(創刊:2001年8月18日)
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★メディアの危機を訴える市民ネットワーク┃メ┃キ┃キ┃・┃ネ┃ッ┃ト┃
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メール・ニュース vol.16(5) 発行:2003年12月26日
登録者数:390人
http://www.jca.apc.org/mekiki/index.html
■笑わせるよ.....
読者の一人が(誰だかわかるよね)このページを教えてくれた。見たら5分間
も笑っちゃったもの、一生恩にきるわね。そのページにアクセスしたかったら、
グーグル(google.com)の検索ページで「Weapons of mass destruction(大量破
壊兵器)」と入力、「I'm Feeling Lucky」と書いてある横長のボタンをクリッ
クして。検索結果は、見た目ただの間違いだけど、よーーーく見てね。
2003年8月31日(日)12:01am リバーにより掲示
.......................................................................
出典:http://riverbendblog.blogspot.com/
翻訳:鈴木香織
検索結果の訳出は情報欄に掲載しました。今年の笑い納めに!
(16号編集担当・鈴木香織)
■もくじ■
表紙 リバーベンド・ブロッグ(vol.16<3>にてお知らせした、イラク女性のも
のだとされる英文HP)の一部を訳出。その切れ味鋭いメディア批判に、今後も
注目していきたいと思います。
1.ドキュメント「結審の日」
2.情報欄 1969年の新宿西口『地下広場』を見よう。そして..
3.編集後記
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■ ドキュメント「結審の日」 ■
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鈴木香織(メキキ・ネット事務局)
去る12月15日、VAWW−NETジャパンがNHK等を訴えていた裁判は結審
を迎えた。提訴後二年半の節目に何か見えるのか、何が見えるのか、緊張の一日
を追った。
10:03am 東京地裁103号法廷が審理を開始。傍聴席には福島瑞穂参議院議員の姿
も見える。原告弁護団長が挙手。原告・西野瑠美子さん最後の意見陳述
を申請。裁判長に「1〜2分ですか?..では2分間で」と促され起立し
た西野さんは、裁判に賭けた故松井やよりさんの思いと、裁判所の役割
とは何なのかについて4分間にわたり陳述。
10:10am 裁判長が結審を宣言。判決の日取りを来年の3月24日と確定して閉廷。
10:20am 弁護士会館10階に集まった支援者を前に、福島瑞穂さんが応援演説。
弁護団からは裁判の感想。3月24日が判決の日として選ばれたことに、日
隅弁護士から歓びの声。裁判官たちが検討する時間をたっぷり取ったこ
との表われ。異動するギリギリ前に自分の手で判決を書き上げたいとい
う意思の表われ。「3月 3日だったら良かったのに」と冗談も飛び出す。
高橋哲哉さんの証人尋問が実現しなかったのは残念。せめて、提出され
た意見陳述書の公開が求められる。
18:30pm 早稲田大学国際センターで報告集会。飯田正剛弁護団長を囲んで質問
が飛び交う。
Q:最終弁論にはどんなことを書いたのか?
A:事実整理と法律的主張、77ページに及ぶ。被告側各社のも大部で、編集
権について盛んに反論。NHKは「裁判史上初めて」とか、原告の期待
は「願望に過ぎない」とか書いている。願望って言われると、なんだか
子ども扱いされてるみたい。うまいネーミングですね。こちらは、信頼
利益という言葉に、約束とか契約とか合意という言葉が意味するような
拘束性を持たせたい。でもまだ、耳慣れない言葉。
Q:番組が事実を削除したため知る権利が侵害された。公共放送の責任を問
えないのか?
A:大切な視点だし、編集権の議論の中で触れてはいるが..。
Q:判決はどのように決まるのか?
A:決め方は知らない。書くのは、裁判長の左側(左陪席。傍聴席からは右
側)に座っている女性裁判官。3人の中では裁判官としての位が低く、こ
の事案にのみ携わる。裁判長と右陪席は他に単独審理事案も抱えている
ので、彼女が担当裁判官。被告NHKの吉岡民夫証人への質問は意気込
みの表われだったのか。
Q:高橋哲哉さんの意見陳述書を公開して欲しい。世間の耳目を集めてNH
Kに反撃しよう。
A:控訴審で証人申請することも考えている。高橋さんの証人採用に反対し
たことによって、被告側は彼の意見陳述書に対して反論する機会を放棄
したことになる。法廷に出て注目されるよりマシだと判断したのだろう。
しかし、彼の陳述書の内容が判決文に反映されていない場合、それはお
かしいじゃないかと裁判所に訴え、証人尋問を申請できると考えている。
判決文を見てから決めたい。
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[情報欄]
◆◆犯罪報道の犯罪」を現場からリポート!
