『亜空間通信』619号(2003/06/27) 阿修羅投稿を再録

イラク戦口実嘘で血迷うブッシュは批判者を修正主義者と誹謗し毎読報じ朝日沈黙

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『亜空間通信』619号(2003/06/27)
【イラク戦口実嘘で血迷うブッシュは批判者を修正主義者と誹謗し毎読報じ朝日沈黙

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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 今回の通信の題名の内、日本国内で特に意味があるのは「朝日沈黙」である。朝日新聞は、NHK、東京大学、岩波書店、などと並ぶ戦前からの日本4悪の戦犯組織一角であり、この件に関しては「ホロコースト真理教患者」の悪の巣である。つまり、実質的にはイスラエル支持、シオニスト支持、ひいてはシャロンを畏れて咎めず、アメリカの「正義」の欺瞞を暴かず、平伏し続ける亡国植民地奴隷根性こそが、偽善系心情左翼を食い物にする朝日新聞の正体なのである。

 ところが、な、な、何と、この超々稀代の国際的な「実は悲痛」な笑い話を、日曜日(2003/06/22)の夕刻、日本のテレヴィ放送局(ラディオ兼営)、TBSでやっていたとの耳情報を得た。日本最初の民放局、TBSも、一応、日本の大手メディアである。

 午後5時半からの「報道特集」だったのかな。もしや、と思って、即座に、「TBS、報道特集」の電網検索をすると、電網向けの動画が入っているらしい。

----- 引用ここから ------------------------------ 
http://www.tbs.co.jp/houtoku/
こちらでは内容を動画で、ご覧になれます。画像をクリックしてください。
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6月22日放送予定
噴出!大量破壊兵器疑惑

ブッシュ、ブレア、コイズミ・・・。
イラクからは未だ大量破壊兵器は見つからず、彼らの掲げた戦争の大義が揺らいでいる。 そして、戦争を仕掛けるため、意図的に情報を曲げたのではないかという疑惑が噴き出した。
アメリカ一国主義のもたらしたツケを検証する。
----- 引用ここまで ------------------------------

 ところが、どっこい、肝心要の「動画」の方は、22日の日曜日の放送分が、その時には、まだ「予定」だったから、最初の項目の説明部分しかない。私が最初に覗いた時には放送終了からすでに4時間は経過しているのに、仕事が遅い。「検閲」があるのかな。ともかく、当日は日曜日で、もう担当者がいないので、詳細の電話確認は翌日、つまりは月曜日(2003/06/23)になるが、項目から判断すると、どうやら、間違いないらしい。内容を確かめ得たのは、23日の午後10時40分なり。

 さて、お立ち会い、この問題は、わが電網宝庫参照。1994年以来の9年間の最大の主題、「ホロコースト見直し論」、または「ホロコースト否定論」、「ホロコーストの大嘘」、「偽」イスラエルの「建国の根拠」とアメリカの「正義」の実態を暴く理論的土台となる「歴史見直し論」(historical revisonism)にかかわる重大な言葉なのである。「修正主義歴史家」(冒頭の[注]参照)なる言葉が、ワシントン周辺で、非常に歪んだ形ではあっても、発せられ始めたのであれば、それを詳しく論じるのは、当然のことである。私には、関連の著書も多数あるから、むしろ、しかるべき資格のある論者は、私をおいて他にないと断言して差し支えない。しかし、私は、自称マス「ゴミ」界の凶状持ちだから、皆が畏れて、なかなか取材にはこない

 さて、この問題発言が、阿修羅戦争35掲示板に出現したのは、以下に抜粋紹介する投稿によってであった。つまり、本日(2003/06/27)から数えると、10日も前のことである。

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ブッシュ大統領、イラク戦争の意義強調 [CNN]【大量破壊兵器問題でケチを付けるのは「歴史修正主義者」だと】
http://www.asyura.com/0306/war35/msg/823.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 6 月 17 日 21:15:03:
[中略]
(CNN) イラク戦争の大義名分だった大量破壊兵器が発見されず、国際的批判が高まるなか、ブッシュ米大統領は16日、フセイン「独裁」政権を倒した戦争の意義を強調し、「歴史の修正主義者」を批判した。

