自治労音協通信

 4面  NO38号/00.3.20発行

☆まいふぇばりっとびーとるず(その2連載☆UNCLE)
 

◇ 2000年で大混乱

前回は新年号でしたが、本当に年があけてから書いているのは今回が初めてと言う事でまずは、明けましておめでとうございます。m(_ _)m私はと言えば、昨年より引き続きの風邪と、新年早々追突されたりとあまりいいスタートではないようです。(´ー`)┌ ヤレヤレ...
新年と言えば2000年問題ですが、皆様のところではいかがでしたか?我が社では責任者が大晦日に泊まり込んだり、三〇日には通帳の書き込みでATMが大混雑とか色々ありました。個人的にはマックを使っているので2000年問題はないはずでしたが、パソコン通信関係でメールや会議室発言の順序がめちゃくちゃなってしまいました。(joj) ドボジテ...

◇ 主観論的分析の開始

さて「まいふぇばりっとびーとるず」前回はまあ、どこにでも書いてあるような事を書きましたが、今回からはどんどん主観的になって行きます。前回では「Ask me why」がいい曲だと書きました。にもかかわらず「Pleas Pleas Me」のB面として発売されました。いまでこそCDになり表と裏の区別がなくなりましたが、レコード時代はA面とB面では天と地程の違いがあった時代です。その主観的な解説を障りの部分の譜面をのせましたので参照しながら読んでみて下さい。
まず、キーがE、このへんからユニークですね。(「Pleas Pleas Me」もそうですが)(T▽T)アハハ!普通に作ればCですし、耳に馴染んだ音程もC、だからこそEの響きが新鮮に聞こえる訳です。ビートルズの伴奏は専らギター、ギターが弾ける人なら分かるようにEは弾きづらいキーです。この曲でいえばイントロを切れ味よくしなければならず、開放弦の多いEでは右手でミュートしなければなりません。フォークソングならいざ知らずロックではカポと言う訳にもいかないですしね。σ(^_^;)このイントロは最初のメロディの後半でメロディと重なり、もう一度イントロ、ブレーク、ときて同じメロディの繰返しを誘ってると同時にイントロの軽快さを持続させています。<(; ^ ー^) マイッタマイッタ...
実際に聞いてみると分かりますが、ボサノヴァかビギンのようなちょっとラテンがかった非常に軽快な曲です。ヴォーカルの音程も上の方はきつくなりますが、最初のメロディからめりはりのある音が出せ、伴奏に埋もれなくてすみますし、さびで高いのも迫力がでていい感じです。
伴奏に埋もれないと言えば彼等のレコードはどれもヴォーカルが浮き出ています。ミックスの関係もあるでしょうけど、後のハードロック等と比べると歌を聞かせようと言う意志が見えます。( ̄^ ̄) エッヘン!メロディにはいりますが、イントロの後ブレイクしてよくある上昇パターンで始まります。このパターンは後に続くメロディを非常に期待させるともに、高揚させるパターンでもある訳です。通常の上昇パターンはその小節内でつぎのメロディが出てくるものが多く、水戸黄門じゃないですが何となくつぎのメロディを連想させてしまいます。この曲のように全音符以上引き延ばされると、次にどんなメロディが出てくるか非常に焦らされます。会わせてバックコーラスが4分3連で揺られるとますます興味をかきたてられ、次の小節ではコードが変わり、「ほーこんなメロディが」ということになります。♪~♪ d(⌒o⌒)b♪~♪ランラン
バックコーラスの音程も、主メロのG#に対して3度上のBは当たり前ですが、うら3度のEといかず、D#でハーモニーをとっています。順当に行けばEなんでしょうが、バックコーラスだけで3度のハーモニーをとり、あえて主メロを浮き出させている訳です。歌詞も1番は「you」の「u」を延ばすだけですが、2番では「mine」の「ne」を延ばした後、3連で「Ya ya ya ya ya」と歌いますますラテン調で軽快です。Bメロにはいるところではaugを使って軽快な進行をちょっと落ち着かせ、4分3連に続くこぶしで演歌のような雰囲気も作っています。
譜面にはありませんが、1コーラスの終わりで最初と同じように全音符延ばすところがあります。ここのコードはF#なのに音程はG#、つまり9thで延ばし、次の小節のBでF#に落ち着くという芸当もしています。エンディングはこのパターンのままBにはいかず突き放すように終わっています。歌詞の方はビートルズに限らず英語曲殆どがそうですが、一つの音符に対して一つの言葉を使っています。つまり八分音符で書いてありますが、ほんとうに正確にあらわすとすれば十六分音符以上で歌われているところもあるということで、独特のリズム感を生み出しています。たとえば最初の「I love you」の「I」は「アイ」と八分音符二つに分解されますが、「ア」にアクセントがあり、「アイ」ではなく「アイ」です。日本語では一つの音符に対して一つの語が多いので何となく平板に聞こえてしまいます。そのため最近では歌詞の中に英語を交えたり、ときおり十六分音符を使ったりしている訳で、英語を使えばかっこいいという意図ではないのですが、聞き手はたぶんにかっこいいと勘違いしている部分もあります。軽快な曲の割には歌詞は片思い風の女々しいものです。(T.T ) ( T.T)ウルウル...
            (つづく)


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CD紹介コーナー・私のお気に入り

アリソン・クラウスの全米ヒットチャートに輝いた
「Forget About It」

小川典子(事務局)

私はよく新星堂というレコード会社でCDを買います。家の近くのヨーカドーですぐに手に入る売り出し中のものから、中央線で二駅新宿よりの吉祥寺の店では海外のバックナンバーが取り寄せできます。新星堂のホームページでインターネットでも手に入りますよ。
この会社の毎月出している雑誌「ミュージックタウン」1月号で紹介された、アリソン・クラウス(一九七二年イリノイ州生まれ、二十九才)の全米ヒットチャートに輝いた「ForgetAbout It」は、ポピュラーソングをブルーグラス界の女王が歌っているステキなアコースティック・サウンドの一枚です。
ブルーグラスといえば、松本敏之さんが連載中ですが(今月はお休み)、アリスンは音楽一家に育ち、子供の頃からクラッシックバイオリンを始め、あらゆるコンクールで優勝していた腕の持ち主です。アメリカの民謡界の異色の新人の、透き通るようなハードボイスをみなさんもお試しくださいね!

『Alison Krauss Forget About Lt』
(OMCX-1044)

1.Stay
2.Forget About It
3.It Wouldn’t Have Made Difference
4.Maybe
5.Empty Hearts
6.Never Got Off the Ground
7.Ghost In House
8.It Don’t Matter Now
9.That Kind of Love
10.Cold You Lie
11.Dreaming My Dreane With You

Alison Krauss Union Station・
Two Highway』
(ROUNDER CD 0265)

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