『亜空間通信』450号(2002/12/04) 阿修羅再投稿再録

テロ先制攻撃と豪首相が黒人国の白人保安官気取りを咎めぬ黄色猿日本外務省

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『亜空間通信』450号(2002/12/04)
【テロ先制攻撃と豪首相が黒人国の白人保安官気取りを咎めぬ黄色猿日本外務省】

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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 ああ、情けない、しかも、忙しい。腹が立つ。頭に血が昇ってコーヒー沸かしに化ける(これ、シャンソン『ろくでなし』の歌詞の一部の拙訳、越路吹雪が歌ったのは誤訳ばかり)。危ない。また脳梗塞になってしまう。落ち着こうと思えど、思えど、またまた腹が立つ。

 まずは、この件で、各種投稿や新聞記事に出ていない英文記事のごくごく一部を紹介する。マレーシアのマハティール首相の言動である。彼は、豪首相が黒人諸国の白人保安官気取りだと批判したのである。

[以下、引用]
http://www.bernama.com/
Malaysian News : General
December 04 , 2002 15:55PM

Malaysia May Rethink Cooperation With Australia - PM[中略]

unfortunately they have a leader who is totally insensitive and thinks he is a white man sheriff in some black country," he said.

When asked whether the Asean countries should make a collective stand against Australia, Dr Mahathir said: "I do not know what is the attitude of Asean countries.

"(Not) all of them have made their stand. The Philippines is obviously critical. So is Indonesia. I don't know about Thailand, other countries have not responded. So we cannot say it is Asean's stand at the moment," he said. [後略]
[引用終わり]

 私は、日本人として、マハティール首相の発言の行間の意味を読み、冷や汗三斗。

 other countries have not respondedという「反応しない他の諸国」の中には、わが日本国も含まれているのである。誇りと勇気は皆無なれど、金と武器だけは一番沢山持っている国、日本、その国名を、マハティールは、あえて挙げない。

 私は、この表現の仕方に、かえって、その怒りの強さを感じて、心底、震えを覚える。日本の黄色猿どもは、かつて、英領植民地だったマレーシアを占領していたのである。

 そんなこんなで、先刻、外務省の大洋州課に、昨日の夕刻から数えて、何と、4回目の電話をしてしまった。最後の返事を簡略に記すと、「担当官」としては、実にさわやかに、豪首相の「テロ計画には先制攻撃の用意」(下記の朝日報道参照)発言に対して、「コメントが必要と考えない」のだそうである。

 返す刀で、日本共産党本部に電話で、この状況を説明し、対応を聞くと、「先制攻撃には反対している」との仰せである。ブッシュのイラク攻撃に関して、そう反対の意志を表明しているとの仰せである。だから、特に、豪首相発言で、緊急に見解を発表する気はないという意味である。まことに見事な「官僚答弁」であった。ああ。この黄色猿ども奴!

 以下、わが関連投稿と各種報道の投稿を並べる。以下の「感謝」は、わが「英文求む」に応じてくれた阿修羅戦争掲示板の定連の若者に対するお礼である。まず以下を見て、下の右のリンクを叩いて修羅戦争19掲示板に戻れば、沢山、関連投稿が並んでいる。英文記事へのリンクも沢山ある。

[以下、引用]
http://www.asyura.com/2003/war19/msg/682.html
感謝:阿修羅の常連で民間中央情報機関つくらにゃあかんぞ!:Re: ハワード「対テロ」突進
投稿者 木村愛二 日時 2002 年 12 月 04 日 17:32:29:

(回答先: 豪州ハワード政権の「対テロ」世界戦争への突進と、それに対する周辺諸国などの反応 投稿者 佐藤雅彦 日時 2002 年 12 月 04 日 16:32:37)

先週、某元中央官庁高級官僚と会談。右も左も、体制も反体制も、まったく駄目な日本は、世界中からなめられ、ノルマン海賊とアングロサクソン連合の「国際社会」の蝦蟇口でしかない、どうせならアメリカの一州に成った方がまし、などと意見が一致したばかり。「シャドウ内閣」など、とても無理と言い合った途端に、鳩山の三代目が辞任に至る酬状、外務省の役人も、田中は、しゃべりすぎ、川口は、しどろもどろ、情けないとこぼしているが、「男はどうなっとんじゃ、と叱ったばかり。阿修羅の常連で中央情報機関つくらにゃ、日本は、あかんぞ!
[引用終わり]