 ニュージャージー州で地元経済界トップと会食した際、ブッシュ大統領は「この国は、イラクの独裁者の脅威に対抗した。なのに、その歴史を書き換えようとしている人々がいる。修正主義者だ」と戦争批判の声を「逆批判」。
 [後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 ところが、この言葉の突如の乱舞の背景には、911→アフガン→イラク→イラン戦火拡大の不始末が、アメリカの政界で、史上空前の混乱の極に達しているという事情があった。

 たとえば、その象徴的な報道は、以下の世論調査結果である。

http://www.asahi.com/international/update/0617/007.html
「ブッシュは世界の嫌われ者」BBCが11カ国で調査

 私は、この問題をまず、「血迷ったブッシュは2馬鹿[注]の口真似で批判者を修正主義歴史家と誹謗した積もり」と名付けてみた。

 ブレアもライスも、ブッシュより、少しは頭が良さそうである。しかし、底が浅い。皆が皆、イラク攻撃の急先鋒だったから、この「3馬鹿大将」は皆、尻に火がついて(英語では「パンツに火がつく」と言う)、逃げ惑い、イスラエル支持、シオニスト支持のユダヤ人記者が圧倒的に多い大手メディアに取り入るために、この言葉を使い始めたのである。

 この言葉は、戦前の日本語で言えば、「不敬罪」、「朝憲紊乱罪」、「朝敵」「非国民」の類である。言われただけで、「命が縮む」想いがする言葉である。

 TBSの動画は、放送の翌日には、電網で視聴できたが、肝心の部分が省略されていた。しかし、スタッフに直接電話して、次の毎日新聞記事と、ほぼ同様のコメントが入っていたことを、確かめることができた。

 TBSとは、明白な系列関係にはないが、毎日新聞の報道が、戦前からの戦犯3大紙、朝、毎読の中では、一番、評価できた。以下は、わが「採点付き」投稿による毎日記事の紹介である。

----- 引用ここから ------------------------------
毎日はブッシュ「修正主義者」批判を「ナチスによるユダヤ人大虐殺は作り話」説に結合:採点60点
http://www.asyura.com/0306/war35/msg/867.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 6 月 18 日 21:09:48:

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030619k0000m030041000c.html
大量破壊兵器:
米大統領が疑惑提起の人々を修正主義者批判

【ワシントン中島哲夫】ブッシュ米大統領は16日と17日の遊説で、ブッシュ政権がイラクの大量破壊兵器に関する情報を操作・誇張したなどと疑惑を提起する人々を「修正主義者」と表現して批判した。大量破壊兵器が見つからない苦しさの反映とみられる。

 大統領は16日、ニュージャージー州での演説で、「米国はイラクの独裁者の脅威に対して行動した」と述べ、イラク戦争の正当性に疑義を唱える学識経験者を念頭に「修正主義者の歴史家たちがいる」と指摘した。17日のバージニア州での演説でも、ほぼ同趣旨の主張をした。

「修正主義者」という言葉について大統領は具体的な説明をしなかったが、フライシャー大統領報道官は「戦争前、サダム・フセイン(イラク大)が大量破壊兵器を保有していなかったという考え」の持ち主を指すと説明。野党・民主党の議員をはじめ、情報操作疑惑を提起している人々を非難したものであることを事実上認めた。

 米国で使われる「修正主義者」の意味の一つは「ナチスによるユダヤ人大虐殺は作り話だと主張する人」であり、ブッシュ政権はこれを背景にして、イラクの大量破壊兵器保有に疑惑を抱くこと自体が「常識外れであり非人道的」だという印象を与えようとしているようだ。

[毎日新聞6月18日] ( 2003-06-18-19:30 )

----- 引用ここまで ------------------------------

 以上に関する英文記事は溢れているが、煩雑を避けて、一番皮肉が効いているロイター記事の抜粋のみを紹介する。他の英文記事は、別途、英語頁に特集する予定である。

----- 引用ここから ------------------------------
http://www.thetruthseeker.co.uk/article.asp?ID=841

Bush's Critics Called "Revisionist"
June 10th, 2003
Efforts to counter those who have questioned if Iraq did in fact have Weapons of Mass Destruction (WMD) have taken a new turn. Those who have questioned President Bush's invasion of Iraq are not just unpatriotic and misguided, they have been accused of something altogether more serious. According to a Reuters report, June 10, 2003:

White House spokesman Ari Fleischer, and other U.S. officials, including national security adviser Condoleezza Rice, accused critics of "revisionist history" in questioning whether Iraq had banned weapons.

