自治労音協通信

   NO22号/97.6.1発行 2面

第30回はたらくものの

音楽祭特集

報告/松本敏之

1997年4月19〜20日

彩の国埼玉劇場

「生きる─よろこび、かなしみ、いかり、うたうこと」

4月18日に第11回自治労コンサート、そして19日から20日にかけて日本音楽協議会(日音協)の主催で第30回はたらくものの音楽祭が開催されました。菅野報道出版局長、吉田青年部長のほか自治労からは、4月ということもあり、年度初めで参加体制が厳しい状況のなか全国から、3日間で埼玉県本部の10人をはじめ、のべ16県本部から56人が参加しました。

 19日(土)から20日(日)にかけての第30回はたらくものの音楽祭は、「生きる─よろこび、かなしみ、いかり、うたうこと」をテーマに、埼玉県与野市の彩の国さいたま劇場で開催され、2日間でのべ700人が参加しました。埼玉県本部青年婦人部も裏方での任務を担っていただき感謝の念にたえません。

 音楽祭は30回を記念して「歌で綴る30年」として、映像をあわせて、第1回からその都度テーマ曲として歌われてきた歌や祭典を代表する歌などを演奏しました。また、30周年記念日音協SONGの公募が取り組まれ、残念ながら入選・佳作ともに該当なしでしたが、4曲が紹介されました。また、会場を浦和市・ホーリー・クリエイティブ・スペースに移して、記念スポットレセプション風コンサートも行われ、三島元理事長、印牧元事務局長をはじめ日音協の歴史をつくってきた先輩方に多くのご出席をいただいて、ごあいさつもいただきました。

 また、自治労の組合員を含む神奈川県の地域のビッグバンド「相模鉄槌組」の演奏もすばらしく迫力があるもので、アルコールとあいまって踊り出す参加者も現れるほどでした。

 音楽祭では司会を自治労から3名出すことが実行委員会より要請され、どうしても体制が取れず日音協北海道支部にお願いし、石川加鶴子さんに急遽依頼しました。また、昨年に続き岩手県本部青年部長の千葉佳幸さんそして日音協事務局の松本敏之で進めることになりました。

 発表は例年のように地域サークルと全国産別労組の発表を中心にして、トライト(元気に活動を広げつつある若い人たちの演奏をじっくり聞くコーナー)、実行委員会企画としてのさまざまな表現(狂言、コント)、そしてゲスト李政美コンサートなどの内容でした。

 自治労の発表として、昨年の仲間のうた佳作曲から「十五の頃」(詩・曲=佐藤淳=福島県保原町職)、「ランナー」(詩・曲=籠味正樹=北海道上川町職)の2曲を2部〜4部合唱でうたいました。また、東京都小金井市職の鳥澤順子さんがスポットライトに出演して自作曲「ひとり」「和」「青空の心で」「Move」を自らのシンセサイザーを伴奏にうたいました。若々しい感覚が新鮮に感じられました。ブービーバンド(北海道札幌市職)、コモド(北海道足寄町職)のほかにも祭典企画のコントに田中路男さんが出演するなど、多くの地域サークルの発表で自治労組合員が活躍しました。

 音楽祭ゲストの李政美さんは、昨年自治労コンサートにゲスト出演をいただきましたが、改めて自作曲、朝鮮の歌、世界の歌を歌い、美しい歌声で会場を魅了しました。

 自治労は20日のエンディングで発表。伴奏はピアノ吉田斉子、ギター佐藤淳・桃井雅和、ベース山本英二、アコ磯野友一の皆さんでした。また、事前練習になかなか集まれず、出演当日東京の仲間も入って会場のリハーサル室をお借りして練習しました。曲は昨年の仲間の歌佳作曲から「ランナー」「十五の頃」を松本敏之の編曲で細川剛の指導と指揮で身近い時間でしたがなんとか発表することができました。また、「ひとりじゃないよ」「Let sinnger song」「インターナショナル」を全逓の仲間も加わり最後に全員合唱で音楽祭の幕を閉じました。

 首都圏の開催にもかかわらず自治労の参加者が少なかったことが残念でした。4月は自治体にとっては人事異動と決算の月。参加者を広げる努力ももちろんですが、開催時期(従来は3月、昨年〜一昨年は6月)の工夫も主催者に求めていきたいと感じました。     

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