『亜空間通信』721号(2004/01/06)阿修羅投稿を再録

日本人外交官惨殺事件の背後に潜むクルド地帯で進行中の油井・飛行場・兵舎建設イスラエル謀略

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『亜空間通信』721号(2004/01/06)
【日本人外交官惨殺事件の背後に潜むクルド地帯で進行中の油井・飛行場・兵舎建設イスラエル謀略】

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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

木村愛二注:上記の表題の「兵舎」は、英語では、barrack(s) 、亡国植民地根性の日本の片仮名語では、バラックである。

 日本の大手メディアの一部でも、以下のように、実に、うすらぼんやりと、ではあるが、クルド地帯、またはクルディスタン、イラク北部の産油都市キルクークを巡る紛争を伝え始めた。

---------- 引用ここから ----------
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20041231id21.htm
イラク北部でクルド人がデモ隊襲撃、5人死亡

【バグダッド=緒方賢一】カタールの衛星テレビ局「アル・ジャジーラ」によると、イラク北部の産油都市キルクーク中心部で31日、アラブ人とトルクメン人の組織したデモ行進の行列がクルド人による銃撃を受け、デモ参加者5人が死亡、20人以上が負傷した。
 デモは大規模油田を抱えるキルクークをクルド人自治区に併合することに反対を訴えるもので、キルクークの帰属を巡る民族対立が事件の背景にあると見られる。
(2004/1/1/00:28 読売新聞
[後略]
---------- 引用ここまで ----------

 日本の大手メディアが、アメリカ・イスラエル寄りであることは、最早、論ずるには及ばないが、その反対の極をなすのが、アラブ情報の貧困、または事実上の禁圧状況である。

 私は、数年前に、日本の大手紙の外信部長から直接、面談の席上で、その実情を聴いたことがある。彼は、「英文情報として受信はしているのだが、わが社だけが飛び出ると叩かれる」と言うのである。実に正直に、「ご存じの通り、日本のメディアは横並びですから」と弁解もした。「叩かれる」のは、読者からでも日本政府からでもない。「アメリカ・イスラエル」からである。

 911以後、イラク「戦争」の間は、もとよりのことで、今回の日本人外交官惨殺事件に関しては、その傾向が、さらに極端に強まった。私は、イラク「戦争」に関しても、アラブ・イスラム側の情報を重視した。その情報のほとんどは、阿修羅戦争掲示板への匿名、または筆名の投稿者によるものであった。

 日本の大手メディアも、まったく報道しなかったわけではない。実に、うすらぼんやりとであり、しかも、遙かに遅れてだが、追い付いてはきた。それらは、いわゆる「後出し」ではあるが、わが情報の裏付けにはなり、わが情報収集方法と分析の正しさの証明には、少なくとも役に立った。

 昨年10月25日発行の拙著、『イラク「戦争」は何だったのか?』(副題:目的は石油だけか?それとも、世界制覇の狂信か?メディアの報道操作の仕組みは何処まで進んだか?)の中では、たとえば、つぎのように、その状況を記した(p.12-18)。

----------『イラク「戦争」は何だったのか?』引用ここから ----------
[前略] わが観測と予測の通りに進展した。ゲリラ戦への展開に関しては、早くから、多くの専門家も予言していた。私はさらに、電網情報を即刻分析し、以下の予測を発表した。

http://www.jca.apc.org/~altmedka/aku580.html
『亜空間通信』580号(2003・4・23)
【目下最大の謎イラク主要閣僚と数十万の軍勢はどこに消えたかへの答えは地下か】

 イラク軍の幹部が「義勇軍」としてイラクに入っていたアフガン戦士らと意思統一し、ゲリラ戦への転換を、急速に行った可能性あり。[後略]

 私は、イラン、ロシア、パリ、バグダッド取材ロンドン方面発の関連情報を総合し、実情と照らし合わせ、ソ連で教育を受けた職業軍人と、アフガン以来の戦士たちが、もともと軍人ではなくてアメリカの手先でもあったサダムと息子たちから、主導権を奪ったのではないかと推測した。私が確度が高いと評価した情報源は、アフガニスタン・ジハド情報を発し続けていた匿名投稿者の左記投稿であった。

http://www.asyura.com/0304/war32/msg/466.html
投稿者 ドメル将軍 日時 2003年4月20日
「バグダッドの聖戦士指導者シェイク・アブ・イヤドからのメッセージ」
(ごく一部の抄訳)

 イラク軍がバグダッドを含む全都市から撤退した理由を説明することから始めよう。この撤退に伴って起きたことはすべて、聖戦士指導部とイラク軍指導部との協議に従って起きたことだ。アッラーの敵は、バグダッドに1万トンもの爆弾を投下した。小型核兵器に匹敵する威力を持つ新型爆弾を投下した。我々は、米英は地上戦を望まず、空爆による破壊と殺戮に徹するつもりだと判断した。

