『亜空間通信』932号(2005/01/11) 阿修羅投稿を再録

パレスチナ自治政府議長選アッバス氏圧勝はホロコーストの大嘘見直し論にも決定的な足掛かり

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『亜空間通信』932号(2005/01/11)
【パレスチナ自治政府議長選アッバス氏圧勝はホロコーストの大嘘見直し論にも決定的な足掛かり】

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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 本日の日経朝刊の1面の真ん中に、扱いは中くらいだが縦4段見出しで、「パレスチナ議長選」「アッバス氏が圧勝」、「62.3%を得て圧勝した」とある。

 アッバスは、イスラエルガス室ホロコースト神話への疑問を表明していた学者だが、後述のごとく、一時、その主張を撤回した。イスラエルの方は、特別の法律まで作って、パレスチナ人ホロコースト見直しを禁圧し、ガス室神話死守の構えを見せた。しかし、その脅しは、今回、通用しなかったのである。

 以下の毎日新聞の記事紹介は、阿修羅戦争65掲示板の投稿である。

パレスチナ議長選:アッバス氏勝利宣言 歴史の転換点(毎日新聞)
http://www.asyura2.com/0411/war65/msg/828.html
投稿者 はまち 日時 2005 年 1 月 10 日 21:53:27:rhFP/VPyFgrPk

パレスチナ議長選:
アッバス氏勝利宣言 歴史の転換点

【ラマラ(ヨルダン川西岸)樋口直樹】9日投開票のパレスチナ自治政府議長選で、マハムード・アッバス・パレスチナ解放機構(PLO)議長(69)は同夜、ヨルダン川西岸ラマラで、各種の出口調査結果に基づき勝利を宣言した。同調査によれば、66%以上の得票率になる見込み。昨年11月に死去したアラファト前議長の後継者に和平派のアッバス氏が決まったことで、パレスチナは歴史の転換点を迎えた。

 イスラエルとの和平交渉の再開に期待が集まる半面、政府改革や反体制派イスラム原理主義勢力の抑制など、アッバス氏にとって内外に重要な課題を抱えてのスタートとなる。

 パレスチナの調査機関や大学が発表した出口調査によると、アッバス氏の得票率は66~70%で、2位の人権活動家、ムスタファ・バルグーティ氏(50)の19~24%に大差を付けた。中央選管によると、投票率は少なくとも66%に上る見通し。

 アッバス氏は「この勝利を殉教者であるアラファト氏の魂と、すべてのパレスチナ人に捧げたい」と勝利宣言、「困難ではあるが、国家独立という目標に到達したい」と述べた。

 高い投票率と得票率は、イスラエル軍による長期の武力封鎖を受けて、パレスチナ社会で和平待望論がひときわ高まっていることを示している。

 自治政府議長選は96年以来9年ぶり2回目。選挙には7人が立候補していた。アッバス氏は前議長の死去に伴いPLO議長に就任、最有力候補とみられてきた。

毎日新聞 2005年1月10日 20時32分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050111k0000m030057000c.html

 私は、昨年の11月15日、アラファト死去、 PLO議長にアッバス就任の直後、以下の通信を発し、阿修羅戦争63掲示板に投稿した。

http://www.jca.apc.org/~altmedka/2003aku/aku892.html
http://www.asyura2.com/0411/war63/msg/138.html
『亜空間通信』892号(2004/11/15)
【アラファト死去右左追悼に武闘派全体崩壊望み穏健派アッバス議長にもホロコーストの嘘主張要求】

[中略]

「死者を鞭打つなかれ」という言葉もあるが、右も左もなく、アラファト死去で、まさに右往左往の状況である。

 別途、「棺の蓋を覆ってから評価が定まる」という考えもある。

 私は、今、あえて強調する。パレスチナの主導権争いで、武闘派の愚行を貫き、腐敗堕落の極に達したアラファトの死を、美化するのは、とんでもない間違いである。

[中略]

 パレスチナには、アラファトが登場する以前から、いわゆる穏健派と武闘派の主導権争いがあった

 アラファトの主導権獲得は、日本の戦後史に比較すれば、スターリニスト官僚支配の日本共産党から除名された通称ブント、共産主義者同盟が四分五裂し、革命的共産主義者同盟に流れ、その内部の主導権争い、内ゲバに勝ち、暴力主義が花盛りとなり、どこぞの警察署攻撃で名を挙げた派閥が、仲間殺しの連合赤軍やら、日本赤軍やらの名で主導権を握っていたようなことである。

 当然、血みどろの争いとなり、勝利の展望はまったく開けずに、イスラエルの極右を利した。

[中略]

 不可能を承知の上で、世界中を騙し続ける極右イスラエルの正体を暴かずに、事態の解決はあり得ない。アッバスも、ホロコースト否定論を撤回した裏切り者である。学者面に騙されるな!

[中略]

 私は、「学者面に騙されるな!」という警告を維持するが、ともかく、一時はホロコーストを嘘と明言していたアッバスの方が、アラファトよりはましなのである。

[中略]

 これからの問題は、わが10年来の主張のように、「偽」イスラエルの存在の根拠を、政治的に破壊することである。

 第1は、ホロコーストの嘘の全面的な暴露である。

 第2は、いわゆるユダヤ人の9割は、本来のユダヤ人ではなくて、ユダヤ教を国教に採用したカザール帝国の末裔だということである。

 第3は、旧約聖書のエルサレムは、現在のパレスチナはではなくて、イエーメンに近いサウジアラビアのアシール地方だったということである。

 第4は、パレスチナ分割決議は、恐喝の結果であって、廃棄すべきだということである。

こういう議論は、いわゆる穏健派でもできるし、これこそが、正道なのである。

 以上。


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