自治労音協通信

 1面 NO54号/2004.7.25発行

「オメオメと生きている元シンガー」 進藤久明(熊本CATV)
                         
熊本で行われた、自治労はたらくものの音楽コンサートに私たちと一緒に出演した進藤久明という熊本のシンガーを紹介します。

十数年前にロックシンガーとしてメジャーデビュー。売れない3歳年下の尾崎豊とは、友達としてライバルとして一緒にがんばっていました。しかし、その後この2人は対照的な人生を歩みます。
尾崎豊は、長い下積みからカリスマとなり伝説となりました。一方、進藤久明は、将来を期待され華々しくデビュー。ただレコードは売れず、契約切れとなり熊本に帰ってきました。現在、熊本CATVという熊本市の3セクに勤務しながら歌い続けています。
彼の歌「からっぽの人生」は、人の運命を感じる歌です。「カッコよく死んでいくより、オメオメと生きてみてやるさ〜」このサビの歌詞の、カッコよく死んでいく奴が尾崎豊。オメオメと生きている奴が進藤久明である。進藤久明がこの曲を歌うときは本当にカッコいい。良い事も悪い事も、ありのままの自分をさらけ出した時、人は最高に輝くということを教えられます。


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「夢を捨て公務員」 原田 靖士(熊本市職)

私の人生は小さなものです。
高校時代に始めたエレキベース。当時ハマっていたチョッパーベースという弦を叩く奏法は、熊本では珍しく、3年のとき5歳年上の寺島さんというキーボード奏者から声が掛かり、バンドを組むことになりました。この人は、浜田省吾のバックバンドをやっていた人でローカルCMなど作曲して収入を得ていました。高校卒業後バンド活動に専念。マクドナルドでバイトをしながら寺島さんと活動をしていました。九州内のスタジオで仕事したり、イベントのライブなどで微々たる収入を得ていました。1983年、あるコンテストに「ネットワーク」というバンドで、熊本代表としてエントリー。グランプリバンドの発表のとき、自分達のバンド名が呼ばれました。しかし、ステージに上がったのは名前の似た「TMネットワーク」。TMネットワークはブレイクしました。結局、バンドは人間関係が原因で解散。その後、私は公務員。キーボードの寺島民哉さんは上京し作曲家として活躍しています。私は、アマとしてジャズ・フュージョンを中心にチョッパーしています。


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