 我々は、アフガニスタン型の戦術を採ることを決めた。地上戦を避ける臆病な敵と正規戦を戦うことはできない。空軍力に優る敵と戦う唯一の方法はゲリラ戦である。

 しかし、イラクにはトラボラがない、アフガニスタンのような山がない。アフガニスタンの聖戦士(タリバン)は代わるがわるすべての都市から撤退し、全都市を敵に明け渡した。そうすれば爆撃が止み、無実のムスリム民間人を救うことができると考えたからだ。

 しかし、臆病者は決して爆破を止めず、地上に降りて戦うこともなかった。それでも、ムスリムは敵に最大限の損害を与えた。アメリカはアフガニスタンで勝利したと言うことはできない。

 我々はタリバンと同じ戦術を採ることにした。正規軍ではアメリカと戦えないと理解したイラクの指導部も、我々のシューラ(会議での決定)を受け入れた。

 我々が市民とともにいたら、不信心者は我々を滅ぼし、そして我々の市民をも滅ぼす。だから撤退する。しかし、これは政治的には敗北を意味するだろう。トラボラに優るものを見つけた我々が撤退した唯一の理由はこれである。

 1989年にイラク軍が建造したバンカー(えん蔽壕)とトンネル、これは良い知らせだ。イラク指導部の数人しかこの場所を知らない。

 すべてのイラク正規軍がバンカーに行くだろう。体制に忠実な15万人の戦士、150機のミグ27ジェット戦闘機(ミグの所在をカバーしたメディアは一つもない)、2500台のイラクの戦車。合意は次のようなものだ:イラクの全戦力(砲兵隊、陸軍、情報機関、情報提供者、共和党防衛隊、フェダイーン・サダム、他の全軍隊)は武器を放棄して撤退し、都市を不信心者に明け渡してバンカーに向かう。

 ありがたいことに、我々はかつてフェダイーン・サダムと呼ばれた若い聖戦士を預かった。(注記:フェダイーンとは、大義に命を捧げるよう訓練された者のこと)

兄弟たちとウレマーの助けを借りて、彼らはフェダイーン・イスラムとなった。彼らはバース党政権を非難し、タウヒードを受け入れ、アッラーの道のために死ぬことを誓った。

 我々は敵軍を手玉にとる。正規軍はこの種の戦争に慣れていない。トンネルは3箇所にあるが、安全保障上の理由からその場所に触れることはできない。[後略]

 『亜空間通信』580号に戻り、承前。

 以上の投稿によって紹介したムジャヒディン情報のトンネルは、1989年、つまり、湾岸戦争の前に造られたものとなっている。バンカーとは違うものらしい。湾岸戦争の当時にも「地下要塞」の情報は流れた。イラン・イラク戦争の経験を考えれば、イラン・コントラ・ゲイトでアメリカから3000発のミサイルがイランに渡り、それでイラクは苦戦し、毒ガスを使い(クルド反乱鎮圧には使っていない)、双方が種類の違う毒ガスを使う悲惨な戦争になったのだから、地下要塞を造ったのは合理的である。ドイツ技師設計のバンカーとは違うものらしい。

 イラク軍指導部との協議の時期が不明ではあるが、基本的には、わが「焦土作戦」構想の線に沿っている。

 私は、すでに、残存しているはずの兵力を指摘し、可能性を広く考えるように示唆した。イラク内部のトンネル内潜伏説は、最も合理的である。すでに宗派を超えた市民の団結の抵抗だけでも、事態は急変し、国際世論を変えている。アラブ諸国の外相会議も、「イラク人によるイラク」の線で、石油資源に関してのアメリカの策謀を批判している。

 これに純軍事的な反撃体制が加われば、すでに私が指摘した「イスラム教徒全体への宣戦布告」への世界各地での一斉反撃につながる可能性が出てきた。ともかく、事態の進展を見守る。[後略]

●「イラク・イスラム解放軍」幹部が『朝日』登場でゲリラ戦状況を裏づけ

 以上のようなわが観測の正しさは、その後の事実経過で、ほぼ完全に証明された。その例証の一つは、次のような2003年9月6日付の朝日新聞の記事である。

『朝日新聞』(2003・9・6)
「撤退まで米兵攻撃」イラク・イスラム解放軍幹部と会見

 イラクで米軍への攻撃や国連現地本部などを狙った爆弾テロが続く中、「イラク・イスラム解放軍」を名乗る武装イスラム組織の幹部(38)がバグダッド市内で朝日新聞記者と会見した。米軍の占領に対する聖戦(ジハード)を目的にイスラム組織が集まって結成し、ロケット砲などで米兵への攻撃を続けており、5月以降の米兵へのゲリラ攻撃の多くを実行したと主張。一方で、国連現地本部の爆破テロへの関与は否定した。

