ジャパンユニオンとは

私たちのユニオンは１９９９年７月２９日に結成されました。
それ以来、加入することで職場で安心して働けるようになったと多くの組合員が感想を寄せています。

組合員は継続した親身で丁寧な個別相談を受けられます。

組合員から相談があれば、組合員が抱えている問題について専門的な分析、判断、方針について助言します。

また、組合員本人の要請があれば、会社あての組合加入通知、団体交渉申入れ、要求書、警告書等について助言します。会社の不当労働行為には労働委員会、裁判で闘う必要が出てくる場合がありますが、その際は労働委員会や裁判での闘い方、労働組合法の活用について相談 にのります。

毎月発行される「組合ニュース」をメールで配布します。その他有用情報が得られます。

よくある質問ですので念のため言っておきますが、勤務先への通告などは、組合員本人の要請や了解があってはじめて行います。組合員本人の要請や了解もなく、私たちが勝手に動くことは絶対にありませんし、会社など雇用主側へ組合員の個人情報を伝えることはありません。それが私たちの活動原則です。
また、どのような政党とも関係ありません。

あなたも加入して職場に労働組合を作り、安心・安全な職場環境を手に入れましょう。



　成り立ち


ジャパンユニオンが生まれた理由は、それより以前に開設された「労働相談センター」（現在はＮＰＯ法人労働組合作ろう！入ろう！相談センター）の活動とその反響によります。

１９８８年に出発した労働相談センターは、１９９６年９月からインターネットにホームページを立ち上げました。
そうすると、地域にとどまらず全国各地から、さらには世界各地に駐在する日本人労働者からも相談が来るようになり、メール、電話による相談件数は飛躍的に増加しました。

相談に応える中で、相談者から身近にある地域労働組合・ユニオンを紹介してほしいとの要望が繰り返し寄せられました。

そのため、その都度、対応できる地域の労働組合・ユニオンを紹介してきましたが、全国には、近くに地域労働組合・ユニオンがない空白地域もたくさんあります。その場合に、相談者から「インターネット上に労働組合・ユニオンがあれば助かるのに」との声が何回も聞かれました。

そういう経過で、労働組合のない労働者の期待に応えるため、インターネット労働組合「ジャパンユニオン」を１９９９年に設立したのです。

　労働組合法に基づく労働組合

１９９９年１２月、私たちは東京都（地方）労働委員会から労働組合規約、役員体制など必要な審査により、労働組合法第５条に合致する労働組合との認知を受け、「労働組合資格証明」の交付を受けました。

労働組合法の第５条とは、「労働組合は、労働委員会に証拠を提出して第二条及び第二項の規定に適合することを立証しなければ、この法律に規定する手続に参与する資格を有せず、且 つ、この法律に規定する救済を与えられない」のことで、ジャパンユニオンは労働組合法の保護と救済を受けることができるということです。

またここに出てくる「第二条及び第二項の規定」とは、「この法律で「労働組合」とは、労働者が主体となつて自主的に労働条件の維持改善その他経済的地位の向上を図ることを主たる目的として組織する団体又はその連合団体をいう」をいうことを指します。しかし「団体の運営のための経費の支出につき使用者の経理上の援助を受けるもの」（第二項）は適合しないということです。

私たちはこれらすべての審査に合格して「労働組合資格」を取得したわけです。

　ジャパンユニオンの特徴

次のような特徴があります。

●労働者であれば、雇用形態（正社員・契約社員・パートタイマー・派遣社員…）を問わず加入できます。
●憲法と労働組合法に基づく労働組合員としての権利と保護を受けられます。
●親身な個別相談を継続して受けられます。
●職場での活動のやり方や労働委員会、裁判での闘い方の相談にのります。
●ユニオンの諸活動に参加できます。
●「組合ニュース」など有用情報が得られます。
●職場でトラブルになった際は組合員本人の要請によって、組合加入通知、団体交渉申入れ、要求書、警告書等を助言・発行します。

　東部労組加入で支援強化

組合をさらに質量とも大胆に発展させるため、私たちは２０１３年４月２６日に開催した第９回定期大会において、全国一般東京東部労働組合（以下、東部労組という）加入を決定しました。
東部労組は、規約第２章組合第６条（加入）第1項の「この規約を認めた労働者、労働組合、労働者の団体及びグループはこの組合に加入を申し込むことができる。執行委員会が加入を認めたときから組合員の資格をもつ」に基づき、ジャパンユニオンの東部労組加入を承認しました。

ジャパンユニオンが東部労組に加入した理由は、次の通りです。

（１）東部労組と兄弟組合として相携えて強い協力関係を築いて活動した経過をふまえ、使用者との交渉力を高めるために、東部労組の応援を得ることが出来ます。

（２）組合員への支援を、東部労組の専従オルグのご協力を得てカバーできます。

（３）東部労組は結成してから５０年間で獲得してきた団体交渉や争議戦術、そのほか組合活動全般にわたって、東部労組の貴重な経験を活動に生かすことができます。

（４）組合員教育面での東部労組の経験、ノウハウを活動に生かすことができます。

なお同時に、次のことも確認しました。

（５）単一労働組合のまま東部労組に加入するもので、個々の組合員が改めて新規に東部労組に加入するものではありません。

（６）現時点における組合員の権利義務関係には変更はありません。

（７） 組合費（月額組合費 1000 円）には変更ありません。

　活動案内

1. 会社からの嫌がらせや攻撃にたいして、即応態勢をとるため、すぐ加入できてすぐ行動できるようにしています。
   
   
2. いつ理不尽な攻撃がわが身を襲うかわかりません。その時にあわてず有効な対応ができるように備えが必要です。その備えがジャパンユニオン加入です。
   
   
3. 当事者にあった活動のしかたを見つけます。たとえば、職場の仲間とともに組合（分会）を結成して使用者と団体交渉をする準備をはじめた方がよいのか、あるいはしばらく匿名（とくめい）組合員（組合員であることを使用者・会社に明らかにしない組合員）としてジャパンユニオンに加入するにとどめるか、本部と当事者でよく相談して決めます。
   
   
4. 当事者にあった活動のしかたが決まったら、それぞれに見合った行動計画を個別にたてます。
   
   
5. 組合結成通知書、要求書、団体交渉申入書の書き方、解雇・倒産その他問題ごとの対処は、 個別にメール、電話、ファックスで行います。
   
   
6. 組合ニュースを月一回定期発行しています。バックナンバーは組合員専用ページにアップしています。

　ジャパンユニオン加入の手引き

「加入」、「組合加入の承認」、「脱退」については「加入方法とその後の流れ」 をご参照ください。