『亜空間通信』913号(2004/12/16) 阿修羅投稿を再録

北朝鮮経済制裁の短絡思考を制し拉致を戦利品と位置付ける金政権の背後の米=日の闇同盟暴露

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『亜空間通信』913号(2004/12/16)
【北朝鮮経済制裁の短絡思考を制し拉致を戦利品と位置付ける金政権の背後の米=日の闇同盟暴露】

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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 いきなり、「拉致を戦利品と位置付ける金政権」としたが、これは、この問題の重要性に関する警告である。平和惚けの日本人は、南北を問わず、朝鮮の問題では無知蒙昧、白痴以下、傲慢で犯罪的、衝動的な危険分子の集団なのである。

 北朝鮮はいまだに、日本と戦争中なのである。日本は、アメリカの傘の下で、南の韓国と日韓条約を結び、韓国とともに、米・日・韓の北朝鮮その他の「社会主義」諸国への包囲網に加わっていた。

 この状況を、「彼(敵)を」知り」の孫子の教えに従って、北朝鮮の立場に立って考えることができなければ、要らぬ口出しはしない方が良い。この「戦利品」という言葉は、信頼すべき筋が、北朝鮮の要人から直接聞いた「本音」の表現なのである。

「戦利品」の「捕虜」の釈放の交換条件が、「食糧援助」など、なのである。この現実を無視した議論は、実に空しいのである。無責任で不勉強な日本人が、「拉致」の犯罪者として、北朝鮮を批判し、あるいはお粗末にも、稚拙な言葉で、罵倒すればするほど、日清・日露戦争時代からの日本の侵略の歴史的な被害者として、北朝鮮は、ますます硬化するのである。

 ではなぜ、この複雑極まりない問題で、私見を述べるのかと言えば、私は、4日前に、阿修羅戦争64掲示板で、わが投稿へのフォローとして、以下の質問を受けたのである。

Re: 関係無い話で申し訳ないのですが。
http://www.asyura2.com/0411/war64/msg/583.html
投稿者 Sirent Tears 日時 2004 年 12 月 12 日 14:37:02:CmXJg4SqZQm1A
(回答先: 週刊ポスト12/17自衛官覆面座談会「サマワ派遣隊は見捨てられた」投稿ありや? 投稿者 木村愛二 日時 2004 年 12 月 12 日 11:39:00)

 北朝鮮による日本人拉致事件に関して、北朝鮮に対する経済制裁を主張するべきとの意見が出ていますが、木村さん個人としてはどのようにお考えでしょうか。よろしければ御意見をお聞かせください。

 わが投稿へのフォローとして、「関係無い話で申し訳ないのですが」などと丁重に断って、質問をしてくるのだから、「妨害」や「嫌み」ではない。しかし、ともかく、投稿の中身を読ませて、返事をさせようとの魂胆であることは間違いない。

 だから私は、とりあえず、以下のように答えて置いた。

複雑な問題なので、別途、私見を開陳します。Re: 関係無い話
http://www.asyura2.com/0411/war64/msg/585.html
投稿者 木村愛二 日時 2004 年 12 月 12 日 17:32:49:CjMHiEP28ibKM
(回答先: Re: 関係無い話で申し訳ないのですが。 投稿者 Sirent Tears 日時 2004 年 12 月 12 日 14:37:02)

本文なし。

 さてさて、「木村さん個人としてはどのようにお考えでしょうか」という質問は、非常に意味深である。簡単に言えば、「個人」の意見を求めているのであるが、「個人としての意見」を持たずに付和雷同の発言する者が実に多いのである。

 この問題の最新情報は、以下である。

1)------------------------------------------------------------
経済制裁発動は宣戦布告とみなす=北朝鮮外務省 [世界日報]
http://www.asyura2.com/0411/war64/msg/786.html
投稿者 Sirent Tears 日時 2004 年 12 月 15 日 20:36:50:CmXJg4SqZQm1A

http://www.worldtimes.co.jp/
【東京 15日 ロイター】
 北朝鮮は、日本が経済制裁を発動すれば「宣戦布告」とみなすとした上で、6カ国協議から日本の排除を求める可能性を示唆した。

 拉致被害者、横田めぐみさんらの「遺骨」が別人とする日本政府の鑑定結果受け、国内では北朝鮮に対して制裁発動を求める声が起きている。

 朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省報道官は声明で「極右勢力の動きによって、朝鮮民主主義人民共和国に対し制裁が発動されれば、我々は我が国に対する宣戦布告とみなし、効果的な物理的方法で対応する」と述べた。

 横田さんの「遺骨」については「日本側が主張しているように夫が別人の遺骨を日本側に手渡したと想像してみよう。そうすることで彼は何を期待したのだろう」と述べ、別人の遺骨を手渡したとは想像できない、としている。

 6カ国協議に関しては「このような極右勢力による共和国に対する計画的、挑発的な動きが続く限り、日本と共に協議に参加することを真剣に再検討する」と述べた。
2004/12/15

