木村愛二の生活と意見 2000年5月 から分離

ああ、おぞましき「宗教法人」支配なれど、日本の方が先進国か?

2000.5.17(水)(2019.6.7分離)


『日本経済新聞』(2000.5.17)「UPI名物記者が退社/統一教会系企業買収に抗議」

「ホワイトハウス詰め名物記者ヘレン・トーマスさん(79、写真)が16日、同通信が世界基督教統一神霊教会(統一教会)系の企業の買収されたことに抗して退社した。UPIは統一教会系のNWCに買収された。同記者は故ジョン・F・ケネディ元大統領以来、米ホワイトハウスを担当し、歴代米大統領を取材してきたベテラン。
(ワシントン=ロイター)」


 以下、『歴史見直しジャーナル』(1998.8.25. 20号)掲載記事を若干増補の上、再録する。


創価学会=インチキ新興宗教のメディア支配戦略

日本国憲法20条1項:「いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない」。

 いわゆる「政教分離」はヨーロッパで、ローマ法王支配、宗教戦争、フランス革命などを経て徐々に確立されてきた政治的原則である。もちろん、キリスト教民主党などと名乗る怪しげな政党もあり、唯一の超大国大統領ブッシュは湾岸戦争開幕の日に公式の場で、「今朝、教会で祈りながら泣いた」などの嘘っぱちを並べ立てた。そのアメリカに憎悪の炎を掻き立てざるを得ない立場のアラブ諸国の大部分も、未だに厳しい宗教支配の下にある。

 だから日本でも、とも言えるが、日本で「公明党」の公然たる二枚看板の居直りが見逃されている最大の理由は、創価学会のメディア戦略の成功にある。その手口は知る人ぞ知る状態だが、手近には、『噂の真相』(1996.8)記事、「池田大作レイプ事件をめぐる創価学会の熾烈な『週刊新潮』攻撃」がある。[中略]

『マルコポーロ』廃刊を仕掛けたサイモン・ウィゼンタール・センター(SWC)は、創価学会との連携を誇っている。創価学会も、その逆を誇っている。「創価学会インターナショナル」を店開きし、その略称を「SGI」とし、池田大作が「SGI会長」を名乗っている。いわば国際戦略版である。SGIは、英語の新聞まで出している。

 創価学会は一九九一年(平3)、日蓮正宗本山から破門された。宗教団体としては崩壊・倒産の危機である。以後の、突っかえ棒の工夫の一つが「世界の池田大作」の宣伝である。「善男善女」の献金にはこと欠かないから、この道の先輩、笹川財団と同じ狙い目、財政困難の連合国(国連)などを絶好の鴨とする。

 池田大作が最初にSWCを訪れたのは一九九三年、破門の二年後である。SWCとSWCがその名を頂く「いかさまナチハンター」ことサイモン・ウィゼンタールの正体については下記の頁に特集リーフレットを掲載したので、参照されたい。

 ➡ SWC:いかさまナチ・ハンター

 日本国内のメディア対策は、上記の『噂の真相』記事に詳しい。要約すると、日刊紙『聖教新聞』などの印刷を大手紙に委託しているのである。『聖教新聞』の印刷は赤字精算会社の毎日新聞が一番多くて、その一部を移す取り引きを背景に読売新聞から池田大作『私の世界交遊録』を出版した。「すでに30万部」(読売関係者)とか。朝日新聞では系列のスポーツ印刷が「創価新報」を印刷している。時事・共同通信、テレヴィ局などにも懐柔策をめぐらせている。

 だからこそ「レイプ」事件「提訴」に関して全国紙報道は無視同然だった。逆に、学会が敵視するのは、おかしなことに一般には「右」と目される商業主義的野次馬ジャーナリズムの雄こと、新潮、文春となる。そして月刊『潮』は新潮、文春を批判する「良心的」書き手をも味方に付ける。「良心的」と括弧を付けたのは、「いわゆる」の意味だが、いわばピンからキリまで、論評し難い部分もある。


 さて、以上の構造が企業の経営者側だけでなく、サラリーマン・ジャーナリストをも規制することは、理の当然である。ところが、その限度が、驚くべき状態に達しているのである。以下では、その事情ゆえに、特に氏名を秘す。

 本年3月4日(土)午後、わが古巣、民放労連が後ろ盾のメディア総合研究所(メディア総研)主催の例会、「メディアと政治」の席上、元NHKキャスターなれど、ロッキード事件報道のとばっちりで窓際に追いやられた現・某大学の文化情報部の教授が、口を極めてNHK批判を展開し、その勢いで他の大手メディアの上記のような創価学会の大手メディア支配の構造についても、厳しく非難した。ところが、現役のサラリーマン・ジャーナリスト、または、雇われタレントならいざしらず、朝日新聞OBの大学教授までが、この件では沈黙を守ったのである。

 しかし、さらに先がある。私が、二次会で、上記の元NHKキャスターに、池田大作がノーベル平和賞を狙って、SWCと提携していることを話すと、「そんなことは常識。つまらぬことを言うな」と言わんばかりの勢いになった。つまり、上記の立場の元NHKキャスター、現・文化情報部の教授でさえも、その勢いほどに批判を抱く問題であるにもかかわらず、酒の席でなければ、池田大作の本音を突く発言は慎んでいたのであった。


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