9−10月 イラク占領反対の国際行動を準備する米英の反戦運動
−−イラクの占領をやめよ!米英軍を直ちに撤退させよ!−−
 米ANSWER連合は、9月25−28日に「戦争と占領に抗議する国際行動日」を提起し、世界のあらゆるところで行動が行われるよう呼びかけている。英国の反戦連合「ストップ戦争連合」も、9月27日に全国デモを準備している。
 また、米ANSWERは、10月25日にもワシントン行動を呼びかけており、平和を求める退役軍人、NION、サンフランシスコ労働協議会(AFL-CIO)などが合流することを決めている。10.25を中心に、より広範なイラク占領反対の組織が続けられようとしている。
国際的な反戦運動の呼びかけに呼応して、日本でも米英のイラク占領反対、自衛隊のイラク派兵反対の取り組みを準備・強化しよう。

2003年8月27日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局


■ 米ANSWERが呼びかける「戦争と占領に抗議する国際行動日9月25‐28日」「10.25ワシントン行動」

 国際行動を呼びかけるANSWERのメールニュースを、寺尾光身さん、野田隆三郎の翻訳されたもので紹介します。寺尾さんがaml などで配信されたものを転載させていただきます。

http://www1.jca.apc.org/aml/200308/35288.html
[ANSWER]メールニュース: 戦争と占領に抗議する国際行動日9月25‐28日

パレスチナからイラク、フィリピン、朝鮮、キューバ、そしてどこであれ占領と帝国に抗議する国際行動日

全米と全世界で行進と集会
9月25-28日


*追加情報
*サンフランシスコ、ロサンジェルス、ニューヨーク、シアトルその他でデモ
*賛同団体個人数増加;貴方も貴方の団体もすぐ賛同者に加わって
*ビラのダウンロード可能に
*ティーチ・イン、イベント等に発言者派遣できます
*貴方、貴団体も参加を!

 A.N.S.W.E.R.連合は、第2次パレスチナ人・インティファーダ3周年(2000年9月28日に始まったので)に時を合わせた行動を計画しているアラブ先進運動、ヨーロッパ平和運動、その他のグループからの呼び掛けに、連帯の意思を表明するものである。

 9月25日から28日にかけて世界中で国際連係デモが行なわれる。アラブ世界では、デモは大部分9月26日か9月28日に行なわれる。ヨーロッパでは連係行動日は9月27日( www.stopwar.org.uk を見よ)、他の地域では9月25日である。
A.N.S.W.E.R.各支部はそれぞれ、他の団体との協働でこの週中に行動を行なう。

 貴方の市でデモを計画していれば、下記サイトの書式に記入されたい。
http://www.internationalanswer.org/campaigns/s28/index.html#s28form

追加情報

 パレスチナ、イラク、アフガニスタン、フィリピン、朝鮮、コロンビアの人びとは帝国と植民地支配に抵抗し続けている。ブッシュ政権がイラクに対する人を殺しながらの占領を続け、イスラエルによる植民地主義と占領に百億ドル以上もの資金を提供する一方で、同政権は朝鮮、シリア、キューバに、さらに戦争を仕掛けるとの脅しをかけている。軍事的脅迫、政府転覆、経済制裁を手段として、ブッシュ政権はイランおよびジンバブエの現政府を転覆し親米かいらい政権に替えるという、攻撃的な試みを続けている。

 ブッシュ政権は人間のニーズを充分満たすための金はまったくないと断言してはばからないのに、戦争のための資金に不足はないと言い張っている。アメリカの軍産複合体のとてつもない膨張のために、27兆ドルも使おうとしている。アメリカによる戦争と占領は、シティバンク、チェイス、ハリバートン、エクソンモビル、その他のエリート企業エリート銀行を利するだけである。

サンフランシスコ、ロサンジェルス、ニューヨーク、シアトル、その他多くの都市でデモ

 9月28日(日)にはサンフランシスコ、ロサンジェルス、ニューヨーク、シアトル、その他の都市でデモが行なわれる。

 先週、西海岸地域の行動主催者の間で電話会議が成功裏に行なわれた。アリゾナ、カリフォルニア、ネバダ、オレゴン、ワシントン州の20市以上から主催団体が参加した。それぞれの地域の主催団体と連絡を取りたい場合や、移動交通手段のとりまとめをしたければ、サンフランシスコ A.N.S.W.E.R.に電話(415-821-6545)するか、E-メール( sept28@actionsf.org )して欲しい。

