貢献活動が強く求められるようになってからは、1993年に「社会貢献室」を設置、さらに1997年には、 地球環境保護を活動の柱に加えて「社会環境室」と改組し、「地球に緑、人に安心、ひろげます。東京海上」をスローガンに、 より積極的な社会貢献活動を展開しています。 それらの活動のひとつが「マングローブ植林プロジェクト」です。 3,000haのマングローブを植林
マングローブ植林プロジェクトは、1999年に創業120周年を迎えた東京海上が、その記念事業のアイディアを
社員や代理店に募集し、環境保護・社会貢献の分野で長く将来に残るものとして採択された事業で、東南アジア
(フィリピン・タイ・インドネシア・ベトナム・ミャンマーの5カ国)で、2003年までの5年間で3,000haに及ぶ
マングローブの植林をしようというものです。 マングローブ植林プロジェクトは、マングローブ 植林に実績のある日本のNGO「(財)オイスカ」と「マングローブ植林行動計画(ACTMANG)」をパートナーとして実施 しており、東京海上は事業費の支援を行っています。 また、社員・代理店・年金社員とその家族による 「グリーンボランティアーズ」を毎年派遣しており、現地の人たちと一緒になって実際にマングローブを植林するだけでなく、 環境問題に関する勉強会、現地の子供達との交流や学校訪問なども行われています。なお、グリーンボランティアーズに 参加する社員には「ボランティア休暇」が与えられています。会社を挙げて、社員に対する環境教育と国際交流の機会の 提供が行われているのです。 マングローブ植林プロジェクトは、その事業のみならず、社会への環境啓蒙にも波及しています。 そのひとつに、教育用ダイジェストビデオ「よみがえれ、マングローブ 海の森づくり」の制作、配布があります。 これは、東京海上が提供したテレビ番組「ネーチャリングスペシャルアジア・マングローブ紀行〜海の森の営みに触れる〜」 を再構成したもので、全国の小中学校を中心とした教育機関に約4,000本が無料配布され、大きな反響を得ています。 企業とのパートナーシップのお手本 日本の森林に対して、そして世界の自然環境に対して私たち市民が出来ることは、どうしても限られてしまいます。 今後、私たちが行っている活動をより大きなムーブメントにしていくためには、行政はもちろん、企業との パートナーシップが間違いなく必要です。東京海上のマングローブ植林プロジェクトは、NGOと企業との パートナーシップによる活動のお手本です。これからも、このような事例が増えていくことを期待したいものです。 (編集部) URL http://www.tokiomarine.co.jp/
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