[速報]7月5日、北海道で5000人のG8反対行動
「チャレンジ・ザ・G8サミット 私たちの世界をつくろう!」集会&ピースウォーク

 7月5日、G8・洞爺湖サミットに反対する行動の集中点として、「チャレンジ・ザ・G8サミット 私たちの世界をつくろう!」とする大規模な集会とピースウォークが北海道・札幌の大通り公園で行われた。ほっかいどうピースネットやG8に反対するNGOなどが主催した。デモは5000人にふくれあがった。市民G8ウィークスとして7月1日から連日様々な催しが行われている。署名事務局も代表を派遣した。

 新自由主義とグローバリズムに対して闘う海外の運動の代表らが多数参加し、労働組合運動や従来の市民運動、農民運動、不安定雇用に反対するあたらしい運動などが合流した。


 集会は新芸能集団「乱拍子」の太鼓と獅子舞で幕をあけ、海外代表らの発言が続いた。世界平和評議会(ギリシャ)が、G8が多国籍企業と戦争や暴力に依存していることを批判し、ラテンアメリカでの反米のうねりを紹介、スーパーパワーは一つしかない、民衆のパワーだと訴えた。世界的な農民団体の連絡組織ビア・カンペシーナは食糧主権の確立を強く主張した。韓国民主労総は、韓国の農民団体の不当逮捕に強く抗議した。そして韓国で爆発的に闘われているBSE牛肉輸入反対の運動を紹介した。ウォールデン・ベローは、G8が世界を支配する権利を誰が認めたのかと問いかけ、G8こそが金融危機、石油危機、農業危機、気候危機をもたらしていると厳しく批判した。アフリカ市民委員会のグスタブァ・アッサは貧困との闘いを続けていくよう呼びかけた。フィリピン 変革のための先住民族ネットワークの ミニー・デガワンは、先住民族の権利を認めさせていくという立場から発言した。このほか、債務帳消しを求めるCADTM、JS−APMDD、ジュビリーサウス、声なき者のネットワークNo−Voxなど多数の海外団体が参加した。日本からは、G8サミットを問う連絡会、G8市民フォーラム北海道、2008年G8サミットNGOフォーラムなどから発言があった。農民運動、アジア・アフリカの債務帳消しを求める運動、六ヶ所再処理工場反対、反貧困、気候変動反対、イラク戦争反対、人身売買や奴隷労働反対の様々な闘いが結集した。

 日本の中でこれだけ大規模なサミット反対の集会とデモが行われたのは初めてである。中でも目を引いたのは、ムシロ旗を掲げた農業者たちの一群や反貧困・格差拡大反対を掲げる若者たちでもある。先進国による途上国の収奪という「南北問題」を基本としながら、グローバリゼーションとネオリベラリズムによって先進国における格差や貧困、農業破壊や労働破壊が進行した結果、先進国にも生存そのものがおびやかされるまでの貧困層が生み出され、それが闘いとなって結集したことを示している。「G8に勝手に世界のことを決める権利はない。私たちこそが世界をつくる」というスローガンもとに実に多彩な運動が結集した。
 私たちは、異常な警備体制を敷き、狙い打ちにするかのように大量の機動隊を張り付け、挑発し、4人の参加者を逮捕した権力の暴挙に断固抗議する。海外参加者に対して、ビザ発給の遅らせも含めて入管に数時間にわたって足止めし、犯罪者のように尋問をつづけた事を糾弾する。韓国の参加者をでっち上げ逮捕し、19名の入国を拒否したことを糾弾する。


2008年7月7日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局 N













        


フィリピン・フォーカス・オン・ザ・グローバルサウスのウォールデンベロー

世界平和評議会のイラクリス・ツァヴァリデス

アフリカ市民委員会のグスタブァ・アッサ


韓国民主労総の参加者たち


フィリピン 変革のための先住民族ネットワークのミニー・デガワン

インドネシア ビア・カンペシーナのヘンリー・サラギ


署名事務局が配布したチラシ (pdf 389KB)