 イラクでは8月以降、国連現地本部や聖地ナジャフのモスクで要人を狙い多数の犠牲者を出す爆弾テロが深刻化。爆弾テロには、国際テロ組織アルカイダや旧フセイン政権残党の関与が疑われているが、実態は不明なままだ。一方で、衰えを見せない米軍への攻撃の実行者として、地元のイスラム武装組織の存在が判明した。

 匿名を条件に話した幹部によると、「イラク・イスラム解放軍」はスンニ派とシーア派の計4組織が、5月に「イスラムの地への侵略者に対する聖戦」を実施する目的だけのために結成した。人数などの規模には触れず、「米軍が撤退すれば解散する」という。

 幹部は1991年に、フセイン大統領の民兵組織「サダム殉教者軍団」に加わったが、1994年に離脱。その後、アラブ戦士としてアフガニスタンやチェチェンを転戦し、4月半ばに「米軍と戦うために」帰国したという。

 イラクでは、5月1日の戦闘終結宣言後、攻撃による米兵の死者は、ロイター通信によると67人を数えた。ほとんどが、ロケット砲や手投げ弾などを使う奇襲攻撃だが、幹部によると、奇襲攻撃は10人以下の少人数で実行され、「米軍を攻撃すれば、連絡を受けた米軍武装ヘリが7分で現場に到着する。その前に逃げる必要がある」と説明した。

 また、バグダッド西方のファルージャ、ラマディで集中する米軍への攻撃を「9割が私たちの組織による」と話した。

 国連現地本部への爆破テロについて「我々ではない」とし、「誤った攻撃だ。イスラムでは外国使節は攻撃しない。我々は米兵だけを狙っている」と語った。[後略]

 以上の朝日記事の中の新情報は、「匿名を条件に話した幹部」が、元「サダム殉教者軍団」(フェダイーン・サダム」だったことである。となると、いわば「呼び水」の役割を果たしたことになる。

 [後略]
----------『イラク「戦争」は何だったのか?』引用ここまで ----------

 イラク「戦争」のゲリラ戦化の状況に関する情報では、主として、アフガニスタン・ジハド情報を投稿し続けていた「ドメル将軍」の情報を重視した。それ以前からの投稿を見続けていたから、その信頼性に確信が持てたのである。今回は、以下、その一部を紹介するが、アラブ語を日本語に訳してくれた阿修羅戦争掲示板の投稿者の情報(以下、「草の根アラブ情報」)を重視する。

 以下、その「草の根アラブ情報」と、その情報を巡る議論の一部を、日付の順で並べ直して、抜粋する。日付を上に入れ、阿修羅戦争掲示板のURLを残してあるから、随時、直接訪問して、全文を読まれたい。アラブ語の電網宝庫は化けるから、ここでは、そちらにURLは省いた。

 以下を通読すれば、それだけでも、異常な事態が続いていたことが、分かるであろう。

2003 年 11 月 26 日
アメリカの計画:イラクを半独立の9小国に分割 <Iraq4all>

http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/404.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 11 月 26 日 13:28:37:PfNx5sWzYkpAE

 情報源:サウディアラビアのAl-Riyadh紙 11月25日
 リヤド紙が暫定統治委員会に近い筋からの話によると、評議会の委員の間では、イラクを半独立の9の州或いは小国に分割する話が流れている。それぞれの国は軍隊、警察、内部治安機構を有す。アメリカのこの計画はイラク国内に漏洩している。アメリカはこのアドバルーンによりイラクの反応を見ている。
 無声ピストルによるプロの手口で、イラク諜報機関、武器・ロケット部門の元高級将校7人が暗殺された。信頼すべき筋がリヤド紙に語ったところによると、この罪業はアメリカ人の協力、鼓舞(アメリカの「灰色の狐」の仲介で)の下にモサドが絡んでいる。

2003 年 11 月 26 日
モサド、CIA,クルドが、イラクへのユダヤ人入植で秘密会議 <IslamMemo>

http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/377.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 11 月 26 日 09:53:47:PfNx5sWzYkpAE

 北部イラクの情報筋がイラク侵略の真相を解き明かす一歩として曰く「北部イラクの町、Zakhu 近郊で昨晩、クルディスタン民主党、クルディスタン愛国連合、クルディスタン労働党の指導者の参加を得て、モサドとCIAの高官たちが秘密拡大会議を催した。」
 同筋曰く「数年前イスラエルに移住したクルド系ユダヤ人の北部地域への入植が主要な議題であった」
 数年目にイスラエルに移住したクルド系ユダヤ人の数は15万人。[後略]

 はいっ、ここで、割り込み中継、11月29日の土曜日のこと、イラク北部で、日本人外交官とアラブ人運転手が、殺されたとして、翌日の11月30日の日曜日、大騒ぎとなる。「イラク北部」は、上記の「クルディスタン」、またはクルド地帯に近いのである。

