『亜空間通信』460号(2002/12/18) 阿修羅投稿を再録

英がEU独仏協調意識しイランの中東における指導性評価する微妙な時局に米日?

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『亜空間通信』』460号(2002/12/18)
【英がEU独仏協調意識しイランの中東における指導性評価する微妙な時局に米日?】

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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

追加投稿:ドルトンは、どちらも同じ人名でした。斜め読みで、here Daltonを「ここ」だから場所と勘違い、「その時」、ドルトンは語ったとの意味でした。手元の安物辞書にも、at this pointの説明あり。

 イラク攻撃必至か否かの国際緊急時局の最中、イスラム諸国の一角に古代ペルシャ帝国の後裔、イランが控え、実に微妙かつ適切な資源外交を展開している

 わが通信では、このところ、イランの動きを追い続けてきたが、昨晩(2002/12/17)、電網無料公開の『テヘラン・タイムズ』に、実に面白い記事が出現した。

 概略を紹介すると、イランに派遣されるイギリスの新任大使に任命されたリチャード・ドルトンが、イランを、豊かさと古代文明の歴史を持つ国として描き、イランの近隣地域における指導的な役割は広く知られていると、語ったのである。ドルトンという名前は、珍しくもない。日本の木村の程度に、そこらに溢れている。

 その新任大使と会ったイランの外務大臣、カマル・カルザイは、ロンドンとテヘランの結び付きの成長への喜びを表明したのであるが、ここで、実に面白いのは、その場所が、「ここドルトン」と成っているのである。名前のドルトンと場所のドルトンは、同じ綴りで、Daltonである。場所の方は、同名で競馬場があるところが、日本でも少しは知られている。

 外務省に聞くと、ロンドンにはドルトンという名前の道路や場所は、いくつかあるが、イギリスの外務省かイランの大使館のある場所は、まったく分からないと言う返事である。私が説明した記事の意味も、まったく分からないようであった。

 このところ、EUの東への膨張、主導権争い、独仏協調などが、しきりに伝えられ、英米のイラク攻撃への牽制の動きにもなっている。その状況下、まるで米の手下のごとき感のある日本の動きは、実に鈍い。私は、昨年来、「恐米畏縮症患者」という表現を用いているが、どうかね、外務省よ!

 以下、全文紹介。

[以下、引用]
http://www.tehrantimes.com/Description.asp?Da=12/17/02&Cat=2&Num=021
December 17, 2002
British Ambassador Says Iran's Role in Region Crucial

TEHRAN TIMES POLITICAL DESK
TEHRAN -- the newly-appointed British Ambassador to Iran, Richard Dalton, described Iran as a very great country with a rich and old civilization and history and said the leading role of Iran in the region is very clear to all.

In a meeting with Iranian Foreign Minister Kamal Kharrazi, here Dalton expressed his pleasure over the growing ties between London and Tehran and said that he will do his utmost to upgrade this relationship.

The new British ambassador also expressed hope that the bilateral ties could be expanded on the basis of mutual respect.

In the meeting Foreign Minister Karrazi pointed to the ample avenues for cooperation between the two countries and hoped that political and economic ties between the two countries could be upgraded day by day.
[引用終わり]

 以上。


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