編集長の辛口時評 2007年1月 から分離

ホロコースト否定論から逃げた渡部昇一は自らの恐れを恥じよ!

2007.01.29(2019.9.4分離)

http://asyura2.com/07/holocaust4/msg/113.html
ホロコースト否定論から逃げた渡部昇一は自らの恐れを恥じよ!

 昨日の2007年1月28日、月刊『WiLL』「創刊周年記念大講演会」に参加した。編集長の花田紀凱とは、1995年の『マルコポーロ』廃刊事件以来の仲であり、『WiLL』は創刊以来、毎号寄贈を受けている。「大講演会」の招待状もきたので、最新の3月号をざっと読んでから行った。

 講師は、主要な執筆陣の金美齢と渡部昇一の二人であった。

 3月号の渡部昇一の記事の目次の紹介は以下である。


渡部昇一の戦後史公開講座3
東京裁判は日本の歴史を無理矢理裁こうとした!


 渡部昇一は、この記事の冒頭で、東京裁判「の枠組」を、「ニュルンベルグ裁判を基本」にしたものとし、「これがそもそもの間違い」と断じている。

「ナチスはユダヤ人を大量に虐殺している」から、「事後法」で裁いたことを許容している。

「A級」戦犯の素因に関しては、「第三類は通常の戦争犯罪及び人道に対する罪です。これはナチスのホロコーストを頭において作られた罪です」としている。

 ホロコースト否定論の存在を、知らないはずはない。むしろ、専門の分野なのである。

 講演の終わりに、短い質問の時間があったので、私は、素早く挙手をして、念のために「質問!」と鋭く叫び、最初に指名され、マイクが回ってきた。

 ホロコースト否定論の立場を短く説明し、渡部昇一が主要な論点としてる「南京大虐殺」と同様の嘘であり、イスラエル建国という謀略の一環だから、さらに悪質と断じ、「ユダヤ人を大量に虐殺している」という文章は、大量虐殺を事実と考えているという意味なのか、と聞いた。さらに、集会との関係についても、『WiLL』の編集長の花田紀凱は『マルコポーロ』廃刊事件の当事者であり、「ナチ・ガス室はなかった」という記事を熟知していると述べたところ、花田は慌てて、「木村さん、ご質問は何ですか」と割って入ってきた。

「大量虐殺を事実と考えているのか」と詰め寄ると、渡部昇一は明らかに、戸惑っていた。

 仕方なしに答える逃げの姿勢で、「ユダヤ人の大量虐殺」を事実とする理由は、日本がユダヤ人の救出に協力したから、という、いわば傍証のような話でしかない。一緒に参加していた知人にも、散会後に感じを確かめたが、同じ感想を抱いていた。

 別途、他の参加者の質問に対して、「恐れを恥じる」と答えていたので、私は、渡部昇一に、「シオニストを恐れているな」と、問い質したかった。

 しかし、まあ、この程度が、日本の文筆業者の水準であろう。

 散会の直後に、私は、花田紀凱編集長に対して、「あなたが売られた喧嘩を私が買っている」「仕返しをしなさいよ」と言ってやった。花田紀凱は、困った顔で、照れ笑いをしていた。