木村愛二の生活と意見 2003年10月 1件のみ

新著発行で3時間講演決定の新局面を前に「まだ生まれてない」アラブ人哲学者には「負けた!」

2003年10月19日(日曜日)

「負けた!」話を一番先に記す。さる10月13日の現代史研究会の講師、モロッコ大学教授のアラブ人と例会終了後の懇親会で、意気投合し、他の常連も英語の会話に加わってきて、年齢の話になった。

 私は、彼よりも1歳年上の常連の日本人を紹介して、「彼は貴方より1歳年上」と言ったら、「それは不可能だ。私はまだ生まれてない」と、即座に切り返されたのであった。流石はアラブの哲学者だけのことはあると、私は、並み居る顔馴染みの日本人の常連に、「負けた!」ことを厳かに告げたのであった。因みに、後に詳しく紹介するが、このアラブ人哲学者は、私より4歳年上の70歳である。

 この日記風は、2003年10月号の電網雑誌『憎まれ愚痴』に掲載するのであるが、すでに10月の半ばが過ぎた。「日記風」よりも「月記風」になってしまう状況は、いつもながらのことではあるが、今月は、いつもの月以上の特別な「弁解の事情」がある。それは後述する。

 最初に、昨年来の自称マス「ゴミ」界の凶状持ちに、講演の依頼が続き始め、そろそろ、「ながの草鞋(わらじ)」を脱ぐ時期到来か否かの近況を綴る。

 2ヶ月後の12月19日には、以下の主宰者の案内による講演の日程が入った。この「ワールド・フォーラム」での講師を務めるのは、これで三度目になる。「花の三度笠、横ちょにかぶり」ときたもんだ。

 ここでの肩書きは、前回から、わが希望で、電網宝庫『憎まれ愚痴』編集長から、国際情報総合分析研究所(略称・国際情報総分析研)代表に変わった。最早、斜に構えている時代ではなくなったからである。こちらはまだ口先だけだが、自称「日本情報局総裁」でもある。並べてみれば、関連の著書、訳書の一覧だけでも、われながら仰々しいほどの一応の実績もある。

 それなのに、なぜ、講師の依頼が殺到しないかと言えば、日本テレビ放送網株式会社が相手の16年半の不当解雇撤回闘争に続き、その後の拙著『湾岸報道に偽りあり』などの世間的な成功にも関わらず、「ホロコーストの大嘘」に気付いて、暴いて、反撃と便乗の攻撃を受け、再び、いささかの苦難の9年を経た。この2重の苦難の後遺症を、私自身ではなくて、世間が勝手に背負っているからである。私自身は、この2重の苦難を経て、中国の諺、「苦難は珠玉」の意味を、ますます深く理解し、マス「ゴミ」界の2重の凶状持ちを自称し、胸を張って、闊歩しているのである。

 以下のワールド・フォーラムの主宰者は、最近になって得た良き理解者である。

---------- 引用ここから ----------
ワールド・フォーラム12月例会の御案内

演題:「9.11事件の自作自演説沸騰中」「イラク戦争とは何だったのか?」「次はシリア・イラン・北朝鮮か?」「自衛隊のイラク派遣のもつ歴史的意味と日本の運命」

講師:木村愛二
国際情報総合分析研究所代表

Representative of giga-i(Global Information General Analysis Institute)
1937年生まれ
関連新著:『9.11事件の真相と背景』『イラク「戦争」は何だったのか?』(木村書店)
その他の関連著書:『古代アフリカ・エジプト史への疑惑』(鷹書房)、『NHK腐蝕研究』(汐文社)、『読売グループ新総帥《小林与三次》研究』(鷹書房)、『湾岸報道に偽りあり』(汐文社)『マスコミ大戦争/読売vsTBS』(汐文社)『中曽根vs金・竹・小/佐川疑獄と国際エネルギー利権抗争』(汐文社)『国際利権を狙うPKO』(緑風出版)『電波メディアの神話』(緑風出版)『アウシュヴィッツの争点』(リベルタ出版)『読売新聞・歴史検証』(汐文社)、
訳書:『偽イスラエル政治神話』(原著ロジェ・ガロディ、れんが書房新社、1998)
"LES MYTHES FONDATEURS DE LA POLITIQUE ISRAELIENNE"(Roger Garaudy, 1996)

日時:2003年12月19日(金)18:30 - 21:30
場所:シオンクリエイト(開運スクエア)
   千代田区二番町5-2 「麹町駅プラザ」3F
   TEL.(3515)3896
交通:最短は営団地下鉄 有楽町線「麹町駅」5番出口
   JR四谷駅と市ヶ谷駅からも徒歩10分
   麹町駅、東京都千代田区二番町」付近地図は以下のURL:
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&icon=mark_loc,0,,,,&grp=amap&nl=35.40.57.063&el=139.44.23.552&coco=35.40.57.063,139.44.23.552

