『亜空間通信』209号(2002/03/26) 阿修羅投稿を02.12再録

花粉抑制薬都内2万本注入都議会報2年連続3段抜き朝日記事は超間抜けか提灯か

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『亜空間通信』209号(2002/03/26)
【花粉抑制薬都内2万本注入都議会報2年連続3段抜き朝日記事は超間抜けか提灯か】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 ああ、あ、の、あ、なのだが、昨日(2002/03/25)早朝8時のTV東京の座談会番組で自民党議員が実績を誇ったとか聞き及び、仕方なしに、以下の超間抜けか、それとも意図的な石原知事提灯持ちか、ともかく、『朝日新聞』(2002.3.15) 記事の紹介をする。

 見出しは縦3段抜きで、「スギ花粉抑制対策に2万本に薬剤を注入//都側が答弁」

 本文は、「都議会の特別予算委員会が14日も開かれ、9人が質問した」で始まり、冒頭に「花粉対策」の1段小見出し、続いて、この件についての以下のような短い本文に続く。

 植物成長抑制剤のマレイン酸をスギに注入すると花粉の量が減ることから、山崎孝明氏(自民)が住民に身近な公園や神社などにあるスギに注入することを提言した。浪越勝海産業労働課長は「来年から約2万本に注入する」と述べた。

[後略]

 以上で引用終わり。

 さてさて、以上の記事に欠けているのは、まず、予算特別委員会とあるからには不可欠な「御予算」の金額である。

 私の電話取材によると、1本に付き薬剤の液だけで500円、2万本なら1千万円となる。

 次は、この2万本が東京都内の杉と檜の総数の何分の何に当たるかである。これも私の電話取材によると、植林の杉の栽培面積が約2万ヘクタールで1ヘクタールに少なく見積もっても約2千本で合計が約4千万本、檜が同じく約8千6百ヘクタールで1ヘクタールに少なく見積もっても約2千本で合計が約1千7百20万本、両者の総合計が5千7百20万本となる。

 2万本とは、上記の総合計の0.03496%にしか当たらない。残りの杉と檜の比率は、99.06504%である。こんな数字は、来年も確実に増える見込みの頃合の樹齢の杉の数の増加の比率に比べれば、マイナスに等しい。

 上記の呆れた記事を、昨年の私の記事と比較してみると、驚く勿れ、見出しが3段抜きの同じ扱いであった。ああ、ああ、ああ。

http://www.jca.apc.org/~altmedka/d-1-5-23.html
電子手紙の送信日付け順・注釈付き一般公開文書館
2001.5.23.(水)恐怖の来年予報:
杉花粉は減らず提灯記事激増『朝日新聞』(2001.5.19)「スギ花粉、激減成功」

送信日時 : 2001年 5月 23日 水曜日 8:29 AM
件名 :[pmn 15004] 恐怖の予報:杉花粉は減らず提灯記事激増

[中略]

 私が電子手紙と電網宝庫記事で杉花粉症を追及しているのを知る友人が、新聞の切り抜きを届けてくれました。

『朝日新聞』(2001.5.19.朝刊)、一面左肩の目立つ位置に、ゴシックで大きく、
「スギ花粉、激減成功」の縦3段見出し、「幹に薬注入、雄花96%消滅/都、来夏にも実用化」とあるのですが、本文を読んだだけでも、先走りの誇張は明らかです。

 林業試験場で、3歳の幼木にホルモンを注入して「強制的に雄花がつくようにした」上で、発芽抑止効果のある「マイレン液を注入した」実験なので、かなり無理があり、しかも、30歳前後が盛りの成木による実験は、まだこれからなのです。それが、なぜ、「早ければ来夏から実用化する考え」となるのか、理解に苦しみます。

 そこで、この忙しいのに、とぼやきながら、仕方なしに、東京都の広報に電話をして、このところ利き目あらたかなWeb雑誌『憎まれ愚痴』編集長の立場を名乗り、記者会見資料をファックスで頂きました。

 そこには、確かに、「実用化を図る予定です」と書かれていますが、その「実用化」が「来夏」とは、どこにも書いてないのです。

「マイレン液」とかについては、発表通りに「1リットル8円と安価」としていますが、それが、どれぐらい必要なのか、「注入」する人手が、どれぐらい必要なのか、予算は、どうなるのか、まるで書いてありません。

 記者会見資料に記された東京都の林業試験場の担当者に電話で聞くと、そちらも、そういう計算はしていないし、記者から質問は出なかったとのことでした。

 これって、小学生に「記者ごっこ」やらせた方が、もっとましなのじゃないでしょうか。一応、朝日新聞株式会社の広報にも電話をして、注意して置きましたが、まるで「サラリーマン」とかの亡国植民地語の人種の典型で、窓際配置なので座っているだけの感じでした。

 ああ、ああ、やんなっちゃった、ああ、ああ、驚かない! 

[後略]

 以上で引用終わり。

 最早、この2年連続の超々間抜け提灯持ち記事の論評をする気も起きない。

 長い、長い、上記「予算特別委員会」の議事録も電網検索で取り込んだが、繰り繰りして読むのは、厭だ、厭だ。

 取材電話で詳しい回答を求めて置いたら、担当の林業の課員が、わが家に電話してきたので、要点を聞いた。「議員の先生方」が上記の御値段とか本数とかを質問し、当局側の回答があったとのことである。ならば、「そんな予算、そんな数で何になるか」との批判記事を掲載すべきところである。

 要するに、この世は力関係あるのみなのである。患者が組織を作り、抜本的な解決策をもとめて要求し、議会ならば、その傍聴席に溢れて、下手な審議をすれば怒号を響かせるようでなければ、議会と称する猿芝居の舞台は、名ばかりの主権者を嘗め、こけにするだけの場でしかないのだ!

 最早、最早、もう、もう、まるで「やんなっちゃった」くもならない。ただ、ただ、気が、滅入るのみである。ああ、ああ、ああ、ああ、驚、か、な、い、、、、。

 でも、でも、しかし、しかし、もう、今更、仕方なしに飽きるほどして、自分が何度も擦り切れた組織運動を、再びする気は毛頭ない。自己満足と言われようと、まったく気にしない。一人で提訴し、電網宣伝するのみとする。で、さあ、訴状作りに取り掛かろう、と、自分を追い込むのである。

 以上。


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