『亜空間通信』377号(2002/09/21) 阿修羅投稿を02.12再録

独閣僚:ブッシュはヒトラーからイスラエルでのユダヤ=ナチズム批判へ飛躍を

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『亜空間通信』377号(2002/09/21)
【独閣僚:ブッシュはヒトラーからイスラエルでのユダヤ=ナチズム批判へ飛躍を】

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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 昨日(2002/09/21)の日経夕刊に「米大統領の手法/ヒトラーと同じ/独法相発言報道で波紋」と題する小さな囲み記事が載っていた。

 これは面白いことになってきたぞ、これは早速、イスラエルの「新しい歴史家」の「ユダヤ=ナチズム」批判を広める絶好の機会なり、とは思いながらも、スキャンは好きゃんし、手打ちの入力はさらに、にゃんとも億劫だし、はてさて。

 ところが、果報は寝て待てとか、本日(2002/09/21)午前、阿修羅戦争16掲示板を覗いたら、以下の同趣旨のCNN/REUTERS/AP報道が投稿されていた。

http://www.asyura.com/2002/war16/msg/333.html
独閣僚、ブッシュ大統領を“ヒトラー”と 米反発(CNN) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 9 月 20 日 21:13:52:

独閣僚、ブッシュ大統領を“ヒトラー”と 米反発
2002.09.20
Web posted at: 20:29 JST
- CNN/REUTERS/AP

ワシントン――フライシャー米大統領報道官は19日、ドイツの閣僚がブッシュ大統領をナチスの独裁者、ヒトラーに例える発言をしたとの報道について触れ、「言語道断で、理解しがたい」と強い怒りを表明した。ドイツ社会民主党政権のシュレーダー首相は、米国の対イラク攻撃を批判してブッシュ政権の反発を買っており、今回の発言が両国関係を一層きしませる可能性もある。

ドイツ紙によると、ドイブラーグメリン法相(社民党)は18日、労組関係との懇談で、ブッシュ大統領の政策に言及。経済など国内問題から国民の目をそらすため、イラク政策を利用していると指摘した上で、ヒットラーのやり方と同じと結論付けたという。

発言への反発は米議員らからもあり、同法相は19日、報道は中傷だと弁解に努めている。ドイツでは今月22日、連邦議会総選挙の投票があり、ここに来て劣勢気味の野党陣営が今回の発言を争点に据える動きも強まっている。

 以上で引用終わり。

 以下は、拙訳『偽イスラエル政治神話』の「ユダヤ=ナチズム」批判に関連する部分のみの抜粋である。

http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise-32.html
『偽イスラエル政治神話』イスラエルの“新しい歴史家たち”[付録]

『ヤルシャライム』紙は一九九五年四月二八日、エルサレムのヘブライ大学でゲルマン研究学科の主任、モシェ・ツィムメルマン教授とインタヴューした。

 掲載記事の中の記者の紹介によると、ツィムメルマン教授は、ユダヤ人・第三帝国・ホロコーストなどのドイツ問題の専門家である。彼の歴史分析と、その結果として彼が得た結論は、……このところ、数々の公然たる議論の的となっている。……彼が確立した過去と現在の比較対照を受け入れるのは大変なことである。たとえば彼は、占領地の勤務を志願したユダヤ人の兵士と、親衛隊員の勤務を志願したドイツ人の兵士とを比較したり、ヘブロンのユダヤ人植民者の子供がヒトラー・ユーゲントのように育っていると言明したり、……イスラエルがホロコーストを利用していると告発したりするのである。[中略]

 ナチズムは、多数派の人々が最初の段階の恐怖を選択し、あるいは無視し、あるいは協力した場合に陥る状態の見本だ。私は、この現象を研究し、その尺度に基づいて、イスラエルにおける状況を判断している。土地の占領が道義に反するという抗議の声は、まるで聞こえてこない。占領を承認する政党に投票することは、重大な罪悪だと考えられていない。占領地で勤務するために旅立つ志願兵は英雄視されているのだから、この志願兵を具体的に、親衛隊員の勤務を志願したドイツ人の兵士の場合と比較できる》[中略]

 私の定義によるユダヤ人の人口のほとんどが、ためらうことなく、ドイツのナチスの生き写しになっている。ヘブロンの植民者のユダヤ人の子供を観察してほしい。彼らはヒトラー・ユーゲントと、そっくりそのままだ。彼らは幼少時代から、アラブ人はみんな劣等で、ユダヤ人以外はすべて敵だと教え込まれる。彼らは偏執狂になる。ヒトラー・ユーゲントとまったく同じように、自分たちを最優秀人種だと思い込んでしまう。

 レヘヴァン・ツェエヴィ(一九九〇年から一九九二年の間、シャミール政権の大臣)は、すべてのパレスチナ人の領土からの追放(“移住”)を主張した。これはナチ党の公式の政策、すなわち、ドイツのユダヤ人すべての追放と、まったく同じだ。

[中略]

 私の話が恐ろしいのだろうか。私が、ヘブロンの子供たちがバルーフ・ゴールドスタインの死を記念する初めての一周年記念日に呼び集められていることに関して語り、その儀式をナチスの示威運動と比較するからでだろうか?

[中略]

 ユダヤ=ナチズムは、イスラエルよりも英語圏の国々のユダヤ人の間で非常に人気がある。どんな内容のユダヤ=ナチズム文書でも、簡単な電話かファックスによる要請だけで、出版に必要な費用の援助を受けることができる。それとは真反対に、ユダヤ=ナチズムへの反対者たちは、自費出版を余儀なくされている。[後略]

 以上。


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