2)------------------------------------------------------------
参院拉致問題特別委も北朝鮮非難決議 共産党が賛成 [朝日新聞]
http://www.asyura2.com/0411/war64/msg/737.html
投稿者 Sirent Tears 日時 2004 年 12 月 14 日 23:50:34:CmXJg4SqZQm1A

http://www.asahi.com/politics/update/1214/008.html

 参院の拉致問題特別委員会は14日、北朝鮮が横田めぐみさん、松木薫さんのものとして提供した遺骨が別人だったことを受けて、北朝鮮に対して経済制裁の積極的発動の検討などを政府に求める決議を全会一致で採択した。決議案は自民、民主、公明、共産4会派が共同提案。

 民主はふらふら、日本共産党の対応は実に愚かしい自己中心の「良い子振りっ子」である。つい最近までのコミンテルンの仲間を見限って、激減中の票を確保するための芝居である。北朝鮮の拉致問題では内紛外患、旧社会党の直系を自認しているはずの社民党の名前が見えないのは、「三十六計逃げるにしかず」の構えであろうか。

 さて、「個人」ともなると、「朝鮮人」との関係は、骨肉の問題である。少年期に遡る。

http://www.jca.apc.org/~altmedka/profile-boya01-1.html
1946年、北京から引揚げ船で送還された“少年A”の物語
時代の始まり

SPES(東京大学文学部英文科学生同人誌)1960年7月号初出
時代の始まり ― 少年“A”の物語  征矢野愛二郎

(その1)僕等は侵略者の子供達だった

[中略]

(その2)重い扉をバラバラと叩くつぶての音が、敗戦の知らせであった

 あの日、古びた重い鋲打ちの木の扉をバラバラと叩くつぶての音が、僕にとっての敗戦の知らせであった。その小石を投げていたのが、顔見知りの朝鮮人の子供であったことは僕を悲しい静かな怒りで満たしはしたが、僕はそれを誰に向ければいいのかは知らなかった。彼等の甲高い日本語の罵声、ぼんやりと、しかしなぜか、心の中ではっきりと意味が掴めたと思えるあの奇妙な、そして僕等の喧嘩のルールに外れた言葉、その激しい響きが最初から僕をうちのめしていた。

「お前等、アメリカ兵が恐くて外に出られないんだろう。」

 僕はそれまでにアメリカ兵なんて見たこともなかったけど、そう言われて、何も言い返せなかったのだ。僕の手は、手垢で黒光りした鉄の把手をカタリと落としていた。

 あの時僕は、大きな門の蔭の静まりの中に、中国人の門番の子と二人っきりだった。言葉の通じないその子とはかくれんぼと石けりしか一緒に出来なかったが、それでも仲良しだった。でもあの時は、黙って顔を見合わせていただけなのに、僕等は話していたのだ。あの子は僕に、これもかくれんぼだよ、と言っていた。だから僕は静かに身を固くしていた。そしてつぶての音が止んでしまっても、僕はあそこに立ちつくしていなければならなかったのだ。

[後略]

 次は、現状の認識である。

季刊『真相の深層』04夏号  目次
「拉致と核と餓死の国・北朝鮮」の背後に潜む知られざる恐怖の国際利権

[中略]

(萩原遼著)『拉致と核と餓死の国・北朝鮮』から要約すると、北朝鮮アメリカから「ごろつき国家」と呼ばれ、「おどしとゆすりで生きる国」になったのは、ソ連も中国も参加したのに、北朝鮮が参加できなかったソウル・オリンピックの1988年からである。北朝鮮の国際的な孤立は、無惨な状況であった。

 翌年の1989年には、ベルリンの壁が崩壊し、北朝鮮が、オリンピック不参加の孤立を誤魔化すために、無理に無理を重ねて平壌で開いた第13回世界青年学生祭典の出費で、経済の崩壊が加速した。

 さらにはルーマニアの独裁者、チャウシェスク夫妻が、蜂起した市民の手で銃殺された。金日成と金正日の親子は、この事態に動転し、怯え、逆に、民衆弾圧、強制収容所、差別強化へと走った。

 萩原遼のアメリカでの資料研究は、上記の単行本の延長線上にある。北朝鮮の食料生産は、飢餓状態の原因ではない。飢えない程度の生産はあったのである。

 北朝鮮は、しかし、食料援助を受けていた。なぜか。萩原遼は、「飢餓カード」の利用という表現をした。「核カード」と「飢餓カード」が、金正日政権維持の秘密なのである。

 その間、金日成は死ぬが、息子の金正日による謀殺説が優勢である。萩原遼は、『拉致と核と餓死の国・北朝鮮』の最終の章、第3章を「仮説・金正日による350万人の餓死殺人」と題しており、その「8」項を「もうひとつの恐怖の仮説」としている。

 この謎を、私はさらに、以下のような仮説で解く。

 金日成は、元ソ連軍将校である。以後もソ連寄りだが、ソ連も崩壊し、経済援助は得られなくなった。その窮状に付け込み、息子の金正日を傀儡に仕立てたのが、アメリカ、CIA、統一教会の朝鮮人、文鮮明である

