選挙結果について

 沖縄県知事選挙は敗れました。米軍基地の撤去を求める運動は、その勢いをそがれます。政府は沖縄の米軍基地増強に一段と力を入れてくるでしょうし、反基地運動の大衆的盛り上がりもこれまでに較べて、規模が小さくなるでしょう。県民の多数意志の代表として知事を先頭に立てて、政府に政策変更を求めるのと、政府の走狗になりかねない知事を抱えての運動の違いは並大抵のものではないと覚悟します。

 しかし、私たち一坪反戦地主会が発足したのは保守党の現職知事が、革新統一候補を破って再選を果たした1982年でした。それから十数年、政府べったりの知事のもとで、地道な活動を積み重ねてきました。その積み上げが偶発的な米兵の犯罪をきっかけに、安保体制の不当を全国に訴える道を開きました。

 私たちは知事に導かれて運動をしてきたのではありません。逆に、私たちの運動が時期を得て、知事を前面に押し出し、その後退を押しとどめた部分も相当あったと思っています。したがって、知事選の結果は闘いの場の状況を変えたとはいえ、立たしたちの基本的な方針に何らの影響を与えるものではありません。知事選の結果によって時流がどう変わろうと、私たちは「軍用地を生活と生産の場に!」という訴えを愚直につづけます。

 今回の選挙で私たちが呼びかけた選挙資金のカンパには150の団体個人が応じて下さり、126万6629円を選対本部に送ることができました。ご協力に心から感謝申し上げます。

 1998年11月

                沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック


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