[以下、引用]
http://www.asyura.com/2003/war19/msg/661.html
豪ハワード発言に反発の大合唱 「先制攻撃は主権侵害」 [朝日新聞]
投稿者 あっしら 日時 2002 年 12 月 04 日 03:14:36:

(回答先: 「先制攻撃」は宣戦布告と豪批判 マレーシア首相
投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 12 月 03 日 18:13:45)

 東南アジア各国のテロ組織がオーストラリアへのテロを計画した場合、先制攻撃を行う用意があると述べたハワード豪首相の発言が、各国から「主権侵害だ」と強い反発を引き起こしている。東南アジア諸国連合(ASEAN)との関係強化を目指す同国の外交にも悪影響を及ぼすのは確実な情勢だ。

 マレーシアのマハティール首相は2日、「テロの情報があった場合、通報してもらえば我々で対処できる」「(オーストラリア先住民の)アボリジニーをためらいなく銃で撃っていた時代のようなごうまんさだ」と強烈にハワード発言を批判した。

 フィリピンの大統領報道官も「ハワード首相の提案には到底、同意できない。国家主権を侵害するものだ」。インドネシアも同様に厳しい反論を加えた。

 各国が敏感に反応したのは、バリ島爆破テロ以来、オーストラリアが自国民に東南アジアへの渡航自粛要請を行ったり、フィリピンで通告なしに大使館を閉鎖したりしたことへの反発が積もった結果とも言える。

 オーストラリアは東南アジアとの経済関係強化を期待し、ASEANへの正式参加を長く求めてきた。だがインドネシアやマレーシアの反対で実現せず、10月のプノンペン首脳会議ではインドの正式参加が先に実現。今回の騒動で「ASEANとの距離はさらに広がった」(マレーシア高官)との見方が出ている。
(00:31)
[引用終わり]


[以下、引用]
http://www.asyura.com/2003/war19/msg/654.html
豪首相発言:外務省は日曜日に知ったが何もしていない。直撃取材で「大洋州」にいた民間人・経済関係に問い質し、事実確認と同時に、腰抜け、などなど、厳しく抗議せり。
投稿者 木村愛二 日時 2002 年 12 月 03 日 19:18:44:

豪首相発言:外務省は日曜日に知ったが何もしていない。直撃取材で「大洋州」にいた民間人・経済関係に問い質し、事実確認と同時に、腰抜け、などなど、厳しく抗議せり。一斉に電話せよ。03-3580-3311
[引用終わり]


[以下、引用]
http://www.asyura.com/2003/war19/msg/648.html
「先制攻撃」は宣戦布告と豪批判 マレーシア首相
投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 12 月 03 日 18:13:45:

(回答先: 豪首相発言は主権侵害 フィリピン政府 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 12 月 03 日 18:12:19)

12/02 22:44 攻撃は宣戦布告と豪批判  外信81

【クアラルンプール2日共同】ベルナマ通信によると、マレーシアのマハティール首相は二日、アジア諸国で活動するテロ組織へ先制攻撃もあり得るとしたオーストラリアのハワード首相の発言について「オーストラリアが許可なしでそのようなことを実行したら、われわれは宣戦布告とみなし、主権と独立を守るために行動を起こす」と述べた。
 マハティール首相は、ハワード首相のごう慢な発言に失望したとした上で、オーストラリアは欧米の価値観をアジアに押し付けようとしていると批判した。 (了)  021202 2244
[2002-12-02-22:44]
[引用終わり]


[以下、引用]
http://www.asyura.com/2003/war19/msg/647.html
豪首相発言は主権侵害 フィリピン政府
投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 12 月 03 日 18:12:19:

12/02 20:53 豪首相発言は主権侵害 フィリピン政府  外信61

【マニラ2日共同】オーストラリアのハワード首相が近隣諸国のテロ組織に対する先制攻撃の可能性に言及したことに関し、フィリピンのティグラオ大統領報道官は「発言は対象国の主権を侵害しており、フィリピンも含まれているなら強く抗議する」と批判した。
 報道官はさらに「主権国で他の国が軍事行動を行うには、その国の了解を得なければならず、それが国連の原則だ」と強調した。 
 ゴレス大統領顧問(国家安全保障担当)も、オーストラリアがフィリピンに提案している両国間の反テロ協定を見直し、締結を遅らせるべきだと主張。「オーストラリアは反テロ協定を(フィリピンを舞台にした)テロ組織への先制攻撃の口実に使う可能性がある」とした。
 オーストラリアがテロの脅威を理由に在マニラ大使館を閉鎖、自国民にフィリピンへの渡航注意勧告を出したことについても「お粗末な情報分析に基づくもので、具体的なテロ情報はない」と強く批判した。
(了)  021202 2052
[2002-12-02-20:53]
[引用終わり]


