木村愛二の生活と意見 2000年11月 から分離

鍛え直した声帯と体力でアメ大・検察庁・警視庁・外務省と梯子演説の怪挙

2000.11.28(火)(2019.6.14分離)

 一昨日の日曜日の夜、……明日、天気予報では晴のようだから、2000.11.27.(月)、初の英語街頭演説に立つ。やるぞ!……と、自分自身を追い込むべく、この「日記風」の前回、2000.11.26.(日)の末尾に記し、一部メーリングリストにも案内し、某アラブ記者にもメールを送り、メール受領の返事を受け、ついに背水の陣を敷いた。

 その昨日の月曜日、まずは本当に快晴だった。荷物が沢山だったから、チャリンコとテクテクシーでは、汗ダクダクで、いや、いや、夏山同然、暑かった。港区は赤坂のアメリカ大使館前に辿り付き、昼休みの1時間、バッチリ、英語の演説、やったぞ!

「貴方は正しい」(You are right)とガーナの女性が激励

 交番の目の前の道路の端で、苦労して運んで来た荷物をほどき始めたら、例によって警官が3人、つかつかと歩み寄ってきた。3人とも若い。今、考えると、少し高級で風変わりなホームレスか、地べたに筵を広げる行商人か、ともかく変な爺さん、と思ったのかもしれない。「ここで演説するんだ」と答えたら、「駄目」「許可証あるか」ときた。武蔵野警察署の時と同じ台詞である。どうやら、まずは、これで脅かすように教育されているらしい。

 だが、当然、前座の演説開始、これは言論の自由に関する歴史的な闘いを無視した違法行為、違法行為を奨励する警察が腐敗するのは理の当然である、となる。こちらも例によって、滔々と、「俺は知ってるんだ。なめるなよ」という主旨の演説をぶちかましつつ、ヨドバシカメラの特売、5,000円で求めた軽い三脚を立て、風で倒れないようにガードレールに紐で縛り付ける。それに古い映写幕を活用した携帯用「タテカン」を掛けると、「英語ですか」と、警官の態度が少し改まる。

「そう。あの買春検挙歴だけが確からしい馬鹿首相でさえも、“アイティ、アイティ”って騒いでるからね。今に、世界中で、私のニュース解説が、数秒間に取り込めるようになる。だから、英語のニュース・キャスターの練習をするの。今日が初日」、などと冗談まじりに説明しつつ、七つ道具を組み立てている内に、黒人の女性が通り掛かった。立ち止まって、ちょっと「タテカン」を眺めて、厳かに、「貴方は正しい」(You are right)と言って、さっさと立ち去る。私が背後から「どこからきたの」(Where do you come from?)と聞くと、こちらを見もせずに、「ガーナ」(Ghana)。私は、「オー、ガーナ!」と、嬉しそうに叫ぶ。

 これにて、3人の若い警官は、完全に、わが薬籠中のものとなった。手始めの音楽、米軍放送で入手したばかりの「手集計」(Hand Count)のテープ演奏、「ハロー、アメリカンズ……」と、堂々の演説開始。なお、「黒人の女性」とだけ書くと、最近のハリウッド映画に登場するような妖艶な美女を連想し、私との今後の関係を心配する向きもあろうが、実は、相撲取りのような体型の威厳のある肝っ玉母さん風の中年女性であった。しかも、下記のような「タテカン」の意味を直ちに理解したのであるから、しかるべき国際的な知識の持ち主である。

「尻尾が犬を振り回す」(The tail wags the dog)

 私が、アメリカ大使館の真ん前で広げた携帯用「タテカン」の内容は、強烈極まるものであった。場所がアメリカの中心部なら命に関わる。私のやることは、常に、そうなのである。いや、そうでなければ、やる気は起きないのである。以下、マジックで記した通りに、色と大きさを再現するが、まずは、一番大きな文字にした格言の意味を説明する。この格言については、すでに別途、わがホームページの総合雑誌『憎まれ愚痴』の初期に、"Wag the dog"と題するハリウッド映画の情報に接して、記事にしている。手元の安物辞書のwagの項目に出てくるほど、人口に膾炙している皮肉の格言なのである。しかもアメリカでは、「尻尾」をユダヤ人、「犬」をアメリカ全体と理解するのである。モニカ・スキャンダルでダウン寸前、フラフラのクリントン大統領が、ユダヤ人のオルブライト国務長官に振り回されたユーゴスラヴィア侵略戦争などは、その典型である。

 だから、「尻尾」の上にはイスラエル国旗、「犬」の上には星条旗を、百科事典からの拡大フルカラー・コピーで、貼り付けて置いた。ついでに拙著、『古代アフリカ・エジプト史への疑惑』『湾岸報道に偽りあり』と拙訳『偽イスラエル政治神話』の表紙の縮小フルカラー・コピーをも、空白部分に張り込んだ。『古代アフリカ・エジプト史への疑惑』の表紙には明らかに黒人の大スフィンクス、『湾岸報道に偽りあり』の表紙には油まみれの水鳥の絵、『偽イスラエル政治神話』の表紙にはフランス語の原題、すべて説明に使ったし、警官に見せる身分証明書代わりにもなった。


(Ultra Right Wing Political Zionst Lobby)
The Tail
(United States of America)
Wags the Dog
So Called Holocaust is the most Shameless
Hoax of the 20th Century to Justify
the Robbery of Lands from Palestinians
nd
the Endless Slaughter by Missiles
KIMURA AIJI


アメ大・検察庁・警視庁・外務省と梯子演説の怪挙

 演説の細部は省くが、上記の「タテカン」の文句を中心に、持参した本や雑誌の拡大コピーを朗読し、堂々、1時間の初の英語演説。同時に別の丈夫な三脚にアナログのヴィデオ・カメラを載せて、道路の斜め反対側に置き、自分を撮影した。帰宅後に写してみると、即興でしゃべった部分に言葉の間違いがあった。やはり、原稿を準備すべきであろう。

 終わって、虎の門交差点近くの馴染みの公園にて、持参の弁当、炒り胡麻追加のバター塗りトースト・サンドイッチとヨーグルトを平らげた。次は、都心まで出てきた行き掛けの駄賃、武蔵野市の税金横領事件の不祥隠し問題で、すぐ近くの千代田区は霞ヶ関、検察庁・警視庁を目指す。またもや、夏山同然、暑かったが、陽射しは斜めとなり、検察庁の前は並木の日陰。ここは何の妨害もなかった

 だが、警視庁前は、大変だった。簡単に言うと、実力で妨害されて、演説はできなかった。この件は、長くなるので、別途、武蔵野市の不祥隠し独自捜査シリーズで、警察の言論妨害問題として、まとめて記す。予定が狂って欲求不満、声帯の調子は悪くないから、隣接の外務省に向かう。ここでも若干の同様の妨害を排して、数人の警察官を制圧、30分ほど、英語の「タテカン」を広げて、しかし日本語の演説で、アメリカ追随の日本政府と外務省の腰抜け振りを痛烈に批判した。やはり、日本語の方が楽である。当たり前。

 ともかく、鍛え直した声帯と体力の成果は、十分に確認できた。警視庁には電話で2度、「違法行為」を咎め、提訴の可能性も匂わして置いた。提訴も含めて、報復攻撃の手段は、これから練りに練る予定。