ラファの虐殺

 とうとうパレスチナ・ガザ地区のラファで憤怒に耐えない虐殺事件が起こりました。5月19日、家屋破壊と住民虐殺に抗議する約3000人の非武装非暴力のデモに対して、イスラエル軍が上空からはアパッチヘリで、地上からはメルカバ戦車からの砲撃で攻撃し、多くの住民が虐殺されたのです。死んだのは十数人とも二十数人とも報道されています。しかも犠牲者のほとんどは子供や若者達です。平和的なデモに重火器で襲いかかるなど、想像しただけでぞっとします。血迷ったとしか思えない残虐非道な行為です。

 5月18日に始まったイスラエル軍の新たなガザ侵攻は「レインボー作戦」と名付けらたもので、約500台の戦車と装甲車、多くのアパッチ・ヘリが動員された1967年の第3次中東戦争以来の大規模なものと言われています。たくさんの家屋が次々と破壊され、この2日間の犠牲者は、少なくとも50人近くに達しました。シャロンとイスラエルをこのまま放置すれば、もっと恐ろしい大虐殺を起こしかねないでしょう。

 一刻の猶予もありません。現地から送られてくる映像からは緊迫した状況が分かります。
あらゆる手を尽くして抗議をしましょう。(2004年5月21日)


ガザ地区で緊急事態========
ラファにイスラエル軍が侵攻、手当たり次第に破壊と虐殺を開始
ただちに抗議のeメール、ファックス、電話を!


(IslamOnline.net より)
(1) ガザ地区ラファで緊急事態が生じています。2002年4月のジェニンでの破壊と大虐殺がラファで再現されようとしています。身の毛もよだつ残虐行為が始まったのです。シャロンは何人殺せば気が済むのか。どれだけの家屋を破壊すれば気が済むのか。パレスチナ民族を根絶やしにするつもりなのでしょうか。本当に許せない暴虐と蛮行です。

 イスラエル平和運動の「女性連合」ギラ・スヴィルスキーさんから緊急メールが届きました。eメール、ファックス、電話で、即刻の抗議を集中してほしいと全世界に向けて呼びかけています。

(2) 共同通信などの速報によれば、イスラエル軍は18日、ラファに戦車など500台の軍用車輛を集結して、大規模な侵攻作戦を開始しました。「イディオト・アハロノト」紙は、1967年の第3次中東戦争以来、最大規模の作戦と報じています。
 イスラエル平和運動の40人の女性たちが、体を張ってイスラエル軍の行動を阻止しようと、18日の朝ガザに向かい、軍によって検問所で止められています。彼女たちは、そこで野営して抗議を続けています。他のイスラエル平和運動・人権運動の諸団体も緊急行動を開始し、40人の女性たちに続こうとしています。

 「ガザ撤収案」がリクード党員投票で否決されて極度の政治的苦境に陥ったシャロンは、今や“手負いの獅子”のように暴れようとしています。強硬姿勢をいっそうエスカレートさせることで苦境を乗り切ろうとしています。

(3) 現地での闘いに私たちもできる限り応えたいと思います。まずは緊急に抗議のメールやファックスを発信しましょう。ギラさんからの呼びかけを急ぎ翻訳しました。サンプル・レター以下、抗議先は原文のままです。できるだけ多くの人に知らせ呼びかけて下さい。自由に転送・転載して下さい。

※『ナブルス通信』は、ラファでのイスラエル軍の蛮行、パレスチナ住民の状況など、時々刻々の動きを丁寧にフォローされています。
http://www.onweb.to/palestine/

※益岡賢氏のサイトにも5/14に「パレスチナへの攻撃に声を挙げて下さい」という呼びかけが掲載されました。こちらにも抗議文、要請文のサンプルがあります。
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/places/palestina0405.html

2004年5月19日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局



[ギラ・スヴィルスキーさんからの緊急メール]
ガザでの今現在の緊急事態


 親友の皆さん、

 あなたがたの助力が必要です。

 今現在、ガザ地区で、ラファの街で、緊急事態が生じています。とりわけて特筆すべきなのは、2002年の春にイスラエルがジェニンとナブルスに侵攻したことを思い起こさせるような場面を伴っているということです。今日すでにこれまで18人のパレスチナ人が殺されましたが、軍事行動は続いています。先週末、116戸の家が破壊され、1千人以上の人々がホームレスにされました(www.btselem.org)。さらに数百戸の破壊が予定されています。ラファの内部から劇的な日々のリポートを送っているアミラ・ハスは、人々が、軍用ブルドーザーの突入に先立って、子どもの手をひき、手当たり次第にもてるものだけをひっつかんで自分の家から逃げる場面を描写しています(www.haaretzdaily.com)。いつもはイスラエル軍の頑強な擁護者であるヤハド党(前のメレツ党)のヨシ・サリードでさえ、ラファでの軍事行動を「戦争犯罪」だと述べました。私の友人のイナムがガザから恐怖にふるえながら私に電話をしてきて、パレスチナ人のニュースキャスターが、報道するとき涙ながらに語って取り乱したことを知らせてくれました。