 はいっ、再び、「草の根アラブ情報」の抜粋紹介に戻る。

2003 年 11 月 30 日
トルコ情報:イスラエルが、モスルの油田地域を購入 <Al-Ahram>

http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/709.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 11 月 30 日 08:41:21:PfNx5sWzYkpAE

 この情報は以前から流れていたが、最初にこの問題を取り扱ったのは、アシュカム新聞で、「トルコの情報機関の報告は、複数のイスラエル人がイラクのモスル地域の石油が豊富な土地をクルド人から買っていることを示している」と報じた。この報告書はトルコ外相に提出された。外相は、特にこの件がトルコ、及び近隣地域に与える影響度の調査を求めた。
 広く読まれているジュンホーリヤト紙は一面に「イスラエルは産油地帯を所有-第二のイラク占領」との見出しで次のように報じた。イラクのアメリカ当局は複数のイスラエル企業に土地所有の許可を発行した。
 トルコにとって最大の憂慮は、クルドが独立を求めるイラク北部のクルド自治区と、イスラエルが結びつくことだ。

2003 年 12 月 03 日
血なまぐさい事件に隠れて静かに進行

http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/1195.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 03 日 18:14:29:PfNx5sWzYkpAE
(回答先: 最も貴重な最新情報に感謝。イスラエル電撃作戦の下準備に韓日西下請け連合 投稿者 木村愛二 日時 2003 年 12 月 03 日 15:39:10)

 スンニトライアングルを中心とする流血事件の陰に隠れて、クルディスタンではイスラエルの陰謀が静かに進行しているようですね。アラビア系のメディアでは毎日のように報道されています。
それにしても日本の大手メディアというのは、腰抜けなのか、問題意識が欠落しているのか、愚民政策なのか、全く役に立ちませんね。
 アラビア系の新聞を読むと、ユダヤ人は相当イラクに浸透しているという報告や論文があります。イスラエルの狙いは何なのか?イラク北部の石油をパイプラインを引いてイスラエルに運ぶ、パレスチナ人をイラクに追放する、?
 クルド人との関係はどうなっているのでしょうか?
 色々と密約があるようなのですが内容は分かりません。

2003 年 12 月 03 日
イラク北部にユダヤ人用プレハブ建設 <IslamMemo>

http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/1172.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 03 日 13:31:15:PfNx5sWzYkpAE

 イラク北部の情報筋はカタルの「アル-バヤーン」紙に、「アメリカはプレハブハウスのシオニスト複数企業と協力してイラク北部のクルド人地域にプレハブを建設し始めた。これらの建築はクルド人のユダヤ人(15万人)がイスラエルや他の場所からイラク北部に帰還しやすくする為の措置。
 この予算は1500万ドル。
 アメリカはシオニストと協力して、来年初頭から到着が見込まれる帰還移民の保護のために専門の軍事部隊を編成した。同部隊の指揮官はイスラエル人。実際に11月中に同部隊専用の全ての兵器がイスラエルからイラクに到着した。」と語った。

2003 年 12 月 03 日
アメリカ、シオニストによるイラク石油盗掘 <IslamMemo>

http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/1173.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 03 日 14:19:42:PfNx5sWzYkpAE

 情報筋によると、「アラブ首長国連邦(UAE)の高官やビジネスマンたちはイラク石油の非合法取引のアメリカ側からのオファーを何度も断ってきた。」
 アル-コドゥス・アル-アラビー紙の掴んだ情報によると、「このオファーはCPAの複数高官からもたらされた。」
 UAEの人たちが断ったとされるこのオファーは、以前に湾岸地帯のほかの人たちが同意して実際に取引をしたようだ。
 同筋によると「湾岸地帯の米軍は英軍とともに、英軍が占領している南部のシーア派地域、また同様にクルド人地区の北部からのイラクの石油略奪作業に必要な保護を受け持つ。
アメリカ軍は原油や精製油を密輸オイル商人たちに国際価格の半額程度で売却している。また、米海軍は密輸オイルタンカーを護衛する。
 同筋によると、暫定評議会や臨時政府の有力者は、占領軍当局から秘密を漏洩しない手数料を受け取っている。

2003 年 12 月 06 日
イラクのスンニ派、 クルド、シーア派の民兵組織設立を警戒 <IslamMemo>

http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/1578.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 06 日 08:23:55:PfNx5sWzYkpAE

 写真あり
 イラクのムスリム学者機構は、クルドとシーア派諸党のいわゆる「テロ」攻撃を目的とする民兵組織設立構想を警戒する声明を出した。
 生命(「声明」の変換ミスであろう)によると「同構想は、除外されたグループ(スンニ)を反対勢力側に追いやることにもなる」
 アルスンニ派のイマーム(モスクでの礼拝の導師)は「このような方法での民兵設立は、民族的、宗派的な内戦状態をもたらす」と述べた。

