『亜空間通信』191号(2002/03/13) 阿修羅投稿を02.12再録

科学を騙るエセ紳士『朝日』杉花粉より排出ガス規制優先の石原提灯筆者の正体

送信日時 : 2002 年 3 月 13 日

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『亜空間通信』191号(2002/03/13)
【科学を騙るエセ紳士『朝日』杉花粉より排出ガス規制優先の石原提灯筆者の正体】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 またか、という他ない。

 まずは2年前の記事[後出]の掲載日時を変えるだけで、そのまま複写する。

 わがホームペ-ジの読者が、わが命懸けの「杉花粉症」キャンペーンを知って、新聞記事の切抜きを届けてくれた。『朝日新聞』(2002.03.12)『科学をよむ』欄」、ただし、見出しは少し変わって、「狂牛病と花粉症の教訓」である。

 主旨はまったく同じで、自動車工業界の手先として都税と国税から研究開発費の強奪を図る元運輸大臣、石原某の提灯持ち記事である。以下、2年前のわが電網宝庫記事を再録するのみとする。

編集長の毒針:緊急課題!
杉花粉被害放置政策に猛然反撃の独立反乱!
“杉林焼き払い放火作戦”開始宣言!
(その16)「排ガス規制」補助金よりも「枝打ち」予算を優先せよ!

“あの”都知事の「ディーゼル排ガス規制」パフォーマンスの怪しさに関して、本シリーズ(その11)では、「曲学阿世を超える暴言都知事の提灯持ち『研究員』の正体」が100%東京都職員であることを明らかにした。[後略]

(その11)抜粋 曲学阿世を超える暴言都知事の提灯持ち「研究員」の正体

 わがホームペ-ジの読者が、わが命懸けの「杉花粉症」キャンペーンを知って、新聞記事の切抜きを届けてくれた。『朝日新聞』(2000.4.11)「科学をよむ」欄「大気汚染も花粉症の一因」である。写真入りで紹介されている執筆者、黒田洋一郎の肩書きは、「東京都神経科学総合研究所参事研究員」となっている。「東京都」の「都」が微妙だが、それだけでは立場が不明である。

 ともかく読むと、冒頭から、「『花粉症の原因は花粉である』と単純に思っている人が多い」ときた。これは怪しいぞと思いつつ、読み進むと、文章の構造が曲りくねっていて、いちいち気に障る。読者誤導の文脈が続く。骨格は「花粉症の増加の一因はディーゼル排ガス中の微粒子」だと主張することにあるのだが、後段になると、ついに出てきた。

「石原慎太郎東京都知事が最近決断した」「ディーゼル排ガスの厳しい規制」の意義の強調と相成った。しかも、これが、例の「三国人」発言と同時期の掲載だったから、当然、それだけでも「ウヌ!」となる読者が、少しは、いたはずだ。執筆者、または担当記者は、出番を間違えたのである。

 その上に私は、杉花粉症について、早くから「ディーゼル排ガス」の補助効果に関する研究があることを知っていた。いわば「触媒」の役割である。しかし、あくまでも「主犯は杉花粉の増大」にあると確信しているから、すでに本シリーズでも軽く触れたように、この種の補助効果や、回虫、真田虫などの「虫下し」の失敗説などについては、問題点のすりかえに注意してきた。特に、「杉林」の荒れ放題と、その始末に目を向けない「杉花粉症」論に対しては、意図の如何に関わらず、結果として「行政・産業」公害を見逃す立論として、遠慮なく批判し、告発する覚悟を固めてきた。

 ところが、この記事は、それ以上で、通常の補助効果説を、はるかに上回る強引な立論になっていた。何と、「今のところスギ花粉の飛散は防止できないが、自動車の排ガスは規制できる」などと断じ、事実上、「スギ花粉の飛散の防止は諦めろ」と脅かし、スットントンのスットントンと、「石原都知事の決断」を称える結論を導き出している。

 こりゃ何じゃ、この曲学阿世の自称「研究者」奴と思って、仕方なしに調べると、これまた何と、曲学阿世の原型の「アカデミ-業界」の商売人ではなかった。「東京都神経科学総合研究所」は、一応、財団ではあるが、運営の費用は東京都衛生局が100%出している。「参事研究員」と名乗っているが。賃金などの労働条件は東京都の職員の体系と同じであり、職員の出向の扱いとなっている。つまり、世間常識に照らせば、黒田洋一郎は100%「東京都職員」なのである。やはり、トンデモナイ「都」の字だったのである。

 しかるに、その本人が上記の記事の中に記している著書、『ボケの原因を探る』(岩波新書)の奥付の経歴紹介では、現職について「東京都神経科学総合研究所参事研究員」だけとなっている。著書を見て寄稿を依頼し、著書の奥付で肩書き知り、それを、そのまま記事に使うという通常の怠惰な仕事の流儀であれば、朝日新聞の担当記者は、「東京都」の「都」の字を見ても、100%「東京都職員」だとは気付かなかったのかもしれない。

「誤導の肩書き」は朝日新聞の元著名記者[本多勝一のこと]の真似か

 上記の記事が、「東京都職員」の肩書きで掲載されていたら、朝日新聞には、「暴言都知事の提灯持ち!」の抗議が集中したであろう。いや、その前に、いかな「エセ紳士」の朝日新聞と言えども、100%「東京都職員」、または傍系ゆえの必死の売り込みかもしれない「誤導の肩書き」の可能性に気付いていたならば、少なくとも、「石原慎太郎東京都知事が最近決断した」という部分については、「ご遠慮」を願ったかもしれない。

 以上で引用終わり。


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