参加費: 4,000円 (会員) 5,000円 (オブザーバー)
ワールド・フォーラム12月例会に御出席いただける方は、下記宛御連絡下さい。
ワールド・フォーラム代表幹事 佐宗邦皇
FAX:03(3353)5947
E-mail:sasokunio@hotmail.com
ワールド・フォーラム ホームページURL:http://www.worldforum.jp/

---------- 引用ここまで ----------

 このフォーラムは、いわゆる左翼の方の組織ではなくて、元外務大臣(1954.11.9.~1955.7.17)の大来佐武郎が、国際人育成の目的で創設した任意の民間組織なので、基本的には個人や団体の会員からの会費で運営しており、例会の参加者の数が少なくても、講師には一定額の謝礼が出る。例会の講演は、機関紙に掲載されたり、CDで売り出されたりしている。

 参加費が上記のごとく、ちょっと高いので、たいていは500円ぐらいの「資料代・会場費」に慣れた市民運動の層、実は私と同様の日本の貧民層には、参加を求めるのが難しいのだが、それでも、私の案内で参加してくれる知人友人が、少しづつ増えている。例会の終了後には、軽い懇親会も行っている。

 今回の12月の例会は特別に、以下のわが新著の発表も兼ねているから、終了後の懇親会は、出版記念と忘年会をも兼ねることになった。まさに「盆と正月、一緒に来たよな忙がしさ」となる。しかも、会場が、わが古巣の日本テレビとは大通りを挟んで向かい側の位置なので、旧友の招待には、もってこいなのである。

 さて、以上の講演のきっかけともなったのは、昨年来の電網情報戦争の成果の一つとしての以下の新著の発行である。これが、実は、「月記風」執筆の遅延の最大の原因なのである。

 昨年の前編著『9・11事件の真相と背景』(副題:「テロ」か? 自作自演の戦争挑発謀略か?アメリカ=イスラエル=世界支配構想の核心を突く)に引き続いて、自前の電網木村書店から発行する第2弾、新著、『イラク「戦争」は何だったのか?』(副題:目的は石油だけか?それとも世界制覇の狂信か?メディアの報道操作の仕組みは何処まで進んだか)の発行日、2003年10月25日が、6日後に迫った。

 本日から1週間前の9日に本文を入稿すれば割引の条件だったが、その作業も無事終了した。

 発行日の25日は土曜日なので、印刷所は休日である。だから、前日の金曜日の24日に、印刷、製本を仕上げて貰って、自転車で1刷を受け取りに行く。

 この日程は、昨年と、まったく同じであるが、その理由もまったく同じで、昨年に引き続き、アメリカのラムゼイ・クラーク代表の国際行動センターが、人種差別・パレスチナ・イラク問題の統一行動日として呼びかけた日だからである。

 昨年は、この日に、日本では別途の屋内集会が開かれたが、わが出版記念の集会と懇親会の方が、当然、遙かに質が高かった。今年は別途、以下の屋外の行動の呼び掛けが発表された。

---------- 引用ここから ----------
自衛隊はイラクに行くな、殺すな、死ぬな。自衛隊をイラクに送るな。イラク占領にカネを出すな。10・25 世界のひとびとと共に、ワールド・ピース・パレード (東京)
日時:10月25日(土)13:00~
場所:大久保公園
 (新宿区・新大久保駅から職安通りすこしすすんで右側)
    13:30~ 集会
    14:00~ ピース・パレード
主催:実行委員会
戦争反対、有事をつくるな! 市民緊急行動、平和フォーラム、ATTAC Japan、日本消費者連盟、許すな!憲法改悪・市民連絡会、憲法を生かす会、ふえみん婦人民主クラブ、全国FAX通信、NO! レイプ NO! ベース女たちの会、ピースアクション21ほか
協力:WORLD PEACE NOW
---------- 引用ここまで ----------

 私は、この集会に、昨年来の携帯組み立て式の木村書店を持参し、新著を売る。出来たてのほやほやである。定価は1冊1,500円だが、個人でも2冊目からは6掛けの900円、5冊以上は全部900円、書店などの流通組織には1冊でも6掛けの900円で卸すことにした。これが、わが大手メディアとの壮絶なる戦いの新局面である。

 さてさて、このような年末を控えた繁忙期の真っ最中に、昨年は私が「911事件の真相と背景」出版直後に講師を努めた現代史研究会が、10月13日の「体育の日」の休日に開いたイスラム理解のための例会で、冒頭のモロッコ大学哲学教授に会ったのである。

 このアラブ人の哲学者に関しては、後に詳しく記すが、ともかく、彼は、私と同様に、生死を超越した哲学を体得しているのである。

 先に記した12月19日の講演では、冒頭に、このアラブ人の哲学者との遭遇体験をまず語り、大きな歴史的視野からの話しをする予定である。


木村愛二の生活と意見に戻る
2003年10月分に戻る
WEB雑誌『憎まれ愚痴』に戻る