2003 年 12 月 08 日
クルディスタンの空港拡張工事:英語記事URL発見!AFP仏語記事もあるはず。これが深層の真相か!

http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/206.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 12 月 08 日 17:23:02:CjMHiEP28ibKM

 クルディスタンの空港拡張工事:英語記事URL発見!AFP仏語記事もあるはず。これが深層の真相か!
 アラブ発、草の根情報は下に潜っているので、新規投稿。
 以下のアラブ語版は全部化けるが、英語で読めば、バグダッド空港での輸送機「攻撃」も自作自演を疑う必要あり。
 クルド地帯に軍事にも使える空港建設に米軍は青信号、資金は、どこが出すのか。おい、貢がせ君!

2003 年 12 月 08 日
クルディスタンの空港拡張工事、トルコ企業が受注 <Iraq4all>

http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/198.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 08 日 14:50:47:PfNx5sWzYkpAE
(回答先: キルクークは油田地帯:ユダヤ人用バラック(兵舎)建設「人道支援」事業との関係を疑え! 投稿者 木村愛二 日時 2003 年 12 月 08 日 11:16:13)

 情報源:AFP
 クルディスタン地域政府のの運輸大臣、ハリール・ドスキーはAFPに、ジャラール・タラバーニ政府は最近トルコの建築会社との間で、スレイマニーヤから8キロm南に位置するバカルジュー(発音不確か)空港の拡張工事契約書を交わしたと語った。
 ドスキーは隣接諸国や国内の企業に入札参加を呼びかけていたと語った。応札企業の審査の結果、トルコのAGS(或いはEGS)社が落札した。
 工事期間は6ヶ月。金額は420万US$.将来は国際空港にもなりうる。
クルディスタン地域政府の「大統領」ブルハム・サーレは、「地域政府は本プロジェクト成功に多大なる努力をした米軍の責任者たちに深く感謝する」と述べた。
 この空港は前政権が1986年に作ったが、クルド人の暴動後は、農民が穀物集積場として使っていた。今回の戦争開始前に、アメリカの軍事ヘリコプターの離発着に使われた。

2003 年 12 月 08 日
貴重情報感謝。別途の情報、米軍がクルドを含むイラク民兵組織化へと関係ありか。

http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/172.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 12 月 08 日 11:43:26:CjMHiEP28ibKM
(回答先: PUK,イラク北部石油会社の権利回復を求める <Islam Memo> 投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 08 日 11:39:03)

 別途の情報、米軍がクルドを」含むイラク民兵組織化へと関係ありか。
 これまた3人の殺害事件の背後関係として研究すべきである。
 いわば「土地勘」ですな。

2003 年 12 月 08 日
PUK,イラク北部石油会社の権利回復を求める <Islam Memo>

http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/171.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 08 日 11:39:03:PfNx5sWzYkpAE
(回答先: キルクークは油田地帯:ユダヤ人用バラック(兵舎)建設「人道支援」事業との関係を疑え! 投稿者 木村愛二 日時 2003 年 12 月 08 日 11:16:13)

 クルディスタン愛国同盟(PUK)の議長、ジャラール・タラバーニを団長とする使節団は、キルクーク石油会社のアメリカ人支配人に、同社のクルド人従業員の割合を増やすように求めた。同使節は、サッダームはイラク北部の石油会社数社からクルド人を追放し、代わりにアラブ人を任命したと強調した。

2003 年 12 月 08 日
米商務省、トルコでイラク再建会議を   <Iraq4all>

http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/188.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 08 日 13:36:58:PfNx5sWzYkpAE
(回答先: キルクークは油田地帯:ユダヤ人用バラック(兵舎)建設「人道支援」事業との関係を疑え! 投稿者 木村愛二 日時 2003 年 12 月 08 日 11:16:13)

http://iraq4allnews.dk/viewnews.php?id=33664
 米国務省は、米国は、トルコの複数企業にイラク復興事業参加支援する目的で、来年1月にトルコで一連のイラク再建に関する諸会議を開催すると発表した。
 サウジ通信社は、ワシントンで開かれた米国-トルコ経済委員会の会議終了後に、米国務省の以下の発表を報じた。
 このような諸会議は、イスタンブールやアンカラ、イズメールで開かれる。声明によるとワシントンとアンカラはイラク-トルコ国境の通過地点の改善、及びキルクークとトルコのユモルタリク(発音不確か)間を結ぶ石油パイプラインの治安強化を目的としている。

2003 年 12 月 08 日
米占領軍、キルクークのアラブ人を追放 <Islam Memo>

http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/167.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 08 日 11:08:49:PfNx5sWzYkpAE

