『亜空間通信』718号(2003/12/31) 阿修羅投稿を再録

「イラク北部・中部は外務省」分担の「奥克彦、井ノ上正盛」と一緒に、民間“先遣隊”は何を?

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『亜空間通信』718号(2003/12/31)
【「イラク北部・中部は外務省」分担の「奥克彦、井ノ上正盛」と一緒に、民間“先遣隊”は何を?】

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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 本日(2003/12/31)で2003年が終わる。大晦日、本通信の2003年の発行分も、この718号で終わり、明日、来年の元旦には、719号の発行を予定する。

 阿修羅戦争45掲示板には、晦日の昨晩(2003/12/30)、以下の投稿が出現した。

 投稿者の筆名、bouton-d'orはフランス語で、直訳すれば「金ボタン」だが、花が、そういう色と形の「有毒の多年生」植物、和名は「きんぽうげ」である。何か、「毒があって金色に光ること」を言ってみたいのかな。確かに少し毒気がある。D'Americaもフランス語で「アメリカの」の意味になるが、「駄目」の発音を引っ掛けた駄洒落になっている。

---------- 引用ここから ----------
奥大使らの「こと」、どうなったの?
http://www.asyura2.com/0311/war45/msg/666.html
投稿者 bouton-d'or 日時 2003 年 12 月 30 日 19:42:32:8es1c6BFGYekA

[日本政府も米軍もただ黙秘]
あの事件はあのままでよいのか?
これだから、小泉政権はダメだ、D'America政府は信用できない。
そして、日本のメディアにも愛想が尽きる。
---------- 引用ここまで ----------

 私は、もっぱら自薦で、この事件の「電網捜査本部長」に就任を宣言した以上、責任を全うしたい。

 来春、1月30日、前レバノン大使の天木直人を講師に迎えるワールド・フォーラムに向けて、鋭意、この事件の「真相と背景」に関する緊急出版の準備中であるが、大晦日にも、何か言わないと、「日本のメディア」などと一緒にされてしまうので、一応、以下の古ネタを、ひっくり返して検討する。

 以下の[共同News]は、おそらく、「クウェートなどに避難した」「六人」の内の誰かを取材したのであろう。

「イラク北部・中部は外務省」とあるのだから、そこを日本政府側で分担したのは「奥克彦、井ノ上正盛の両氏」だと判断できる。そこにも、民間“先遣隊”(こちらの人数は不明)は、いたに違いない。そこで彼ら“先遣隊”と「両氏」は、何をしていたのか?

 再び問う。「五月までに外務省二人」が「派遣」されたのであれば、それから11月末までの丸々7ヶ月近くの間、彼等は、一緒に、「イラク北部・中部」で、何をしていたのか。その「事業」は、果たして、「イラク復興」の「人道支援」と言える性質のものだったのか?

 この問いに、外務省は、答えるべきである。彼等の仕事には、我等の「血税」が使われていたのである。

 以下は、阿修羅戦争45掲示板の投稿の全文の再録である。これを再検討する。

---------- 引用ここから ----------
「文民」6人が復興事業 今夏、バスラのCPAで 国主導の民間“先遣隊”[共同News]
http://www.asyura2.com/0311/war45/msg/588.html
投稿者 ひろ 日時 2003 年 12 月 29 日 12:04:26:YfXbGWRKtGRPI

この「文民」って、↓この記事と関係有るんですかね。
イラク情勢:邦人が負傷、クウェートの病院に収容 外務省
http://www.asyura2.com/0311/war42/msg/653.html
(2004.12.31.注記:投稿↑「日時 2003 年 11 月 14 日 23:47:47」で投稿者は私、木村愛二本人である。この件については後述)

http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2003/iraq4/news/1228-157.html
「文民」6人が復興事業 今夏、バスラのCPAで 国主導の民間“先遣隊”

【クウェート市28日共同=柴田友明】イラク復興支援特別措置法に基づく文民派遣を「前倒し」する形で、今年七-八月、経済産業省などの呼び掛けに応じた日本企業・団体から連合軍暫定当局(CPA)の民間スタッフとして邦人六人がイラクに派遣され、復興事業に携わっていたことが二十八日分かった。

 複数の関係者の証言によると、派遣したのは大手電機メーカーを含む日本の五つの企業・団体。石油化学、電力、通信の技術者が中心だった。国主導による“文民先遣隊”ともいえるが、国や各社はテロの対象になるのを警戒し、活動を明らかにしてこなかった。

 派遣された六人は、南部の都市バスラを中心に活動、戦争で破壊された石油施設や通信施設などを修復したが、治安悪化で事業を中断、クウェートなどに避難したという。

 四月に戦闘が終息したと判断した政府は五月までに外務省二人(死亡した外務省の奥克彦、井ノ上正盛の両氏)、経産省一人をバグダッドに派遣。現地の協議で、イラク北部・中部は外務省、南部は経産省と主な活動地域を分担した。

