電子手紙の送信日付け順・注釈付き一般公開文書館 2001年6月

文藝春秋「真珠湾の決着」記事とわが日米市民運動体験ヴィデオ上映による報告の場の宣伝

送信日時 :2001年 6月 8日 金曜日 11:31 AM

件名 : [pmn 15170] 真珠湾の決着と日米市民運動体験ヴィデオ上映報告

 諸般の事情により少し遅れましたが、3日後、来週の月曜日、11日に「お布施なし」ながらも、ユーゴ問題との関連で、30分、自作「日米市民運動体験」iMac編集ヴィデオを上映し、大平洋を股に掛けた報告をする時間を頂きました。

 ところが、それを宣伝しようと思っていた矢先に、まさに、この「日米」関係に関する以下の記事の宣伝が、今朝の『日本経済新聞』に掲載されていましたので、これを先に紹介します。『文藝春秋』(2001.7)「今、歴史が変わる/真珠湾の決着/衝撃の書、ルーズベルトは知っていた!中西輝政・西木正明/ハワイで見た米映画「パールハーバー」かわぐちかいじ/黒澤明「もう騙し討ちとは言わせない」田草川弘」

「衝撃の書」は、間違い無しに、私がすでに米軍放送傍受情報として伝えた『黄金の時代』(The Golden Age)(2001.7.5訂正あり)のことでしょう。私は発音の違いにこだわるので、ローズヴェルトと記しますが、彼が、マジックの渾名の暗号解読により攻撃を知りつつ、現地司令官には伝えず、これを対日開戦、ひいては日独伊三国同盟を足掛かりに、本命の狙いのドイツへの宣戦布告に利用すべく世論操作の秘策を練り、実は、野党の有力議員には手紙で知らせ、挙国一致の世論作りを画策していたという「物的証拠出現」の歴史ドラマなのです。

 いわゆる「右」、私の表現では「野次馬商売」の『文藝春秋』の記事構成と影響は、少し心配ですが、このような歴史の曲り角の真相を知ることなしに、自称平和主義の「教科書を守れ」運動だけをしているようでは、貧すれば鈍するという他ないのです。

 私は、アメリカ帝国主義を徹底批判します。しかし、アメリカ人の友人も沢山います。湾岸戦争の平和訴訟で知り合った元司法長官のラムゼイ・クラークを、友人と分類するのは、おこがましいでしょうが、日本で2回、アメリカで1回、短い会話をした関係です。

 先に述べた「お布施なし」の報告の場については、最後に、電網宝庫情報を紹介しますが、途中で、私が直接経験したという主旨で補助的な報告を求められたので、急遽、頂いた30分の内、18分は、湾岸戦争以来の数多いVTRの場面を抜粋して編集したVTRに現場で説明を加えつつ、実感のある報告をと考えています。

 ラムゼイ・クラークが1999年夏、ニューヨークの「NATOを裁く独立戦争犯罪法廷」で、最終論告の形式で行った長い演説の内から、わが現地撮影VTAの短い断片を選び出すのためは、ひと苦労しました。彼は、そこで、アメリカが「言っていること」ではなくて、「行っていること監視(watch)せよ」と言いました。アメリカという国家は、口ではデモクラシーと言いながら、CIA謀略で他国の政権を覆してきたという告発です。

 私は、このようなアメリカの反体制の皆さんと一緒になって、真の世界平和の実現を考えるべきだと思っているのです。以下が、月曜日の「勉強会」の電網宝庫案内です。私の報告は、調査員の田村さんの総合的な研究の補助です。民衆のメディア連絡会やVIDEOACT!の運動の成果を、たっぷり利用させて頂きました。引用ですから、版権無視などと怒らないで下さい。

http://www.jca.apc.org/~kimkm/010611usCSs.htm

勉強会のお知らせ
「米国における市民運動」

報告者 田村祐子(JVC専門調査員)

 メディア報道や国際社会の介入が、しばしば問題とされることがあります。国家を一枚岩として捉える結果、その社会に存在する多様な議論や動きが見えにくくなり、情報の受け手側に歪んだイメージが出来上がることが最近指摘されておりますが、特に市民社会や市民運動という草の根活動はなかなかメディアの舞台に登場することはありません。

 そこで、この度は「米国における市民運動」というテーマで勉強会を企画してみました。報道ではなかなか接することができない、米国における市民運動と市民社会を少しでも理解することを通じて、多様な価値を尊重する社会づくりへ活用する題材としてみたいと思います。

日時 2001年 6月11日 6時-8時半頃
場所 中央区京橋2-14-1 兼松ビル「兼松倶楽部」
都営浅草線「宝町」下車2分、営団銀座線「京橋」駅5分
お問い合わせ
JVC東京 
03-3834-2388 kimkm@jca.apc.org キム


電子手紙2001年6月分の目次へ
電子手紙文書館の目次に戻る
『憎まれ愚痴』総合案内へ
基地の出城の大手門高札に戻る

雑誌憎まれ愚痴 バックナンバー 目次一覧 連載記事一括 時事論評&投稿
憎まれ愚痴入口 テーマ別発言集 木村書店 亜空間通信 亜空間放送局