 イラク北部のキルクークの米軍指揮官、ウィリアム・マイフィール大佐派、サッダーム・フセイン政権時代にキルクーク及び管轄の村落に住み付いたアラブ人住民に現在所有している不動産を放棄し、立ち退くように指令した。
 イラク北部の新聞情報筋によると、ある2村落では実際に、アラブ住民がクルド人家族を追い出して1987年から住んでいた場所から、立ち退いた。逆にこの地域にはクルド人の35家族が戻った。

2003 年 12 月 08 日
イラク当局、4油井を修理

http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/180.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 08 日 13:04:03:PfNx5sWzYkpAE

 イラク当局は米軍による戦争後に被害を受けた4油井(ゆせい)の修理をした。
 アル-アラビーヤ衛星放送によると、修理後の産油量は90万バレル/日 と期待される。
 イラク当局は秘密裏にイラク石油をトルコの「ビジヤ(発音不確か)」港から輸出しようとしている。
【投稿者注】 以上は全文です。4油井の場所も名称も記されていません。

2003 年 12 月 08 日
キルクークは油田地帯:ユダヤ人用バラック(兵舎)建設「人道支援」事業との関係を疑え!

http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/169.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 12 月 08 日 11:16:13:CjMHiEP28ibKM
(回答先: 米占領軍、キルクークのアラブ人を追放 <Islam Memo> 投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 08 日 11:08:49)

2003 年 12 月 08 日
イラク当局は米軍による戦争後に被害を受けた4油井(ゆせい)の修理をした。

http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/180.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 08 日 13:04:03:PfNx5sWzYkpAE
(回答先: キルクークは油田地帯:ユダヤ人用バラック(兵舎)建設「人道支援」事業との関係を疑え! 投稿者 木村愛二 日時 2003 年 12 月 08 日 11:16:13)

hhttp://iraq4allnews.dk/viewnews.php?id=33677
アル-アラビーヤ衛星放送によると、修理後の産油量は90万バレル/日 と期待される。
イラク当局は秘密裏にイラク石油をトルコの「ビジヤ(発音不確か)」港から輸出しようとしている。
【投稿者注】 以上は全文です。4油井の場所も名称も記されていません。

2003 年 12 月 08 日
トルコの港からなら殺人現場のそばのクルド地帯が一番近い。Re: 4油井を修理

http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/187.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 12 月 08 日 13:29:49:CjMHiEP28ibKM
(回答先: イラク当局、4油井を修理  投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 08 日 13:04:03)

「イラク当局は秘密裏にイラク石油をトルコの港から輸出しようとしている」となれば、クルド地帯が一番近い。
ますます、きな臭い。

2003 年 12 月 11 日
クルド系ユダヤ人のための“植民地建設”の動きはあるようです

http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/614.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 12 月 11 日 19:48:20:Mo7ApAlflbQ6s
(回答先: イラク復興事業にユダヤ人植民地建設がおり込まれている可能性はあるのでは 投稿者 ぷち熟女 日時 2003 年 12 月 11 日 19:24:49)

ぷち熟女さん、こんばんわ。
草の根さんがたぶん戦争43に書き込まれた記事のなかに、クルド系ユダヤ人(15万人)のために居住施設を建設する動きがあるという記述がありました。

2003 年 12 月 12 日
もうイスラエル人兵士がいるということですね

http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/669.html
投稿者 ぷち熟女 日時 2003 年 12 月 12 日 02:02:52:WgkZZjZT3HifU
(回答先: クルド系ユダヤ人のための“植民地建設”の動きはあるようです 投稿者 あっしら 日時 2003 年 12 月 11 日 19:48:20)

追伸:引いて下さった記事中に、帰還移民用住宅建設地に派遣された軍の指揮官はイスラエル人だと書かれていますから、
もうイスラエルがとっくに『参戦』しているかのような気持ちにさせられてしまいます。
実際そうだ、と解釈して問題なさそうですよね。
メチャクチャ怖いですねー。

 以上で一応、「草の根アラブ情報」関係の阿修羅戦争掲示板の投稿の抜粋を終えるが、この最後の「もうイスラエルがとっくに『参戦』している」件に関しては、以下のわが「2003 年 12 月 19 日」の投稿と、その直後、「2003 年 12 月 21 日」の投稿で紹介された同日付けの東京新聞「特報」記事があり、東京新聞の「ぱくり」の証拠となっている。「日本語訳ご苦労様」である。これも抜粋紹介する。

1)・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
---------- 引用ここから ----------
イラクでイスラエル軍の訓練を受け軍事顧問を頂く必殺突撃隊が活躍中
http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/1585.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 12 月 19 日 13:48:35:CjMHiEP28ibKM

 イスラエル関係の調査報道では追随を許さぬユダヤ人記者、セイモア・ハーシュの追跡、著名雑誌、ニューヨーカー、ガーデイアンなどで、イスラエルが果たしている役割が、次々に報じられている。
 それなのに、まあ、日本の恐米萎縮症メディアの情けないこと。政治屋は、言うに及ばず。
http://www.antiwar.com/reese/reese9.html
[後略]
---------- 引用ここまで ----------