"What the president has said is because it's been the long-standing view of numerous people, not only in this country, not only in this administration, but around the world, including at the United Nations, who came to those conclusions," Fleischer said. "And the president is not going to engage in the rewriting of history that others may be trying to engage in."

Whether they realise it or not, elements in the White House have just given revisionist historians a massive boost of credibility.
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 最後の部分だけ拙訳する。「自覚していたか否かを問わず、ホワイトハウスの一団は、歴史見直し論の歴史家の信頼性に、物凄い勢いの爆発力を与えたのである」

 以下の読売記事は、電網に発表されているものの、印刷された紙面には載っていない。

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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030618id01.htm
米大統領、連日「修正主義史観」を批判

【ワシントン=永田和男】ブッシュ米大統領は17日ワシントン近郊で演説し、「われわれはイラクの独裁者(フセイン大統領)を武装解除させた」と述べイラク戦争の目的がフセイン体制の大量破壊兵器保有・開発阻止にあったことを改めて強調。

 その大量破壊兵器発見が遅れていることについては「いろいろな修正主義史観が出ているのは知っているが、一つだけ確かなのはフセインが自由世界の脅威でなくなり、イラク国民が自由になったことだ」と述べ、兵器の存在や戦争の正当性を疑う声に強く反論した。

 ブッシュ大統領がイラク戦争につき「修正主義」という言葉を使うのは16日に続き2日連続。フライシャー大統領報道官は「大統領には(イラクの大量破壊兵器保有を示す)情報が正確だったと信じる十分な理由がある。今になって情報に疑問を呈してフセインが大量破壊兵器を持っていなかったなどという議論を修正主義史観と呼んでいるのだ」と述べた。
(2003/6/18/08:41 読売新聞)
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 朝日新聞の広報に、上記の毎日、読売の報道状況を説明し、朝日の記事検索を求めたところ、「ブッシュ、修正主義」で、出てきたのは、2年前、真珠湾攻撃60周年を巡る論争の記事であった。

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Re:「歴史修正主義」:朝日新聞広報に聞き図書館で、朝日2001.06.09.「視点」真珠湾論争「米国内の党派抗争を映す」を複写し、精読の唖然!爆笑!ここではブッシュら共和党の方が「歴史修正主義」と批判されていた!
http://www.asyura.com/0306/war35/msg/848.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 6 月 18 日 16:15:23:

Re:「歴史修正主義」:朝日新聞広報に聞き図書館で、朝日2001.06.09.「視点」真珠湾論争「米国内の党派抗争を映す」を複写し、精読の唖然!爆笑!ここではブッシュら共和党の方が「歴史修正主義」と批判されていた

 アメリカの某教授の寄稿の最後には、(英文原文は13日付ヘラルド朝日に掲載します)とあるが、すぐには確認できない。(その後、電網検索で、長文の英文記事を発見したが、読む時間が取れない)。

 多分、「歴史修正主義」はhistorical revisionismの訳と思われるが、私は、「真珠湾やらせ説」記事を掲載したアメリカの歴史見直し(修正主義とも訳される)研究所発行の雑誌を、何冊か持っている。

 この件では、ホロコーストの見直しもする仲間が、早くから主張し、検証し続けてきた「やらせ説」が、今では、むしろ、定説となっているのである。

 この状況のド真ん中で、軽度精神薄弱のモローン・ブッシュは、この言葉を、「嘘つき」の意味と思いこんでか、重大な政治危機の最中に、語気鋭く、使ってしまったのである。どうやら、その前に、ブレアとライスが、同じ意味で使っているらしいから、ああ、これ、この「3馬鹿大将」、ハリウッドのスラップスティック無声映画時代、そこ退け!なのである。

 ホロコースト「大好き」の典型の朝日新聞の広報には、以上の報告と同時に、徹底的な自己検証記事を求めた。
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 以上。


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