 多くの人が−−イスラエル人が、国際的支援者が、パレスチナ人が−−、必死に流血を止めようと努力しています。イスラエルの女性平和運動は、暴力に訴えることの即座の停止と、一切の占領地から私たちを引き離すような和平合意へ向けた交渉の再開を呼びかける広告を、ちょうど「ハ・アレツ」紙に出したところです。(「真の恒久的な解決は、破壊や復讐や屈辱を与えることによってではなく、交渉によって達成される」と私たちは書きました。)今朝、40人の女性が、体を張って物理的に止めることができるかどうかやってみようと、車でガザへ向かいました。しかし、彼女たちは軍によってガザに入ることを阻止されています。この女性たちは、スーファ検問所で野営して、軍がガザでの軍事行動を止めるまで立ち去らないと言っています。他の平和団体や人権団体も新聞広告を載せて、金曜日にはこの女性たちに合流するために、より大規模な代表派遣を組織しはじめました。

 国際的な名の知れた人々も発言しはじめましたが、もっと必要です、また即刻に。どうか、ちょっとした時間をとって、下記のリストのいずれかまたはすべてに、手紙(eメールまたはファックス)を書いてもらえないでしょうか、電話をしてもらえないでしょうか。手紙文のサンプルを付け加えておきます。

 人の命や家をまもるために、どうか少しの時間を割いて下さい。まさに今この瞬間に、腕に抱えられるものだけを持って自分の家から出なければならないという事態、そしてその家とその中にあるものを二度と再び見ることがないという事態を、思い浮かべてみて下さい。どうか、複数の人に知らせて下さい。

ギラ・スヴィルスキー

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Coalition of Women for Peace:
http://www.coalitionofwomen4peace.org
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<サンプル・レター・テキスト>

There is an emergency situation in the Gaza Strip right now. Please demand that Prime Minister Sharon halt the death and destruction wrought there by the Israeli army. The cycle of bloodshed must end.

Contact people (First try the US, European and UN officials. All the fax numbers work):

(1) President George W. Bush -- Tel (202) 456-2461; Fax (202) 456-2461.

(2) Secretary of State Colin Powell -- Tel (202) 261-8577; Fax (202) 261-8577.

(3) US Ambassador to Israel Daniel Kurtzer -- Tel in Israel: (+972-3) 519-7575
webmaster@usembassy-israel.org.il

(4) Your member of Congress:
Call the Capital switchboard toll-free: 1-800-839-5276 and ask to be connected to your member of Congress.

For your information, you can send a free fax by internet (to certain places only, but definitely area code 202 in the US) at http://www.tpc.int/sendfax.html. Note that this is a service provided for free, but is not to be used for bulk fax mailings because they can only handle a relatively limited number of faxes at once. [Thanks, Mike Wolfson, for this info.]

(5) UN Secretary General Kofi Annan, coi@un.org

(6) Council of the European Union, public.info@consilium.eu.int

(7) European Union, civis@europarl.eu.int

(8) Prime Minister Ariel Sharon, Fax (+972 2) 670-5361
rohm@pmo.gov.il

(9) Minister of Defense Shaul Mofaz, Fax (+972 3) 691-6940
sar@mod.gov.il

(10) Minister of Justice Yosef Lapid, Fax: (+972 2) 628-5438
sar@justice.gov.il

Thanks for doing this -- but please don't send me a copy of your letters, or I'll be flooded (I hope...).

Gila



抗議ハガキ・メール・FAXの送り先


イスラエル大使館宛

(はがき宛先)
  〒102-0084 東京都千代田区二番町3番地 イスラエル大使館
  駐日イスラエル大使 イツハク・リオール 様

電話:
 代表:03-3264-0911

《担当毎の連絡先》
広報室:03-3264-0561
E-mail: information@tky.mfa.gov.il

FAX:
広報室/文化部 03-3264-0792
経済部 03-3264-0829
武官室:03-3264-0655
領事部:03-3264-0791

Eメール:
information@tky.mfa.gov.il

イスラエル政府宛メール
シャロン首相         webmaster@pmo.gov.il
首相府スポークスマン   dover@pmo.gov.il


アメリカ大使館宛

(はがき宛先)
  〒107-8420 東京都港区赤坂1丁目10-5 アメリカ大使館
  駐日米国大使 ハワード・H・ベーカー駐日大使 様

アメリカ大使館     mail-jpn@pd.state.gov

アメリカ政府宛メール
ブッシュ大統領      president@whitehouse.gov
パウエル国務長官    secretary@state.gov


日本政府宛

(はがき宛先)
  〒100-0014 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣官邸
  内閣総理大臣 小泉純一郎 様

 または
  〒105-8519 東京都港区芝公園2−11−1 外務省
  外務大臣 川口順子 様

 ● 首相官邸       Fax: 03-3581-3883
      WEBサイト投稿ページ: http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html

 ● 外務省          E-mail: goiken@mofa.go.jp
      WEBサイト投稿ページ: http://www2.mofa.go.jp:8080/mofaj/mail/qa.html