[以下、引用]
http://www.asyura.com/2003/war19/msg/655.html
朝日は朝刊雑報報道、共産党は知らず:安全保障皆無の恐怖:Re: 豪首相発言
投稿者 木村愛二 日時 2002 年 12 月 03 日 20:42:04:

(回答先: 豪首相発言:外務省は日曜日に知ったが何もしていない。直撃取材で「大洋州」にいた民間人・経済関係に問い質し、事実確認と同時に、腰抜け、などなど、厳しく抗議せり。 投稿者 木村愛二 日時 2002 年 12 月 03 日 19:18:44)

電話で朝日の広報に聞くと、朝刊の雑報で豪首相発言を報道、共産党はまったく知らず。日経は、国際部につないだが、やはり、知らないと言った。

バリ島事件の直後、歌舞伎町か六本木で爆発の可能性ありとの憶測が流れたこともある。
誰がやっても、ヴァイキング王国の末裔の女王を頂く大英連邦の一員、原住民の有色人種を絶滅に近い状態の追い込んだ「白色の囚人」の子孫たちは、直ちに「犯人はテロリストのアルカイダ」と宣言し、日本に「先制攻撃」を掛けてくる可能性があるのである。それなのに、「あの」外務省は、国際法上の見解すら示していないのである。
[引用終わり]

 最後に、すでに一部を紹介した「佐藤雅彦」さんの投稿の中から、以下の典型的な情勢分析を紹介する。

[以下、引用]
http://www.asyura.com/2003/war19/msg/679.html
豪州ハワード政権の「対テロ」世界戦争への突進と、それに対する周辺諸国などの反応
投稿者 佐藤雅彦 日時 2002 年 12 月 04 日 16:32:37:[中略]

欧州圏では“米国ヘゲモニーによる拡大NATO”という支配システムがとりあえず形だけは整ったようでありますが、アングロアメリカ支配ネットワークにとって太平洋圏はいまだ闇の中です。つまり、80年代半ば以降、ANZUS――これは日米安保条約による北東アジアの“平定”に倣って構想締結されたものでしたが――が破綻し、現在はニュージーランドも米国に“協力”してはいるものの、米国にとって南太平洋の軍事同盟は事実上オーストラリアだけという状態が続いています。[中略]

20世紀のアングロアメリカン支配は、米英とその(白人支配が確立した)優等生植民地上がりの3ヵ国――カナダ・オーストラリア・ニュージーランド――を中心に展開されてきましたし、南半球におけるオーストラリアとニュージーランドの戦略的な重要性は米英にとって計り知れないものがあります。

●ですから、もし「対テロ戦争」を持続させたいならオーストラリアとニュージーランドとカナダを、米英の“子分”としてふたたび“召集”する必要があります。しかし戦後50年、そして冷戦から10年の歳月は、こうした“親分子分”の関係をすっかり風化させてしまいました。……そこでショック療法や脅迫が効いてくるわけですなあ。とりわけ、態度に揺らぎがみえる国には恫喝が効きます。

●以上のような視点でカナダ・オーストラリアそしてニュージーランドに何が起き、どうなっていくのかを見ると、興味深い現実が見えてくるのかもしれません。

●英国は世界帝国の管理法を古代ローマ帝国史の研究から学びました。
 米国は、英国を利用し、また利用されるという関係のなかで、英国の世界支配のテクニックを学んできたようですが、それ以上にローマ史などを研究しているようです。

 大英帝国の延命構想はすでに100年以上前から続けられてきましたし、それは現在イギリス連邦というゆるい連邦体として存続しています。
 こうした視点から、英米が9・11以降の「危機」を利用して覇権強化の工作を行なっている、という見方をしてみると、これまた面白いものが見えるかもしれません。[後略]
[引用終わり]

 以上。


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