『亜空間通信』728号(2004/01/28) 阿修羅投稿を再録

放射能兵器劣化ウラン弾表現の安易な姿勢に露呈す自称平和主義思い込み傲慢不遜不勉強長年性癖

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『亜空間通信』728号(2004/01/28)
【放射能兵器劣化ウラン弾表現の安易な姿勢に露呈す自称平和主義思い込み傲慢不遜不勉強長年性癖】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 論理的には非常に簡単なことなのに、いわゆる右翼にも、そういう連中が多いが、左翼、自称平和主義の個人や、「政治的」集団なら、なおさらのことに、丸で話が通じないことが、非常に多い。この連中は、一種の狂信者だから、一度思いこんだら、脳の神経の回路が固まってしまって、柔軟性を失い、金輪際、他人の忠告に耳を傾けようとしなくなるのである。

 劣化ウラン弾の「燃え滓」、酸化ウランの微細粉末の重金属毒性に関する「左翼」、自称平和主義の個人や、集団の自己宣伝も、この思い込み。傲慢、不遜、不勉強の長年の性癖の典型である。

 手のつけようがないので、仕方なしに、私は、わが電網宝庫に以下の「リンク集」を設けた。

http://www.jca.apc.org/~altmedka/iraq-uran.html
『憎まれ愚痴』劣化ウラン弾の重金属毒性・無視・無知・不勉強・批判記事リンク集

 ところが、つい最近、またしても、「劣化ウラン研究会」の名によるチラシに、「放射能兵器・劣化ウラン弾」と書いてあるのである。実に安易な「核アレルギー」患者の日本人向けの宣伝である。

 自衛隊がイラクに行くから、この種の宣伝は、再び盛んになっている。「自衛隊員を劣化ウラン弾の被害から守れ!」なんて、とても「人道的」な叫びが、街に木霊する。

「劣化ウラン」に関して私は、別に専門家ではない。それでも、上記のリンク集では時期的に最初の記事になるが、遅くとも、今から4年と2ヶ月以上前には、『週刊プレイボーイ』(1999.11.16)記事に関連して、以下の説明を記し、電網上に発表している。

---------- 引用ここから ----------
 劣化ウランの「劣化」の原語、depletedが本来、「からになった、消耗した、枯渇した」の意味であることも、一般には知られていない。自然のウラン鉱石から核兵器や原子力発電に使われるを可能な限り抽出した残り滓で、安定度の比較的に高いウラン238がほとんどだから、放射能は比較的少ない。もちろん、放射能の毒性もあるが、水銀、鉛、カドミウムなどで周知の重金属としての毒性の方も、非常に強いようである。ところが、そのデータが不十分なのをもっけの幸いとして、塵状の劣化ウランが含まれる場所を普通のガイガーカウンターで調べてみせては、「劣化ウラン弾による放射能汚染はない」と称するアメリカ国防総省発表を、日本の大手メディアが、そのまま流したりしているのが実情である。
[後略]
---------- 引用ここまで ----------

 アメリカが、「放射能兵器」として、弾丸を使いたいのなら、自然のウラン鉱石に含まれる比率のままのウランでも良いし、235の比率の高い濃縮したウランを使う方が、効率的なのである。劣化ウランは滓だから安いので使うのであって、使う理由は、断じて、「放射能は比較的少ない」からではない。アメリカの主張通りに、「固い」「重い」からなのであり、その理由には、嘘はないのである。重金属毒性の強い微細粉末を撒き散らすのも、目的ではない。結果の副作用に過ぎないのである。

 アラブ軍も鉄製の戦車を持っているから、アメリカは、鉄の装甲を突き破る劣化ウラン弾を使うのである。放射能があるから使うのではない。

 それなのに、アメリカを必要以上に悪魔化する方が、有利と思うのであろうか、自称平和主義者たちは、難しい「重金属毒性」の方は「むにゃむにゃ」で誤魔化し、「放射能!」「放射能!」と、叫び続けるのである。私は、こういうやり方を、怠け者の論理として断罪する。

 劣化ウラン弾を使う方とか、アメリカ追随の連中の方は、「放射能は少ない」と言い張って、「害はない」などと言う日本の外務大臣の発言を支え続けている。論点が「ずれている」のである。「ずれる」理由の基本は、自称平和主義者たちの「脳味噌」の構造が「ずれている」からである。事実を正確に調べることをせずに、「理論」とか称して、教条を担いで、大衆を騙す性癖が抜けないのである。

 私は、自分たちには、愚かな大衆を教育する資格があると思いこんで、中途半端な能書きを並べては、指導者面をする連中のことを、昔から大嫌いである。恐怖商人、平和売人の典型である。

 実は、高校時代に、そういう連中がいて、生徒会の役員になったりして、今に至る「原水禁」運動を始めていたのである。ところが、その時の旗振りたちは、その後、高級官僚になった。結構、利口な連中だったのである。

 私は、この連中の末裔を、「減衰狂」と呼んでいる。「核禁」と略称される連中は、「原水禁」と勢力争いを繰り広げて、双方ともに「減衰」している。

「放射能兵器・劣化ウラン弾」などと言って、「無知な大衆」に恐怖を売り込み、なにがしかの「運動」の「お山の大将」ごっこを繰り返し、自己満足している連中も、やがて減衰するであろう。

 以上。


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