 サンフランシスコでは9月28日のデモは正午12時にドロレス公園を出発、午後2時からの集会にシビックセンターまで行進する。ロサンジェルスでは9月28日正午12時にハリウッド・アンド・バインに集合、午後2時からの集会に向けハリウッド・アンド・ハイランドへ行進。シアトルでもデモが行なわれる。我われは西海岸の団体すべてにサンフランシスコ、ロサンジェルス、シアトルで行なわれる重要なデモに参加するよう、動員結集することを呼び掛けている。

http://www1.jca.apc.org/aml/200308/35349.html
[ANSWER]メールニュース: 平和を求める退役軍人、NION、などが10月25日ワシントン国際行進に賛同

平和を求める退役軍人、NION、などが10月25日ワシントン国際行進に賛同

 10月25日ワシントン国際行進に多くの新しい団体が賛同した。中でも、平和を求める退役軍人、私たちの名においてを拒否する企画(NION)、平和の追及、が特記される。うしろに、カリフォルニア州サンフランシスコで8月9日の週末に開かれた平和を求める退役軍人全国大会で採択された決議を掲げる。

 次第に多くの軍人、軍人家族、彼らの愛する人や友人、そして退役軍人が、イラクの占領に反対し、"米軍は直ちに本国に撤退せよ"という要求を支持する声をあげていることは、特筆すべき政治的展開である。

 多数の退役軍人、米軍人家族が、"イラク占領を終結せよ"、そして"米軍は直ちに本国に撤退せよ"のスローガンのもと10月25日の大行進に参加することが期待できそうである。このデモはまた、"資金を雇用、教育と保健医療に向けよ、戦争には使うな"、"市民的自由と公民権を守れ"、そして"愛国者法をまき返せ"のスローガンもかかげる。

 その他の10月25日の賛同者は以下の通りである。ラムゼー・クラーク、元アメリカ合州国司法長官;ハワード・ジン、史学者・作家;サンフランシスコ労働協議会(AFL-CIO);グレイラン・ハグラー師、プリマス組合教会;イスラム教徒アメリカ協会自由事業団;トマス・ガンブルトン司教、副司教、カトリック・デトロイト大司教区;ハーバート・ドートリー師、全国牧師(National Pastor、訳者註:ユニバーシアル汎神論者教会の精神的指導者)、主ペンテコスト派教会評議員会;A.N.S.W.E.R.青年学生全国同盟;レズリー・ファインバーグ、作家;全米法律家ギルド:自由パレスチナ同盟;東北オハイオ反戦連合;荒野の声(Voices in the Wilderness、訳者註:イラクに対する経済制裁に 反対して活動している
グループ、本部・シカゴ);ベイエリア反戦連合;南北アメリカ事務所(Office of the Americas?);アメリカ・カナダ・イスラム教徒学生協会;バヤン・アメリカ・インターナショナル(訳者註:Bayanはフィリピンの新民族主義者同盟);コロンビア特別区州昇格緑の党;他多数。

 注目すべきは、極めて多数の地域の草の根的平和、反戦、反人種差別主義グループが、地域共同体あるいは大学や高校に根ざして、ワシントンの全国行進への支持を表明したことだ。1700以上の賛同者賛同団体の中のこのようなグループのほんの一部をあげれば、エベレット・ピースアクション、オスウィーゴ平和委員会、サバンナ平和連合、シカゴ社会正義を求める学生たち、ウェイン州立大学正義を求める学生運動、アン・アーバー反戦連合、平和と社会正義を求めるフロリダ同盟、平和を求めるアイオワ州民、平和を求めるテキサス州民、平和を求めるニュージャージー中部連合、バーモント中部の平和、ミネソタ反戦委員会、アッパー半島東部平和委員会、オーランド平和、平和を求めるセント・ペテ(訳者註:セント・ピータースバーグの省略形と思われる)などがある。

 下記サイトには、もっと多くの賛同者・賛同団体があげてある。
http://www.internationalanswer.org/campaigns/o25/endorsers.html

 次にあげたのは平和を求める退役軍人が採択した決議である。この決議を是非貴地域のメーリングリストなどに送って欲しい。


平和を求める退役軍人の10月25日行動賛同決議

2003年8月9日採択
カリフォルニア州サンフランシスコ


- 米軍を直ちに本国に撤退させよ
- イラク占領を終結せよ
- 資金を人間のニーズに向けよ、戦争には使うな
- 愛国者法を廃止せよ

 イラクの人びとはアメリカによる占領の終結を望み、そして在イラク米軍兵士は帰国を望んでいる。我われは問う:この戦争から利益をあげているのは誰か、その代価を払っているの誰か?

