自治労音協通信

 1面 NO53号/2004.4.3発行

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生活者の歌を!

★「ギターと三味線」を奏でる音楽性?

山本 親広(水戸市職)

 このたび、ホームページをみてみなさんの活動を見させていただき、自治労音協に入会させていただきました、水戸市職の山本です。好きな楽器はギターと民謡三味線です。
 「ギターと三味線?」いったいどういう音楽性なのかと思う人がいるかもしれませんが、このお話は後にさせていただいて、自分の音楽歴を話したいと思います。

◆フォークソングのルーツ

 私は主にフォークソングをずっと歌ってきました。現在は活動は一切していませんが、以前は自分で歌を作っては街頭やイベント(集会?)などで歌っていました。ちなみに技術面では小学生並みなので期待しないでください。ではなぜフォークソングなのかというと、フォークは生活のなかで生まれ、生活のなかで歌われた歌だからです。
 今日フォークソングと呼ばれている音楽のルーツは、アメリカのフォークシンガーであるウディ・ガスリーにあります。1930年代の不況と砂嵐に見舞われた悲惨な状況のアメリカの労働者のなかで、ウディ・ガスリーは歌っていました。迫害された労働者の一人であったがスリーが、仲間たちを力付けるために歌い始めたのが全ての始まりです。  (労働者たちの悲惨な状況はスタインベックの小説『怒りの葡萄』に描かれています)そしてガスリーはスターになることを拒み、最後まで労働者の中で歌い続けました。

◆民謡三味線を奏でる必然性

 古今東西、私は働く人たちの生活の中で生まれ、歌われてきた歌が好きです。それは日本の民謡も例外では亡く、私が民謡三味線を始めたのも必然だったのかも知れません。日本の民謡も、つらい労働のなかで互いに励まし合う内容の物が非常に多いのです。
 現在、社会はとてつもなく混迷しています。混迷した社会を問うような素晴らしい歌がこの世にはたくさんあります。そのような歌をできるだけ多くの人に知って欲しいと思うし、自分でも作っていきたいと思います。
 「生活者の歌を世の中に」その私の思いは、自治労音協の運動に通ずるものがあると思います。仕事と生活に追われ歌うことを休んでいた私ですが、混迷した社会の中で、歌わずにはいられないなと思っています。
 自治労音協のみなさん!運動のことはよくわかりませんが、歌を歌うことは大好きな私です。よろしくおねがいいたします。

『春の日を待ちながら』
 詩=山本親広
冬の風にふかれて
忘れた大地にも
春の風がふけば また花も咲く
冬に季節は長いが 必ず春は来る
いつかこの暮らしも、変わって行くだろう

私のこの心にも 春の風がふき
暖かな気持ちに させてくれるだろう
飾りに満ちた時代はやって来る
そんな時代に流されぬように
春の日待ちながら 私は待つだろう

人を愛せる 時代が来るまでは
人の心を見つめながら
新しい時代を信じて生きよう
春の日を待ちながら 私は待つだろう
人を愛せる 時代が来るまでは
人を愛せる 時代が来るまでは


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