 証言によると、当時、英国軍中心の多国籍軍が進める南部の復興事業は「クイック・インパクト・プロジェクト」と呼ばれ、経産省などの呼び掛けに応じた企業・団体の技術者らがイラク入りした。

 南部各地でそれぞれ約一千万円規模の中小の修復事業を行った。その対象には一九七○年代から八○年代に日本の政府開発援助(ODA)で建てられ老朽化した施設もあったという。

 六人はいずれもバスラのCPA支部の宿舎に寝泊まり。当時参加した一人は「最初は安全だったが、宿舎に投石されたり、一緒に事業を進めていた英国人将校が殺害されたりした。治安が悪くならなければもっと事業を展開できた」と残念がる。

 一方で、今回の自衛隊のイラク派遣について「企業が行う復興事業とは性格が違う。国の威信といった象徴的な意味しかない」と感想を語った。
(了) 12/28
---------- 引用ここまで ----------

 さて、上記の中で「日時 2003 年 11 月 14 日 23:47:47」、つまり、二人の死亡が報道され始めた11月30日よりも16日前、と注記した日付の投稿の内容は、以下のごとく、2つの日本の大手紙、毎日新聞と朝日新聞によって、報道されていたのである。

1)・・・・・・・・・・・・・・・・
---------- 引用ここから ----------
毎日【イラク情勢:邦人が負傷、クウェートの病院に収容 外務省】木村愛二本人なり。
http://www.asyura2.com/0311/war42/msg/653.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 11 月 14 日 23:47:47:CjMHiEP28ibKM

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20031115k0000m030148001c.html
イラク情勢:邦人が負傷、クウェートの病院に収容 外務省

 クウェートの日本大使館から14日、外務省に入った連絡によると、クウェート市内の病院に同日、イラク国内で負傷したとみられる邦人男性が収容された。外務省によると命に別条はないという。男性は詳しい経緯を話すことを拒んでいる。

 同紙は負傷した技師はクウェート企業に雇用されていたと報じているが、外務省は「把握している在留邦人でクウェート企業に雇用されイラクで働いている人はいない」と話している。

[毎日新聞11月14日] ( 2003-11-14-23:37 )
---------- 引用ここまで ----------


2)・・・・・・・・・・・・・・・・
---------- 引用ここから ----------
イラク南部で銃撃され?邦人負傷 クウェートに搬送(朝日新聞) -クウェート紙は「ウムカスルで銃撃」と報道
http://www.asyura2.com/0311/war42/msg/666.html
投稿者 シジミ 日時 2003 年 11 月 15 日 05:29:54:eWn45SEFYZ1R.
(回答先: 毎日【イラク情勢:邦人が負傷、クウェートの病院に収容 外務省】木村愛二本人なり。 投稿者 木村愛二 日時 2003 年 11 月 14 日 23:47:47)

 クウェートの日本大使館が14日明らかにしたところによると、イラク南部の都市ウムカスルで日本人男性が負傷、クウェートの病院に搬送された。

 男性は、大使館職員に負傷した経緯など詳細を明らかにしていないが、クウェート紙アルワタン(電子版)は、ウムカスルで12日に銃撃され、銃弾2発の摘出手術を受けたと伝えた。命に別条はないという。

 男性はクウェート企業で働く技師とみられるが、大使館に在留届を出しておらず、身元などについて明らかにすることを拒んでいるという。

 ウムカスルはイラク最大の港湾都市で、現在はスペイン軍などが駐留している。

(11/15 01:14)
---------- 引用ここまで ----------

 このように、この「邦人が負傷」の情報は、「外務省」経由であった。だから私は、即座に、外務省のイラク担当に電話をして、「企業」の名を明らかにすることを求めた。

 その時の返事は、「本人が公表を拒んでいる」という理由で、「答えられない」であった。つまり、外務省は、負傷者の所属企業を知っていたのである。仕事の内容も知っていたに違いない

 当たり前のことである。しかし、隠していたのである。その仕事の内容ともなれば、むしろ、「極秘」だったに違いないのである。なぬ、なぬ、この、この、裏切り者、売国奴、うぬ、うぬ、ああ、ああ、何を言っても、甲斐がない。

 かくて、約2週間後、悲劇の訃報が、日本全国を駆け巡り、自衛隊のイラク「派遣」を早めたのである。

 これが、買春検挙歴に続いて、その反動で人気沸騰、とかの婦女暴行逮捕歴の首相とやらを頂く堕落国家の実に情けない実情なのである。

「こととなくけふくれぬめり明日もまたかはらずこそはひま過るかげ」(西行法師家集)。

 来年もまた、かくてありなむ。元旦は冥土の旅の一里塚、めでたくもなし、めでたくもなし。

 以上。


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