 そして、毎日人びとがこの不法な占領の結果死んでいる。毎日、世界帝国と企業のグローバリゼーションへの流れの中で人間の不幸が拡大している。毎日、職は失われ、勤労者に奉仕し勤労者を守るのに不可欠な社会保障が簒奪され破壊され続けているが、これはブッシュ政権が冷笑を浮かべながらいわゆる"テロとの戦争"を自在に実行し、最貧層から再富層へ富の社会的移動を行なっているからだ。

 そして、ブッシュ政権はイラクへの戦争の実行に向けひた走る中で、国民に、議会に、そして国連に嘘をついたのだ。今や数万のイラク人と数百のGIが殺され不具にされている。ラムズフェルドの計算でさえ5月1日以降米軍への攻撃が1000回を越えている。イラクの人びとの怒りが膨れ上がるのは当り前であり、それにつれてイラク・アメリカ双方の死者数はうなぎ登りに増加するに違いない。

 そして、反戦運動が予言したように、イラクの人びとは米軍を植民地占領軍と見なし、解放軍とは見なしていない。アメリカ兵は、ジョージ・W・ブッシュの取り巻きの核心をなす石油独占と企業エリートにしか利益にならない戦争で殺し殺されているいるのである。米兵とその家族たちは、企業の役員室と政府のポストを行き来するほとんどが百万長者である政府高官たちが、多国籍企業がイラクの豊かな富である原油を略奪する為の私用保安派遣隊としてアメリカ軍を使っていることがわかり始めている。

 そして、ペンタゴンは15万の兵員を"予見しうる将来にわたって"イラクに置くことを認めており、その経費は月間約40億ドル、他の130ヶ国にある米軍とその基地の維持経費に上乗せされるのである。このように急速な軍事力の増強と軍派遣範囲の拡大は、公民権、労働組合の諸権利、諸給付金(退役軍人への給付金も)、そして勤労者の生活水準に対する今現在アメリカ合州国で進行している空前の攻撃と密接に結びついているのである。

 そして、大量の人種差別的公民権剥奪と不正投票によって権力の座に着いたに過ぎないブッシュ政権は、彼らの"終りなき戦争"を口実に使って、権利章典に対する大規模な攻撃を公然と行ない、人種による選別を制度化し、行政府のために異様なほどの権力を行使し、新規に愛国者法のごとき抑圧的な法律を成立させた。

 そして、2003年10月25日、反戦運動、公民権運動、社会正義の運動、および労働運動が、ますます数を増す軍関係者退役軍人とその家族の参加者や国際使節団が一緒になって、アメリカによるイラクに対する戦争と占領の即時停止、愛国法の廃止、人間のニーズへの資金投入、戦争への支出反対、を要求してワシントンで行進する。

 よって、平和を求める退役軍人は2003年8月9日に年次大会で集まり、以下決議する。要求: 1) イラクに対する米英の戦争と占領の即時停止 - 軍隊を直ちに自国に撤退させよ; 2) 愛国法および他の抑圧的諸法の廃止; 3) 国家的優先課題の我われ民衆、人間のニーズを最優先する見直し。我われに必要なのは職と真の安全保障であって、軍国主義や帝国建設ではない。

 更に以下決議する。:平和を求める退役軍人は、軍隊を直ちに自国に撤退させよ...イラクに対する占領を停止せよ...愛国法を廃止せよ...資金を人間のニーズに向けよ、戦争と帝国に支出するな、との横断幕の先導の下に行なわれる2003年10月25日のワシントン国際行進に賛同する。

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以下略

翻訳:寺尾光身

http://www1.jca.apc.org/aml/200308/35216.html
ANSWER 「サンフランシスコ労働協議会が10・25ワシントン行進に賛同」
ANSWERが8月1日発表した「サンフランシスコ労働協議会が10・25ワシントン行進に賛同」と題する文書の翻訳です。(転載・転送自由)原文は近く次のサイトに掲載されます。
 http://www.internationalanswer.org/campaigns/o25/index.html

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 ・サンフランシスコ労働協議会が10・25ワシントン行進に賛同
 ・10月10〜12日のRutgers大学におけるパレスチナ会議を支持せよ。

 日が経つにつれ、イラクにおける死者の数は増え続けている。何千というイラク人が駆り集められ、拘束され、弁護士や適正手続き無しに尋問されている。米特殊部隊に襲撃された地域に、不幸にして住んでいたり、車で通りかかったイラク市民は当然のように殺害されている。毎日、合衆国の新たな家族が愛するものの喪失を聞かされている。