2)・・・・・・・・・・・・・・・・・・
自衛隊イラク派遣 もうひとつの危険 『文明の衝突』加担(東京新聞)
http://www.asyura2.com/0311/war45/msg/146.html
投稿者 ああ、やっぱり 日時 2003 年 12 月 21 日 18:04:30:5/1orr4gevN/c

[中略]
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20031221/mng_____tokuho__000.shtml
[中略]
■米軍統治『イスラエル化』
 今月十四日のフセイン元大統領の拘束を伝える米紙「ニューヨーク・タイムズ」の片隅に、見慣れない単語が記されていた。「特殊部隊タスク・フォース121」。米陸軍第四歩兵師団とともに拘束劇を演じた。
 この特殊部隊の存在は今月初め、英紙「タイムズ」にスクープされ、一部の欧米メディアで注目された。米誌「ニューヨーカー」のシーモア・ハーシュ記者の報告を要約すると-。
「(121は)先制的な“人狩り”戦略のため、ラムズフェルド国防長官の肝いりで、陸軍のデルタフォース、海軍のSEALSなど特殊部隊、加えて米中央情報局(CIA)の選抜メンバーで編成された。イラクのバース党の地下情報網を操る中核メンバーの暗殺や拘束が主任務だ」

■人狩り部隊訓練を依頼
 英紙「ガーディアン」はさらにこう付け加える。
 「国防総省はこの部隊の訓練のため、イスラエル軍の対ゲリラ戦専門家をノースカロライナ州のフォート・ブラッグ訓練基地に招いた。イスラエル軍のコンサルタントはすでにイラクにも入っている。『121』にはシリア国内に潜入し、イラク国境を越える前にアラブ志願兵を暗殺する任務も課せられている」
[中略]
 この「121」の創設に携わった国防総省メンバーも、強硬路線をひた走るイスラエル右派のシャロン政権に連なる面々だ。
[中略]
 この特殊部隊に限らず、今秋以来、米軍は泥沼状況をパレスチナ自治区で続く「イスラエル方式」で打開しようとしている。抵抗勢力の同調者と見られる住民の家屋破壊、メンバーの自首を促すため親族の拘束、抵抗勢力が潜んでいるとされる村落の封鎖などだ。
[中略]
 「ベトナム戦争でもこれと似た方式が採られ、二十万人以上が犠牲になった。戦争に関与した者だけでなく、私的な感情で殺された者もいた。この作戦の責任者であるウイリアム・コルビーCIA元長官は『すべきでない多くのことがなされた』と振り返った」(前出のハーシュ記者)
[後略]

 このような状況下なら、何が起きても不思議ではないのである。特にクルド地帯周辺を巡る情勢変化は、要注意である。

 以下は、日経新聞の最新情報である。

---------- 引用ここから ----------
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20040105AT2M0501Y05012004.html
イラク暫定政権後も北部クルド人自治区は現状維持

 5日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、米国は6月までにイラクで発足させる予定のイラク人による暫定政権下でも北部のクルド人自治区を現状のまま残すことを決めた。両国の当局者が明らかにした。暫定政権樹立までの短期間に、複雑な民族事情が絡むクルド人自治区を巡る問題を解決するのは困難と判断した。
 クルド人自治区は1974年に創設。91年の湾岸戦争まで自治権は有名無実だったが、戦後に国連が監視下に置き、一定の権利を得た。クルド人はイラク周辺国に分散している。各国はイラクのクルド人が自治権を拡大した場合、民族意識が過度に高まり、周辺に波及することを懸念している。 (22:32)
---------- 引用ここまで ----------

 以下では、この記事の解説として、わが本日の阿修羅戦争46掲示板への投稿を抜粋紹介する。

---------- 引用ここから ----------
クルド地帯に15万人の帰還ユダヤ人受け入れバラック建設中情報の裏づけ計算。
http://www.asyura2.com/0401/war46/msg/188.html
投稿者 木村愛二 日時 2004 年 1 月 06 日 13:08:15:CjMHiEP28ibKM

 統計は不正確だが、以下の情報から、仮に「3000万人」の「2/3はイスラム教スンニ派。その他にイスラム教シーア派、キリスト教、ユダヤ教など」として考えると、「偽」イスラエル国家が「ユダヤ人」に認定してイスラエル国籍を無条件で与えるす「ユダヤ教徒」の数は、「3000万人」の1/3、1000万人の内の何分の1かになる。
 その1000万人の内、仮に、シーア派が9割の900万人、キリスト教が50万人とすると、残りの50万人はユダヤ教なのかもしれない。すると、「15万人の帰還ユダヤ人」の数字は可能であり、つまりは、そのほとんどが、イスラエルの兵役経験者だとすれば、かなりの戦力なのである。しかも、凶暴この上もないのである。

http://www.peace-winds.org/jp/F4/kurd.html
クルディスタン 研究室 Peace Winds Japan
[中略]

