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沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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第122号(2001年3月28日発行)

【報告】

 第二回 ゆずり合い、助け合い、学び合う会

        三月三日〜四日

      (財)わびあいの里


  花は土に咲く

 三月三日七時半、伊江島の米軍演習場に入った。案内は、伊江島の反戦地主・平安山良有さん。土曜日で演習が休みとかで、ガードマンのいる門も無事通過。しばらく車を走らせて、阿波根さんの家の門があったという所に着く。あたりは一面緑。その先に、青い海が見える。不粋なことに、その中間にヘリパッドがある。ここは、阿波根さんがデンマーク式農民学校を開こうと準備された土地だ。我々は、阿波根さんの百歳を祝い、学び合う会場に、その土地に咲く花を取って飾るために、鍬とスコップと鉢を持って基地に立ち入った。お目当ての赤いグラジオラスはまだ咲いていなかったが、可憐な琉球スミレ、菜の花、蕾をつけた百合などを採取することができた。


 第一日目前半
 山内徳信さんの基調講演「平和憲法は、国民の命そのものである」
 琉大生の時、那覇での阿波根さんたち伊江島土地を守る会の人たちの乞食行進との出合から始まり、読谷村村長時代の実践や研究に裏付けられた話は、二時間の長丁場を一気に走り抜け、平和憲法を学び、身につけた知恵が力となって、平和を実現することにつながることを、あらためて確認させた。


 第一日後半
「阿波根昌鴻・百歳を祝い振り返る」交流会
 一二年前と最近の阿波根さんを紹介するビデオ上映に始まり、お祝いの踊り「カシャデ風」、アレン・ネルソンさんらのメッセージ。人形劇あり、一人芝居あり、男踊り「クーダーカー」等々。最後は、三線による「陳情口説」から、参加者二百人によるカチャーシーで締めくくられ、これからの運動のエネルギーを蓄え合った。
 

 二日目
 シンポジウム「二一世紀に語り継ぐ平和遺産」
 語ったのは、石川洋さん(京都・一燈園=若き日の阿波根さんが学んだところ)、佐喜真道夫さん(普天間基地に食い込んで、丸木さんの沖縄戦の図などを展示するいうなれば平和美術館を建てられた方)、石原昌家さん(「平和の礎」建設や新平和祈念資料館問題に深く関わってこられた方)。
 
 二日間に語られたことの詳細は、後日発行されるであろう(財)わびあいの里の機関紙「花は土に咲く」や、第二回ゆずり合い、助け合い、学び合う会の記録集にゆずる。
 
 それぞれ体験をもとに語られた貴重なものであった。会の最後は、付録四頁のアピールで締めくくられた。  
 (O)