 イラクにおける戦争は終わっていない。戦争と占領は、ベトナム戦争時のように米国民が立ち上がるまでは終わらないであろう。

 ブッシュ政権の用いた嘘、ごまかし、そして騙しのパターンが暴露されつつある。国民が騙されていたと気付くにつれ、ブッシュ政権の支持率が急激に下がりつつある。われわれは、この増大しつつある怒りを、この国の政治情勢を根本的に変える強力な運動へと転化してゆかねばならない。

 この2週間、1500を越える団体や個人が10・25ワシントン国際行進に賛同した。賛同団体・個人のリストは以下にある。

http://www.internationalanswer.org/campaigns/o25/endorsers.html

 10・25ワシントン行進を支持するサンフランシスコ労働協議会(AFL-CIO)の決議は以下のとおりである。われわれは労働団体、学生団体また市議会において同様の決議が採択されることを期待する。

 サンフランシスコ労働協議会の決議

― いま武器を持ち帰れ
― イラク占領を終止せよ
― 戦争のためではなく、人間的ニーズのために資金を
― 愛国者法(Patriot Act)を廃止せよ

 イラク民衆は米占領の終結を望み、イラクの米軍兵士は帰国を望んでいる。われわれは問う:誰が戦争で恩恵を受け、そして誰が代償を払っているかと。

 毎日、この不法な占領によって人々が死んでいる。毎日、世界帝国とグローバライゼイションの進行のなかで人間の不幸が拡大している。ブッシュ政権が所謂「テロとの戦い」なる言辞を弄し、富の底辺から上層への社会的移動を強行するなか、毎日、仕事が失われ、勤労者保護の社会計画が犠牲にされ、破壊されている。

 ブッシュ政権はイラク戦争突入にあたり、国民に、議会に、そして国連に嘘をついた。いま何万ものイラクの人々そして何百もの米兵士が殺され、障害者にされた。ラムズフェルトの勘定では、5月1日以降、米軍に対し1000回を越える攻撃がなされた。イラク国民の怒りは不可避的に増大しつつあり、双方の死者の数は急激に増加している。

 反戦運動が予測したとおり、イラク国民は米軍を、解放者ではなく、植民地的占領者と見なしている。米兵士は石油独占企業と関連エリートの利益に奉仕するためだけの戦争において殺し、殺されている。兵士と彼らの家族は、高級官僚たち(その多くは企業の重役室と政府の役職を行き来している百万長者たち)がイラクの石油資源の多国籍企業による略奪を守護するという私的目的に米軍を利用していることを悟りはじめている。

 ペンタゴンはいま、130カ国における米軍と基地の保持に加えて、「予見可能な将来」にわたり、イラクに、月約40億ドルの経費をかけて15万の軍隊を置くことを容認している。そしてこの軍事力と軍域の急速な増大は、市民的権利、団結権、福祉、そして勤労者の生活水準に対していまかけられている空前の攻撃と密接に関連している。

 大量の公民権剥奪と不正投票によって権力の座についたにすぎないブッシュ政権は「終わりなき戦争」を口実に、権利章典(米国憲法の修正第1条から10条まで)への全面的攻撃を支持し、人種差別を制度化し、行政部門に強大な権限を与え、そして愛国者法のような弾圧法を制定した。

 2003年10月25日、反戦、市民的権利、社会正義そして労働運動団体が(軍属の家族、退役軍人、国際派遣団の参加で数を増やしつつ)ワシントンDCを、米軍の戦争・占領の即時停止、愛国者法の廃止、そして戦争ではなく人間的ニーズのための資金使用を求めて行進する。

 決議。サンフランシスコ労働協議会、AFL-CIOは以下を要求する
1)米英のイラクへの戦争と占領の即時停止。2)愛国者法とその他の弾圧法の廃止。3)民衆の人間的ニーズに向けて国家優先度の練り直し。
われわれは、軍国主義や帝国建設ではなく、仕事と真の安全を必要とする。これを向上させよ。

 決議。本協議会は以下の横断幕を掲げた10・25ワシントン行進に賛同する。
武器を持ち帰れ イラク占領をやめよ 愛国者法を廃止せよ。 戦争・帝国のためではなく人間的ニーズのために資金を。 

 本会議は加盟組合、他の労働団体、州連盟も行動をともにするよう働きかける。

  以上を満場一致で採択する。2003年7月28日

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・

10月10日〜12日のパレスチナ会議を支持せよ

われわれはすべての人々に、10月10日〜12日Rutgers大学で開催される第三回パレスチナ連帯運動北米会議への支持表明を求める。この会議は学生の組織化や市民の自由を抑圧しパレスチナ人の声を沈黙させる政府の試みが強化されるなか、圧倒的な支持を受けてきた。
この運動については下記のサイトを見よ。
http://www.njsolidarity.org/conference/palsolidaritycall.html

