在留特別許可を求めたミンスイさん一家(ビルマ国籍)への
高裁不当判決に抗議します!!

 

 非正規滞在(いわゆるオーバーステイ)のビルマ国籍マウン・ミンスイさん一家は、1999年9月1日、日本国内に生活基盤が形成されたことと父親の政治難民性を理由として法務大臣の自由裁量による在留特別許可=「日本で暮らす権利」を求めて自ら入国管理局に出頭しました。

 しかしながら、在留特別許可は認められず、父親は1年にもわたる入管への収容を余儀なくされ(現在は仮放免中)、母親はショックとストレスで病に倒れました。そして一人娘のユウちゃん(出頭当時2歳)は幼心を傷つけられながらも辛苦の日々を不安定な状態で過ごしてきたのです。

 一家は法務大臣の無慈悲な裁決の取消しを求めて行政訴訟をおこしました。しかし、一審は2002年2月に棄却されてしまいました。
それでもあきらめず、一家は控訴。そして去る3月25日、東京高裁において、二審の判決がありました。

 結果は、ミンスイさん一家の訴えを棄却するというものでした。判決の内容は一審判決を完全に踏襲したうすっぺらな9ページのものにすぎず、何ら真剣に「子どもの権利条約」や父親の難民性(父はビルマ民主化運動に関わっており、帰国すれば軍事政権に迫害される危険性が高い)を考えようとしない非人道的判決でした。まさに「最初に結論ありき」なのです。
 さすがにこの不当判決には傍聴席からも「外国籍住民の人権を全く考えないのか!」と怒号があがりました。ここまで司法が堕落したかと思うと、空恐ろしくなります。

 私たちAPFSは、ミンスイさん一家に不当判決を下した矢崎秀一裁判長に猛然と抗議します。
また、法務大臣に対しては人道的立場から一家への在留特別許可を強く求めます。
今回の不当判決を受けて来る4月2日、APFSは植田むねのり衆議院議員と共に法務省に緊急申し入れ行動を行います。心ある皆さんの更なるご支援をお願いいたします。



 




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ASIAN PEOPLE'S FRIENDSHIP SOCIETY (APFS)