自治労音協通信
   NO22号/97.6.1発行 1面

 第11回自治労コンサート報告   

ロスネリモス10年ぶりに出演

 第11回自治労コンサートが1997年4月18日金曜日午後時から開催され、浦和市のホーリー・クリエイティブ・スペースに全国から56名が集まりました。自治労本部青年部長吉田雅人さんのアドリブに満ちた軽快な司会で進められ、自治労報道出版局長の菅野謙市さんの挨拶からはじまりました。 第泄狽ヘサークル演奏でコモドの二人(大貫裕弘・川音裕美/北海道)がそれぞれ自作の「はるかかなたとおく」「遠い春」を発表。ソリストでは佐藤淳(福島)が「十五の頃」と新曲「ファイト」を。桃井雅和(茨城)はいつもながらの浜省「あれから二人」を歌いました。

 また、初出演では、古賀麗音(れのん)(福岡)が出演。古賀さんは毎週末、久留米・福岡などの路上でストリートミュージシャンをやっています。そこで出会った人達とのつながりで福祉施設や保育園、時には町のお祭りでも誘われれば、どこにでも歌いに行っています。「一期一会」をモットーに、人との出会いを大切にして歌い続けています。ジャンルはオリジナルはもちろんですが、基本はもちろんジョン・レノン、Love&Peace。繁華街の路上で歌っていると、おばちゃんがやってきて、「あなたまともな仕事に就きなさい」といわれ、「実は公務員です」と言えなかったとか。お店の終わったフィリピンの女性に、タガログ語で歌ってあげて仲良しになったり。「いつかはメジャーなミュージシャンになってやろう」と思っているレノンさんです。発表曲は「鬼は外、福は内」「Love Song」でした。

 また、ソリストでは、松本敏之(栃木)が「ワープロの音」「41人は減らされたけど」を発表。サークル演奏ではブービーバンド(桑野功+榊原隆子+磯野宏之)(北海道)が、今年もやはり、とりで「宇宙人がやってきた」ではなにかしらパロディーを感じさせますが、2曲目「海を飛ぶ鳥たちへ」はまさに、「とり」のイメージにぴったりなステキなハーモニーで熱演。

 第部はゲストに『ロス・ネリモス』八木倫明を中心とするメンバー6人。10年前にも出演しましたが、メンバーもかなり入れ替わり「地球音楽」を目指すエコロジックバンドとして結成してから今年ではやいもので10周年を迎えます。地球の美しさと豊かさ、人々の心の暖かさ、そしてそれらが失われていくことへの悲しみを、素晴しいロス・ネリモスのオリジナルアレンジで表現しました。今回はマリンバ奏者の米村さんが事情で出演できませんでしたが、新人のパーカッションの女性が加わり「コンドルは飛んで行く」「カナリオス舞曲」「対花」「かわいいあの娘」「こきりこ幻想」などを演奏しました。

 エンディングは「ランナー」を吉田青年部長のドラムスのリードで全員合唱して盛り上がるなか終了しました。またスタッフとして音響を藤原清、照明を中山朗、細川剛が美術・宣伝を小川典子が担当しました。

♪スポットライト出演感想発表曲

「オープニングテーマ」「ひとり」「和」「青空の心で」「Move」を愛用のシンセで収録したオリジナル伴奏で歌う

鳥澤順子(東京)

はたらくものの音楽祭に参加させていただいて

 彩の国さいたま芸術劇場という、大きなステージで歌うのは初めてでしたので、大きな期待と不安がありました。自分の番が来て緊張は更に高まり、一曲目、ついに歌詞を飛び越して歌ってしまってつまってしまいました。するとその時までの緊張が皆ふきとんで、「もう一度はじめから歌わせて下さい!」と元気よくお願いして、皆さんのご声援をいただき心新たに頑張れたことも、とても良い、そして楽しい思い出です。

 音楽祭に参加された皆さんの曲は、想いが深く込められていて優しさがあふれてて、心が和み、温められる素晴しい歌ばかりでした。「うた」の一番大切な心です。いろいろな立場の方の想いを知り、とても良い機会となりました。私もこれからも素直に想いを表現し、リスナーの方が共感し、和み、もやもやした不安なんか吹き飛んでしまう、そんなステキな歌を作っていきたいと思います。本当に貴重な、素晴しい機会を与えてくださってありがとうございました。皆様のこれからのご活動を心よりお祈り申し上げます。

●タイトルページに戻る ●22号目次ページに戻る