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本多勝一"噂の真相"同時進行版

(その11)『創』1999.4月号で「疋田・本多vs岩瀬裁判」寸評

2版あり。uwa-11.htmlをごらん下さい。

 前回の続きを予定していたら、標題のごとく月刊誌『創』に、2頁見開きの寸評が載った。2頁目の下段の中程には、「公判終了後には本多氏と別件(注1.本稿末尾に関連情報)で係争した木村愛二氏が傍聴席の柵ごしに本多氏に大声で詰め寄り、周囲から制止される一幕もあった」などとあるので、一言しないわけにはいかない。しかも、手帳を見れば、きたる3月17日には、第4回(反訴の方は第2回)の口頭弁論である。

 まずは「大声」だが、これは、名誉毀損とまでは言わないが、「号令調整、シュプレヒコール、合唱団、宣伝カーの上などでの街頭演説で、長年鍛え上げた持ち前の良く通る美声」と、厳重に訂正を申し入れる。別に無理して怒鳴ったわけではない。「カラオケ酒場」」の、あの退廃的な、あの暗くて、あの狭い空間で、エコー付きマイクなど使わなければ声が出ないような、腰抜け世代ではないのだ。えへん。

 さて、次回の口頭弁論を控えて、すでにわが Web週刊誌が、並み居る月刊誌を尻目に、早々と報道した前回の口頭弁論に評価について、さらに『創』を論評しながら、論じ直したい。

『創』1999.4月号では、巻頭の「情報の焦点」欄の2番目に「疋田・本多vs岩瀬裁判、反訴も含めた一括審理開始」を配した。疋田・本多が、別の日に別々の反訴状を出した経過までは、本連載報道の通りであるが、つぎの部分が、わが速報よりも詳しくて、「反訴状を読む限り」ともあるので、実物を確かめているようだから、間違いなくより正確であろう。以下、一部引用する。

「反訴の内容自体は両氏とも基本的に同じで、『リクルート社から接待を受け、同社の関連会社の経営するホテルに無料で宿泊したとの虚偽の事実を広く伝えられた結果、反訴原告(被告)の名誉並びに同人がこれまで築き上げてきたジャーナリストとしての高い評価は著しく傷つけられた』という従前からの主張に沿ったものとなっている。

 もっとも岩瀬氏の訴訟に対する反訴と言う形になったことで、疋田氏らが当初抗議対象としていた講談社はとりあえず裁判の当事者から外れる結果となった」

 私は、すでに、なぜ、講談社と朝日新聞が、当事者ではないのか、なぜ、一介のフリーのものかきが、減収覚悟で争わなくてはならないのか、について何度も論じてきた。だから、上に引用した『創』記事の文脈の最後の部分、「講談社はとりあえず裁判の当事者から外れる結果」についての想いが深い。

 ぜひとも以上の引用部分全部を再読し、吟味してほしい。『 』内のような偉そうな主張をするのならば、なぜ、両氏は、掲載誌『ヴューズ』の発行元、講談社を相手取って堂々と争わないのか。この「嘘付き!、腰抜け!、ドズル!」と、これは本当に破鐘(われがね)のような「大声」で怒鳴り付けてやりたいのだが、法廷の壁が破れたりすると面倒だから、やはり「美声」程度で我慢しよう。

 しかも、本多勝一の場合には、何度も繰り返すが、岩瀬に対して、つぎのような実に汚い最低の罵詈雑言を投げ付けているのだ。

 以下、本連載(その1)から一部引用する。

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『ヴューズ』(97.1)「正義を売る商店・朝日新聞株式会社の正体」第1章「リクルートの『接待旅行』」を執筆した岩瀬達哉は、その仕返しに本多勝一から、「捏造記事」「パパラッチ」「講談社の飼い主にカネで雇われた番犬・狂犬の類」「売春婦よりも下等な、人類最低の、真の意味で卑しい職業の連中」「人間のクズ」「カス」などと言いたい放題の罵詈雑言を浴び、それらを名誉毀損で訴えた。

