『亜空間通信』611号(2003/06/09) 阿修羅投稿を再録

南京攻略「百人斬り」記事謝罪広告請求事件の第1回口頭弁論は奇しくも7月7日

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『亜空間通信』611号(2003/06/09)
【南京攻略「百人斬り」記事謝罪広告請求事件の第1回口頭弁論は奇しくも7月7日】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 来月の7月7日は、言わずと知れた七夕、牽牛と織女が1年に1回の逢瀬を許される古代中国の銀河伝説の日である。

 1937年は、何の伝説もないが、わが生誕の年でもある。だから至極簡単に計算できるのだが、今から66年前である。その年、1937年7月7日には、蘆溝橋事件が発生し、当時は「支那事変」と呼ばれた事実上の大戦争が開始された。同年11月5日には、南京攻略戦が始まった。

 ところが、ああ、何とも実に面倒臭いのだが、当時の馬鹿な日本人が、当時は「中華民国」と名乗っていた国を、「支那」とか、「シナ」とか、「シナジン」とか、さらには、「中国人」の現地の北京官話の発音、普通の日本人には無理なので簡略化すると「チュンクオレン」を、「チャンコロ」とさらに簡略化して、侮辱的に使ったものだから、言葉の使い方が歴史の事実を差し置いて議論の題材となり、肝心の歴史的な記述が、ややこしいというよりも、言葉の本来の目的の意志疎通から考えると、事実上、不可能になってしまった

 その馬鹿の不始末が、戦後にまた、新たな馬鹿どもによって、自乗され、三乗され、「支那事変」ではなくて、「日中戦争」と呼ばないと、国賊、匪賊、いや、卑俗な右翼と見なされ、罵倒され、それにまた馬鹿の四乗の卑俗な右翼が、「自虐史観」などと罵倒し返し、わが呼称によれば、「草野球の酔っぱらい観客の場外乱闘」の罵倒合戦にまで発展し、いやさ、犬も食わない夫婦喧嘩並の泥仕合にドロドロと動転し、ますます、ややこしいことになってしまった。

 馬鹿なことである。この日本人の馬鹿な阿呆ども奴!

 特に馬鹿で阿呆なのは、私が今、超ベストセラー『バカの壁』を奇貨として、改めて名付ける「馬鹿権力を守護する馬鹿権威の壁」こと、狂信的自称人権派の偽善の典型、 歴史的に古い方から並べると、東京大学(元東京帝国大学)、朝日新聞、NHK、岩波書店、などなどである。

 前置きが長くなってしまったが、ややこしい事情があるので、仕方がない。ともかく、奇しくも、その7月7日に、南京攻略「百人斬り」記事謝罪広告請求事件の第1回口頭弁論が開かれるのである。この事件の提訴の前後の状況に関しては、以下に抜粋紹介する通信で簡略に報じたので、参照されたい。

----- 引用ここから ------------------------------
http://www.jca.apc.org/~altmedka/uwa-series.html
本多勝一"噂の真相"同時進行版

http://www.jca.apc.org/~altmedka/aku593.html
http://asyura.com/0304/war33/msg/909.html
『亜空間通信』593号(2003/05/08)
【従軍戦意高揚虚構記事の先輩日本で毎日・朝日・本多勝一を遺族提訴の卑劣報道】

[中略]
 被告の毎日、朝日の記事は、案の定、「仕方なし」見え見えの報道振りで、1段見出しの実に実に小さな扱いである。
 両社ともに、「訴状の内容を検討した上で」などと、実に実に白々しい。卑劣極まりない。許し難い。新聞の「戦争犯罪」とその上塗りの名誉毀損の数々の自覚が、まったく見当たらない。
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 開廷は午後1時10分、法廷は東京地裁(東京高裁との合同庁舎)721号法廷である。担当は東京地裁民事6部、事件番号は、」平成15(ワ)9281号である。多分、「謝罪広告請求事件」などと略称が付くであろう。

 念のために日時を繰り返すと、2003年7月7日、月曜日、午後1時10分の開廷である。普通は、日本の裁判所特有の嫌味な符牒(ふちょう)だか隠語だか、一般人にはまったく意味の分からないやりとりが約30分ぐらいで、次回の日程が決定となる。客が多いので、「まわしを取る」歯医者の予約のようなことなのだが、もっとずっと間が空くから、事実上は、ほっぱらかしにされているようなものである。裁判とは名ばかり、弱い者は後回しの「法治国」ならぬ「放置酷」が実態である。

 名称は「口頭弁論」というのだが、口でしゃべるよりも書類の交換が主であって、いわゆる「司法資格者」同士の「大奥」の談合みたいな進行状況となる。裁判官が、「陳述しますか」と聞いて、軽く頷くと、「陳述」(しゃべること)したことになるのである。ああ、ややこしい。

 ところが、ところが、何と、同じ7月の2日、つまり、5日前で、前の週の水曜日には、同じ本多勝一が被告であり、同時に原告であり、な、な、何と、5年も経過しながら、遅々として進まない事件の口頭弁論(この場合は「証人調べ」)が、午後1時30分から午後3時まで、2時間半にわたって行われるのである。

 こちらの事件は、もともと、岩瀬達哉さんが本多勝一を「名誉毀損」で告訴したものだが、これまた、実にややこしい。この事件についても、やはり、以下に入っている。

----- 引用ここから ------------------------------
http://www.jca.apc.org/~altmedka/uwa-series.html
本多勝一"噂の真相"同時進行版
----- 引用ここまで ------------------------------ 

 ああ、行き掛かり上、私は、この双方の日程を、こなさなければならない。しかし、この7月の2回の法廷は、意外も意外の面白い成り行きになるかもしれない。電網の同好の諸氏のご参加を乞う。

 以上。


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