クルディスタンとは
クルド民族の住んでいる地域は、クルディスタンと呼ばれ、イラン領・トルコ領・イラク領・シリア領などにまたがっています。勝又郁子氏は、クルド民族について「アッシリア・アラブ・トルコ・モンゴル等様様な民族の混血であり、この民族にアイデンティティを与えているのは、クルド語とクルド民族意識と言える」(「クルド・国なき民族のいま」、新評論)としています。クルディスタンは政治的・文化的・言語的に1つのまとまりとみることのできる9つの地域(主にクルド人が住むイラン・トルコ・イラクに各3地域)に分けることができます。社会生活には、部族社会の性格が色濃く残っています。

クルド民族は、「国を持たない世界最大の民族」といわれ、人口は2000万人とも3000万人以上とも推定されています。勝又氏によると中東地域ではアラブ人、トルコ人、ペルシャ人に次ぐ大きな民族です。

クルディスタン・ファクトシート

一般事情
面積:約50万平方キロあまり。日本の約1.4倍
人口:2000万人とも3000万人を超えるともいわれる。

イラクという国
世界四大文明の一つ、メソポタミア文明発祥の地でもあり、近代以降は豊富な埋蔵量を誇る石油の大産出国となったイラク。サダム・フセイン大統領と与党、バース党による強力な統治の下、1980年以降、イランイラク戦争、クウェート侵攻にともなう湾岸戦争と戦争が続き、湾岸戦争後は国連による経済制裁を課されて国民生活に大きな影響が出ていました。一方、北部を中心に生活するクルド人は独立や自治拡大を求めて運動を続け、政府から厳しく抑圧されてきました。

91年の湾岸戦争終結後、クルド人や南部のシーア派住民が蜂起しましたが、政府軍によって鎮圧され、弾圧を逃れようとした多くの国民が難民化しました。
[中略]

クルド人自治区
クルド人自治区は、1992年に成立しました。91年の湾岸戦争後の大規模な蜂起で多数のクルド人が難民となり、避難途中で多くの犠牲者が出たことにより、クルド人保護区(セーフヘブン)が設置されたことが自治区成立につながりました。しかし、自治区成立後も、苦難は続きました。イラクに対する国連制裁と、自治区に対するイラク中央政府の締め付けという「二重の制裁」の中で、住民たちは不自由な生活を強いられました。

約400万人の自治区人口のうち、70~80万人が国内避難民だといわれています。イランイラク戦争やアンファル・キャンペーン、湾岸戦争、クルド内戦などで、もともと住んでいた村を離れ、その後も村に帰れない人たちです。避難民の帰還をはじめ、夫を連れ去られたり、失ったりした女性たちや、親を亡くした孤児たちの支援、将来への希望を持てない子どもたちの自立促進などの問題は、イラク戦争終結後も大きな課題として残っています。
[中略]

政党:
クルディスタン民主党(KDP):マスード・バルザーニ党首。
自治区西部および中央部(アルビル県とドホーク県)を拠点。
クルディスタン民族主義運動指導者 ムスタファ・バルザニが創設
クルド愛国同盟 (PUK):ジャラル・タラバーニ書記長。
東部の地域(スレイマニア県)を拠点。
イランとの関係が深いといわれる。

勢力: イラク戦争前、KDPの勢力は約1万5000人、PUKは約1万2000人ともいわれた。両政党はそれぞれ独自の兵力(ペシュメルガ)を持ち、朝日新聞(2002年10月2日朝刊8面)によると、合わせて8万~10万人の兵力の動員が可能とされた

難民・避難民:イラク戦争前、クルド人自治区内には約80万人の国内避難民がいるとされていた。
アメリカ難民委員会(U.S. Committee for Refugees)によると、2001年の自治区内の国内避難民数は推定60万人。
なお、イラク戦争終結後、旧中央政府側地域出身の国内避難民の一部に帰還の動きがある。
更新:2003.07.15
---------- 引用ここまで ----------

 私は、かねてから、アメリカを牛耳るイスラエル、もしくはシオニスト、もしくはユダヤ人の主流は、クルド独立の手助けをすることで、クルドを、「大」イスラエルの狂信計画に、同盟者として組み込んでいるものと、睨んできた。大きな構図のジクソーパズルの断片を、あちこちに、ぱらりぱらりと、置きながら、並べ替えながら、必要な情報を収集し続けてきた。

 日本人外交官の惨殺事件の真相は、このような緊迫した状況を、俯瞰的、巨視的に、観察し続けることによって、次第に、その細部までが、見えてくるであろう。

 以上。


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