 元を糾せば、岩瀬の記事を「捏造」と非難した側の方が、講談社と岩瀬を相手取って名誉毀損の訴訟を起こすのが筋なのだが、彼ら元朝日新聞著名記者らも朝日新聞社も、未だに訴訟を提起していない。この辺の裏の事情についての観測は、のちに詳しく記す。

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 以上の内、上記『創』記事と特に深い関係にある罵詈雑言は、「講談社の飼い主にカネで雇われた番犬・狂犬の類」である。「講談社」を「飼い主」と呼び、その「飼い主」が「番犬・狂犬の類」を「カネで雇」ったと非難するのなら、なぜ、主敵であるはずの、しかも、ご両氏が愛社精神を捧げてきたはずの「朝日新聞株式会社」を「誹謗中傷」したはずの、その「飼い主」の「講談社」を、なぜ、相手に取って堂々たる戦いを展開しないのか。この「嘘付き!、腰抜け!、ドズル!」。

 きたる3月17日、午後4時から5時、私の「号令調整、シュプレヒコール、合唱団、宣伝カーの上の街頭演説などで、長年鍛え上げた持ち前の良く通る美声」を確かめたい方は、ぜひとも法廷にお越し下さい。終了時刻も夕刻なので、新橋方面の酒場などで感想を語り合うのも結構、結構、結構、毛だらけ、猫、灰だらけ。

注1.「別件」については、この間、下記mailを関係各所におくった

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[pmn 6346] ベルリンから「ガス 室」泥酔電話

Sent: 99.3.9 11:46 AM

 木村愛二です。

 とりあえずの「ガス室」裁判、緊急状況報告です。

 今朝8時、時差を計算すると相手のベルリンでは深夜24時、私が日課の朝の体操中に、電話のベルが鳴りました。出ると、ヤクザっぽく潰れた声が「ベルリンの梶村です」と凄みました。株式会社金曜日と『週刊金曜日』記事執筆者2名を私が名誉毀損で訴えた事件の内の1人で、元慶應の全共闘とかです。

 今は時間も無いし、判決文は、私自身がこれを機会にスキャナーの使い方を勉強しようと思っていたら、ヴォランティアで引き受ける人が出てきたりしている最中なので、詳しくは後に論じますが、梶村は、「控訴したのか」と明らかに泥酔の口調でからんできました。国際電話の料金はそちら持ちだから、勝手にせいというところですが、やはり時間がもったいないので、「あんたは従犯、主犯の本多勝一の化けの皮が剥がれたから、下らない連中相手にこれ以上の時間は掛けない」、と答え、さらに、「あんたらは法廷で『ガス室』の実在を立証しようとしなかった卑怯ものだ」と叱りました。

 すると、ますますダミ声で凄む梶村は、「待ってろ、今度はこちらが訴える。2週間すれば訴状が届く」と怒鳴りました。有り難いことです。私が控訴しなかった最大の理由は、控訴には初審の150%の印紙を貼る必要があるからです。約9万円になります。地裁の段階では、ともかく黙ってはいないことの宣伝費および傍聴の仲間に聞かせる部屋代と考えることができましたが、高裁では最低1度、最高裁ではほとんどゼロで、法廷は開かれなません。しかも、さらに反動的になるのが常識です。

 すでに準備書面でも、これはインターネットで公表するから、訴えてみろ、と本多勝一に挑戦し、費用をそちら持ちで争えれば結構至極と記しました。

 梶村被告は、ベルリン居住を口実として訴状の受け取りまで拒否した卑怯未練の「ガス室」商売人です。アウシュヴィッツと広島の団体旅行案内が彼の主要な仕事です。またぞろドイツの裁判所にでも訴えるのでしょうが、旅費と宿泊費、法廷通訳さえ用意してくれれば、喜んで出頭し、ドイツの法廷でも堂々と同じ事を主張します。新たな期待に胸がふくらむ想いです。

 以上。

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 以上で(その11)終り。次回に続く。

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