イスラエルの平和団体「グッシュ・シャロム」から全世界への6/3緊急アピール


 イスラエルの平和団体「グッシュ・シャロム」から6月3日、プレスリリースが届きました。私たちがホームページに、イスラエル軍の5月29〜30日の再侵攻を非難する抗議要請を出した直後です。(「イスラエルは再侵攻の繰り返し、不法・不当な家屋破壊をやめよ!」参照)以下は、そのプレスリリースの翻訳です。同プレスリリースは、「ホロコースト」発言をめぐってイスラエル国内で物議を醸したラピド法相への圧力、各国外相(日本では川口外相)、各国イスラエル大使館(在日イスラエル大使館)への抗議を求めています。全世界的な抗議行動にご協力下さい。
※下記のプレスリリースで出てくるイスラエルのラピド法相の話は、彼が5月23日、「自らの家のがれきの中で薬を探す老女の姿は、ホロコーストで家を追われた祖母を想起させる」と発言して、イスラエル軍によるガザ地区南部のパレスチナ自治区ラファでの軍事作戦を批判したこと。その時点で同軍はラファで大規模作戦を実施し、子供多数を含むパレスチナ人40人以上を殺害、家屋数十軒を破壊した。ラピド法相はこの中で「先週米国に滞在していたが、われわれは世界から怪物のように見られていることに気付いた」とも述べた。もちろんラピド法相がシャロン政権にとどまっている限り、イスラエル軍の犯罪的蛮行の遂行者であることに違いはないのだが、法相への抗議の集中で「亀裂」を広げようという狙いだと考えられる。
2004年6月3日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局


「グッシュ・シャロム」インタナショナル・プレスリリース 6月3日(木)

今日ラファで18戸が破壊された
今週はじめには23戸

○全世界的関心の即座の噴出がインパクトを与える
○今一度みなさんの抗議の声を送って下さい

 世界の注目が別な方向へ向かいました、そしてブルドーザーが戻っています。でもおそらく、ラファが注目の的となったすぐ後ですから、みなさんの新たな抗議の声が、再びブルドーザーを止めることに役立つことでしょう。 イスラエル法相−−10日前に自分の祖母にかつて起こったことを思い出した法相−−と、全世界の外相、そして再度、各国のイスラエル大使館に宛てて抗議すべきです。(イスラエル大使館への抗議は普通以上の効果があるようです。)

 できればファックスで送って下さい。そして eメールでも。


<サンプル・レター(いろいろ変えて使って下さい)>

■イスラエル・ラピド法相宛のサンプル・レター
PLEASE REMEMBER THAT YOUR GRANDMOTHER HAD NEIGHBORS
Dear Minister of Justice of the State of Israel Mr Lapid.
Your courage to say loud what you said about your grandmother has made a deep impression. And it seemed to send away the bulldozers from Rafah - but only for a few days. Meanwhile 41 more houses have been demolished there, for no other reason than that the army wants to push through with its original plan. In the pace of this week it will take less than three months to "finish the project." I don't have to tell you that this is a war crime. Our hope is that you won't let it pass, even not when it is done piecemeal.

Sincerely
[your name and address]
        --
(イスラエル法相送り先)
Minister of Justice Yosef Lapid
Ministry of Justice
29 Salah al-Din Street
Jerusalem 91010, Israel
Fax: +972 2 6285438
E-mail: sar@justice.gov.il

■米国パウエル国務長官宛
and a copy to:
Secretary of State Colin Powell <secretaryofstate@USA.gov>
Fax: +1-202-261-8577

■各国外相宛
and/or to the Foreign Minister of your country

■新聞宛
and to the editors of the daily paper(s)of your choice

■国連アナン事務総長宛
and to:
Kofi Annan ecu@un.org,
Mr. Terje Rod Larsen <unsco@palnet.com>,
Mr. Romano Prodi <romano.prodi@cec.eu.int>

■各国イスラエル大使館宛
NB: Don't forget to also send it to the nearest Israeli Embassy:
http://www.embassyworld.com/embassy/israel1.htm (It will be good when the foreign ministry will be alarmed by many of its embassies)


まやかしの「撤退」からたった5日、ラファに再侵攻。
イスラエルは再侵攻の繰り返し、不法・不当な家屋破壊をやめよ!
□ 国連安保理決議1544を遵守せよ!
□ 再度、メール、ファックス、電話で抗議を!


