自治労音協通信

 2面  NO42号/2001.1.1発行

詩の紹介コーナー「イマジン」


清水啓文(自治労東京都本部立川市職労)

序 章


愛と平和に満ちた社会の実現を願って歌われたジョン・レノンの曲『イマジン』を含むアルバムが発表されたのは、一九七一年十月のことだった。それから三十年近くもの星霜が流れた二〇〇〇年の二月に、アニバーサリーとしてリミックスされた同名タイトルのアルバムが再発売された。それは、彼が射殺されてからちょうど二十年後のことでもあった。

あれは、時代がまだ未成熟だった頃
あれは、時代がまだ純粋だった頃
あれは、時代がまだ歌によって変えられると思われていた頃

一人の歌手とも詩人とも呼ばれた男が
天国も国も財産もないと想像すれば
世界はひとつに結ばれるというメッセージを
世に問いかけた

それはまさに問いかけであり
自己の世界の表現ではなく
ましてやアジテーションでもなかった

それでも世の中はそのイメージを喧伝し
男は平和活動家として語られるようになり
曲は平和の賛美歌として持てはやされるようになった

″人生は短い、そして残された時間は少ない″

私は、未成熟で、しかも純粋ではなかった
受け入れるべきものを拒み
排除すべきものを受け入れる
ねじまがりの構造そのものだった
男が何故イマジンを歌ったのかを知ろうとも
男が何故イマジンを必要としたのかを考えようともしなかった 

常に先を行く男に戸惑い、憧れ、嫉妬していたのだ
そう、男は常に先を行く男だったのだ!

″人生は短い、そして残された時間は少ない″

あれは、時代がまだ未成熟だった頃
あれは、時代がまだ純粋だった頃
あれは、時代がまだ歌によって変えられると思われていた頃

それは、平和を我等にと一緒に歌いながらも
先行する男のことがわからずに
平和と叫ぶことに気恥ずかしさを感じていた頃でもあった

今、幾星霜を経て、充分に齢を重ねても
アニバーサリーの行事に嫌悪を覚える私は
また、受入れを拒否するのだろうか

少なくとも、天国も国も財産もないと想像することは
できる、と信じることだけは
できそうな気がするのだが…

終 章
一九八○年十二月八日、キリスト教の腐敗を告発したリバプール生まれの稀有な歌い手は、狂信的なキリスト教信者によって殺害された。リバプールがキリスト教による植民地支配の発信地であることからキリスト教をめぐる報復劇だという説もある。しかし、私にとっては、常に先を行く男に永遠に追いつけなくなったアニバーサリーとして、酒を飲む日になっただけである。

(コメント)
日本音楽協議会の機関誌、二〇〇一年一月号「歌う詩」に応募しました。会員のみなさん!是非曲をつけてあなたのライブで歌って下さいね!
清水さんはこの詩を、自治労東京の二千年度文芸賞に応募されました。賞は佳作入選でした。レノンの歌詞を引用したことを審査員からクレーム(レノンの詩に寄りかかっている?)として出されたそうです。みなさんはどう思われますか?

Baby★Baba文化の日スペシャル
ロッケンロール講演会&ライブ〜今世紀最後にして最大の

ロングドライブ・ライブツァーin滋賀

(滋賀県本部青年部事務局長)西藤 安彦

「夢は叶う」のテーマで講演中の山田芳裕さん

左端から、西藤さん、Baby、yukkoさん
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十一月三日文化の日、滋賀県本部青年部・女性部主催の学習会に講師として、Baby★BabaさんにBabyワゴンではるばる滋賀まで来ていただきました。当日は、昼の十二時に来ていただく約束をしていたのですが、なんとBabyさんには新潟市を深夜に出発していただいたみたいで、今世紀最後にして最大のロングドライブ・ライブツァーが実現されました。
会場は、私の地元、滋賀県守山市、JR守山駅のすぐ向いにある勤労福祉会館「つがやま荘」で行いました。当日は県内各単組から青年女性部員約四十人が参加しました。
まずは、Baby★Babaさんが出演されている「あんたがただれさ」のビデオを全員で鑑賞し、現業職場での様子、音楽に対する思いなど、Babyさんがどのような人なのか学習しました。
その後、いよいよ本人の登場です。ビシッとスーツで決めたBabyさんが現れ、講演会が始まりました。清掃作業員から、今は下水道の職場に移動となり、主に日常業務である下水道管の維持管理の話に会場の仲間は聞き入っていました。(滋賀では下水道職場はほとんど民間依託化されています)
二部はいよいよお待ちかね、Baby★Babaライブの始まりです。「スパイ大作戦のテーマ」で入場した、Babyさんは、トレードマークのサングラスに赤のジャケットで登場。「ヒーローへの道〜Baby★Babaのテーマ〜」ではじまり、「パチンコ屋」「プレゼント」ととばした後は、「ありがとう郵便屋さん」でしっとり歌い上げ「Happy Birthday」では参加者の一人の誕生日を祝っていただきました。そして、新曲「大は小をかねる」「友だちがいなくなる」「Zoo」と続いた後、ゲストということで、私がベース、yukkoさんがコーラスで加わり「I Iove you」で盛り上げ、最後の曲の「逢いたくて…『Baby★Babaのテーマpart5」では、yukkoさんがドラムを叩き、参加者の手拍子の中感動的なラストとなりました。
こうして、文化の日スペシャルは盛況の内に終了。BabyさんにはサブタイトルT二泊三日滋賀の旅゛を満喫していただきました。


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