       以下省略 
     (翻訳者 野田隆三郎)
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
-------------------(転載以上)


 米国のイラク占領反対運動は、退役軍人の運動、兵士の家族の運動や、パレスチナ連帯運動、労働運動などを結びつけて、より広範な運動を作り上げようとしている。
 軍事費の増大と軍産複合体への膨大なくれてやり、イスラエルへの巨額の軍事援助、一方での教育、住宅、病院、失業や移民の貧困対策予算の切り捨てに反対する運動の結合は、一つの注目すべき動きである。「戦争ではなく職を」は、反戦運動の重要なスローガンの1つになっている。上の、サンフランシスコ労働協議会の決議もその1つの現れである。6月以降選挙資金集めを本格化させたブッシュを各地の遊説先で反戦運動が迎えた。6月27日には、カリフォルニアで10,000人の抗議が行われた。ANSWERの呼びかけに、他の多くのグループも呼応し、サンフランシスコとサンマテオの中央労働評議会(Central Labor Councils)、カリフォルニア労働組合連合(California Labor Federation)もこれを支持した。
※参考:
 http://www1.jca.apc.org/aml/200306/34741.html(寺尾さんの翻訳されたもの)
 http://www.greenleft.org.au/current/546p18.htm


■ 英ストップ戦争連合、9月27日(土)に全国デモを呼びかけ
 上のANSWERの記事にも紹介されているが、英国の反戦組織「ストップ戦争連合」は、CND(核軍縮キャンペーン)、英国ムスリム協会との共同で、9月27日(土)に全国デモを呼びかけている。「イラクの占領をやめよ」をメインスローガンとし、「パレスチナに自由を」「戦争のウソを繰り返すな」を同時に掲げている。
この行動の呼びかけとして、"If this is victory..."(「もしこれが勝利だと言うなら」)という文章で、占領の現状を批判し、その集結のための運動を呼びかけている。
 ブレアが、戦争の口実にした大量破壊兵器に関する報告のウソを徹底して追求しているのがイギリスの運動の特徴である。全国デモまでにも、8/28、8/30、9/8、9/9−12など、ブレア首相を追求するロビー活動や大衆集会など様々な大衆行動を呼びかけている。

「もしこれが勝利だと言うなら」 If this is victory…
http://www.stopwar.org.uk/#vict

もしこれが勝利だと言うなら、敗北とは一体どのようなものだろう?

イラクでの戦争から3か月後に、米国は、兵士たちが全面的なゲリラ戦に巻き込まれていることを認めた。イラクの人々は、植民地的軍事占有下に置かれている。戦争と占領に何十億もが費やされたにもかかわらず、イラク人は、水と電気の不足に苦しみ、日常的な諸権利の完全な崩壊に直面している。数年間の独裁政治の後に、彼らはどんな民主主義の声も、その国の視点からの発言も拒絶されている。
 ブッシュとブレアが私たちに語ったことすべてに反して、イラク人は、軍隊を解放者として歓迎せず、イラクでは毎日軍隊が去ることを要求するデモンストレーションがある。

大量破壊兵器がないとは。

 反戦争運動がこの戦争について言ったことがすべて真実であると分かった。私たちは、この戦争はサダム・フセインを武装解除するためだと聞かされたが、大量破壊兵器は見つかっていない。イラクがアフリカ人国家ニジェールからウランを買ったという証拠は、捏造であることが明らかにされた。トニー・ブレアは、英国の情報機関がそのような証拠を持っていたと主張し続けているが、CIAさえこれを否定した。

英米間の「特別の関係」の会談にもかかわらず、ジョージ・ブッシュは、明らかにグアンタナモ湾から捕虜を解放するだけの関心さえ払っていない。

私たちの運動は、何百万人がデモに参加したことによって、もう少しで戦争を止めるところだった。今や、私たちは、政府に釈明させ、直ちにイラクの占有を終了させる運動を倍増しなければならない。

そのために、「ストップ戦争連合(Stop War Coalition)」はCNDおよび英国ムスリム協会と共に、9月27日にロンドンでのデモンストレーションを呼びかけている。トニー・ブレアが無視することができない巨大な抗議にするよう支援してください。



■ WORLD PEACE NOW 、9月27日(土)に東京でピースパレード
 日本でも、WORLD PEACE NOWが9月27日ピースパレードと屋外集会を行うなど、国際共同行動と連携した取り組みが準備されている。
http://www.worldpeacenow.jp/

ワールド・ピース・パレード
9月27日(土) 開場13時 ラリー開始14時 パレード出発15時
東京・芝の芝公園23号地
主催:WORLD PEACE NOW実行委員会