(1) 5月29〜30日、イスラエル軍はラファへ再侵攻し、少なくとも20戸以上の家屋を破壊しました。5月24日のみせかけの「撤退」からわずか5日後のことです。シャロン政権は前回の侵攻が世界中で騒然となったため、一旦「撤退」するポーズを見せて、国際世論の目をかわし、今度は目立たぬよう家屋破壊と人殺しを進めようと目論んでいるのです。

 今回の再侵攻では、国連が支援運営する小学校まで砲撃されました。10歳の子どもが2人負傷したと伝えられています。(別途写真参照)前回は非武装・非暴力のデモにミサイルや戦車砲弾を撃ち込むという滅茶苦茶なことをやったのですが、今回は小学校を攻撃したのです。異常としか言えない野蛮な行為です。

 国連人権委員会特別調査委員会は、この5月にラファで3451人がイスラエル軍による家屋破壊でホームレスになったことを報告し、これ以上の家屋破壊が行われないように国際的な監視団の派遣を要求しました。私たちは国連安保理決議1544を遵守するよう強く要求します。
※イスラエル非難決議採択 安保理、暴力停止求める(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040520-00000050-kyodo-int

(2) 今回の再侵攻は、大手メディアが全く報じていません。ものの見事に“全く”です。こんなデタラメなことはありません。欧米のメディアも日本のメディアも、「イスラエル軍はガザ地区ラファから撤退した」「6日間にわたるガザ地区での軍事行動が終了した」など、イスラエルに都合の良いことは大きく報道しますが、今行われている再侵攻、虐殺と破壊は無視しています。代わってシャロン政権と与党内の「ガザ撤退案」をめぐる内紛の報道に終始しているのです。しかしシャロンが推進しブッシュが支持する「ガザ撤退案」とは、現に私たちの目の前で行われている再侵攻のことであり、およそ「撤退」の名に値しない占領政策の継続・強化であり、“大規模強制収容所”であり、パレスチナ・アパルトヘイト体制なのです。

 まず再侵攻の事実を確かめることから始めなければなりません。日本語では、パレスチナ・ラファ現地の生情報を紹介している『ナブルス通信』だけが今回の再侵攻についても詳しく報じています。
※ぜひ『ナブルス通信』にアクセスし、自分の目で事実を確認して下さい。
http://www.onweb.to/palestine/


 英語では、パレスチナ関係の情報を掲載している以下のインターネット・サイトに報道されています。
※「エレクトロニック・インティファーダ」には、小学校への砲撃が載っています。
http://electronicintifada.net/v2/article2778.shtml
※「パレスチナ・モニター」には、国連特別調査委員会の非難が載っています
※http://www.palestinemonitor.org/
※「パレスチナ・クロニクル」(原文は「MIFTAH」アシュラウィさんのサイト)
http://palestinechronicle.com/story.php?sid=20040602090905347

(3) このままでは私たちは、イスラエル政府はもとより大手メディアにまでも騙されかねません。イスラエルの再侵攻に断固抗議しましょう!再度、メール、ファックス、電話、等で抗議の声をあげましょう。(抗議先はこちら

2004年6月2日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局


扉にあいた弾丸の穴から外を覗くパレスチナの少年。ラファ難民キャンプで。 重症を負ったマーモード・ハマド君8歳
通りを行進しながら反イスラエルのスローガンを唱えるパレスチナの少年たち ラファの国連学校の床に広がる血溜まりを見つめる少年たち
反米、反イスラエルのデモで、星条旗を模したものを燃やし踏みつける少年たち




関連記事:

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ガザ地区で緊急事態========
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抗議ハガキ・メール・FAXの送り先


イスラエル大使館宛

(はがき宛先)
  〒102-0084 東京都千代田区二番町3番地 イスラエル大使館
  駐日イスラエル大使 イツハク・リオール 様

電話:
 代表:03-3264-0911

《担当毎の連絡先》
広報室:03-3264-0561
E-mail: information@tky.mfa.gov.il

FAX:
広報室/文化部 03-3264-0792
経済部 03-3264-0829
武官室:03-3264-0655
領事部:03-3264-0791

Eメール:
information@tky.mfa.gov.il

イスラエル政府宛メール
シャロン首相         webmaster@pmo.gov.il
首相府スポークスマン   dover@pmo.gov.il


アメリカ大使館宛

(はがき宛先)
  〒107-8420 東京都港区赤坂1丁目10-5 アメリカ大使館
  駐日米国大使 ハワード・H・ベーカー駐日大使 様

アメリカ大使館     mail-jpn@pd.state.gov

アメリカ政府宛メール
ブッシュ大統領      president@whitehouse.gov
パウエル国務長官    secretary@state.gov


日本政府宛

(はがき宛先)
  〒100-0014 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣官邸
  内閣総理大臣 小泉純一郎 様

 または
  〒105-8519 東京都港区芝公園2−11−1 外務省
  外務大臣 川口順子 様

 ● 首相官邸       Fax: 03-3581-3883
      WEBサイト投稿ページ: http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html

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      WEBサイト投稿ページ: http://www2.mofa.go.jp:8080/mofaj/mail/qa.html