12月25日、同志社大学教授、浅野健一さんの新著が刊行された。
『「報道加害」の現場を歩く』(社会評論社)350ページ、2300円(+税)
[過去ログより]
「やらせをやっておいて、それをスクープした出版社を訴えるNHKは凄い」と
言われた裁判について、浅野さんが『メキキ・ネット通信』で連載。
http://www.jca.apc.org/mekiki/vol6_3.htm
http://www.jca.apc.org/mekiki/vol7_1.htm
http://www.jca.apc.org/mekiki/vol8_1.htm
浅野ゼミのホームページ http://www1.doshisha.ac.jp/~kasano/
◆◆1969年の新宿西口『地下広場』を見よう。そしてティーチ・イン
【日時】2004年1月31日(土) 13:00開場 13:15開始
【プログラム】
■映画『地下広場』上映 (モノクロ84分 大内田圭弥監督)
■お話: 小田マサノリさん (現代美術家、民族誌家)
■カーヌーン演奏: ヤスミン植月千春さん (反戦ミュージシャン)
■意見交換 (16:30終了予定)
1969年2月28日土曜日、「フォーク・ゲリラ」が、歌による反戦の意思表示を、
新宿駅西口地下広場ではじめました。これは「広場」が「通路」に変わる7月ま
で続きました。
同じ場所に2003年2月1日土曜日、無言でプラカードを持った2人の人が、反戦の
意思表示に立ちはじめました。その数は次第に増え、「通路」は再び反戦の意思
を表現する「広場」に変わりました。2004年1月31日土曜日で一年になります。
次々と市民の意思を無視した法案が通り、自衛隊のイラク派兵によって日本が本
当に戦争ができる国になってしまいそうな現在、私たちはこれからどんな意思表
示をしなければならないのでしょうか。
記録映画『地下広場』(1969年) を上映し、2003年に「路上解放」をテーマに反
戦のデモを企画された小田マサノリさんに問題提起をしていただき、共に考えた
いと思います。
そして、ヤスミンさんのアラブ音楽を一緒に聞きましょう。カーヌーン(アラブ
の古典弦楽器) の美しい音色にイラクの皆さんのことを思い、イラクはイラクの
人びとの手に! そう願いましょう。
【場所】新宿区牛込箪笥区民センター 5階 多目的ホール「コンドル」
東京都新宿区箪笥町15番地 電話 03-3260-3677
http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/division/261400tansu/annaizu.htm
o 地下鉄大江戸線 牛込神楽坂駅 A1出口すぐ
o 地下鉄東西線 神楽坂駅 2番出口 徒歩10分
o 都バス 橋63系統 牛込北町バス停下車
※お車でのご来場はご遠慮ください。
【参加費】500円 (18歳以下無料)
【主催】新宿西口地下広場反戦意思表示有志
(連絡先 seiko@pn.catv.ne.jp)
★★★ 検索結果:映画『大量破壊兵器』のビデオ ★★★
「1997年制作、Stephen Surjik監督作品。この途方もないコメディに登場する二
人のメディア王、ガブリエル・バーンとベン・キングスレイは、プロ・フットボー
ル・チームの所有権を巡り、なんでもござれの大乱闘を繰り広げる。彼等の兵器
は、新聞、雑誌、テレビ局。彼等の弾薬は、恐喝、賄賂、セックス・スキャンダ
ル(捏造、暴露)」
同ビデオは、インディー映画のビデオやDVDなど扱う、このインターネット・
ショッピング・サイトで販売している。
http://www.buyindies.com/listings/2/7/FCTS-27544.html
大量破壊兵器の頭文字としてお馴染みのWMD、本当は大量騙し兵器(Weapons
of Mass Deception)の略に違いない..。
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[編集後記] 門松は冥土の道の一里塚。だからだね、こんなにたくさんあるのは。
冥土はイラクか東京か..きな臭いご時勢ですが、来年もメキキ・ネットをよろしく
お願いいたします。
Cry Cry Cry,
クライしたい位暗いイラクに
喰らいついて何時イラクに
クライイラクイラク痛しイラク、Iraq Iraq Iraq
作/村山徹郎さん(メキキ・ネット編集部)
★ご意見、ご感想、ご投稿をお待ちしております。
宛先 mekikinet-owner@egroups.co.jp
(16号編集担当・鈴木香織)
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│発行= 2003年12月27日 │
│発行所=メキキ・ネット事務局 │
│ ホームページ: http://www.jca.apc.org/mekiki/index.html │
│ 電子メール: mekikinet-owner@egroups.co.jp │
│ FAX: 020-4666-7325 │
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