 私は、萩原遼との約10年ぶりの再会と彼の講演、その後の懇親の場で、彼らを理解するためには、アメリカ人による英語の原著の訳書、『援助貴族は貧困に巣食う』(朝日新聞社)が、必読書であると説いた。

 私は、この労作が暴くアメリカのアフリカ諸国に対する食料援助の手口を、北朝鮮に適用したのではないか、と示唆したのである。萩原遼は、直ちに、私に、その書名を聞き質し、メモした。その後は、まだ会う機会がないが、きっとすぐに読んで、研究しているに違いない。

 わが発想は、いわば老練の敏腕刑事の常道なのである。犯人像と犯行の経過を、長年蓄積した知識と経験から、割り出すのである。

 アメリカは、高度に発達した工業国だが、農業国家でもある。中西部の農民は、過剰の農産物を抱えている。これを、アメリカの国家予算で買い上げ、海外援助に使うことによって、農民は、アメリカの保守支配の土台となっている。

 この状況は、日本の農協の支配下にある農産地帯と同じである。経済大国の日本の海外援助、ODAの有様については、周知の事実なので、ここでは省略する。

 『援助貴族は貧困に巣食う』の記述を要約すると、アフリカ諸国へのアメリカの食料援助は、「なぜか」決まって、現地の収穫期に大量に届く。農産物の市場価格は暴落し、現地の農業は崩壊する。それがまた、新たな食料援助の口実となり、それを推進するODA型の援助団体の役員、援助貴族は、贅沢三昧となる

 現地の政権は、たいていの場合、軍事政権である。軍事政権の傀儡どもは、援助の食料を売り飛ばして、アメリカから武器を買う。かくして、アメリカの体制を支える農業地帯と、軍需工業は、アメリカ国民を、まんまと騙して、税金を濡れ手で粟、懐に入れるのである。

 北朝鮮の場合には、核が出てくるが、これも一種の軍需である。しかも、背後には、ウラン鉱石を握るウラン・マフィアが控えている。北朝鮮の核燃料工場の建設は、スイスに本社があり、重役にアメリカの現・国防長官、ラムズフェルドを戴いたこともある巨大企業の仕事である。

 このことは、イラク「戦争」の最中に、電網情報として、喧伝された。日本の大手メディアは報道しなかったかもしれないが、知る人ぞ知る周知の事実なのである。

 これらの情報を総合すると、金正日を傀儡に仕立てたアメリカ、CIA、統一教会の朝鮮人、文鮮明らは、「核カード」と「飢餓カード」を駆使して、朝鮮、日本、アメリカの国民を騙し、税金からの強奪という最も安易で最も犯罪的な搾取、収奪を続けているのである。

 統一教会は、ロシア革命後の反共政策の下で、イギリスに発した道徳再武装運動、勝共連合の流れであり、やはり、朝鮮人の身元を隠して創価学会のカリスマ指導者にのし上がった池田大作とも、つながっている

 統一教会は、宗教団体としての隠れ蓑を利用して、中南米の麻薬の取引に深く関与し、米政界への違法献金をしており、創価学会にも、その疑いがある

 同じく怪しげな宗教団体、オウム真理教には、多数の在日朝鮮人が加わったことが知られているが、この不気味なカルトの形成も、前述のような北朝鮮の孤立状態と時期を同じくしており、北朝鮮の秘密の軍事組織として作られたという説には、強い説得力がある。『拉致と核と餓死の国・北朝鮮』の第2章の「11」項は「金丸信のあえない失脚」となっている。金丸信が、朝鮮と中国、ロシアにまたがる利権を追っていたのは周知の事実である。オウム真理教には数多い謎が潜んでいるが、ロシアにもつながっていた。

 このような悪辣な国際的な仕組みを暴こうとしない大手メディアも、犯罪者の仲間なのである。

 以下は、実に簡単に出てくる電網情報の抜粋である。

 現在、日本中が北朝鮮の核兵器の存在に戦々恐々としているが、北の核施設開発に技術提供したのは、スイスの核施設開発企業であり、その会社の役員は、なんとブッシュ政権の強硬派ラムズフェルド長官だった(2000年から2001年まで)。

 つまりハリウッド映画などでも分かるように、米国という国は「儲ければ何でもあり」「北朝鮮の核施設開発に技術提供したのは、スイスの核施設開発企業、ABB・ltd。ブッシュ政権の師範代、ラムズフェルド長官は2000―2001年まで、この会社の役員だったことが暴露されている」

 [後略]

 以上のことから言えるのは、間違いなしに、複雑怪奇な状況が、北朝鮮の背後に広がっていることである。

 私は、北朝鮮への経済制裁の短絡思考を制し、拉致を戦利品と位置付ける金政権の背後の米=日の闇の同盟を暴露することを提唱するのである。

 以上。


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