目撃者:ファルージャ現地より
Eyewitness: On the ground in Falluja

イラクの米軍司令官がファルージャから撤退する計画を発表した際、BBCニュースオンラインはファルージャに住む2人のイラク人に、包囲された都市での生活の様子を写真にとるよう伝えた。BBCは現在、自社の記者をファルージャ内に置く事ができない。

BBCニュース 2004年4月29日
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/3670587.stm

ファデル・アルバドラニ(ファルージャにいるロイター記者)は、市街は2日前までと比べて静穏である、と伝えている。

「時々、砲撃がある。1時間程前、工業地区で激しい砲撃と交戦があった。」

バドラニ氏は市民らのおかれている状況を「深刻な人道的危機」にあると述べている。水、電気の供給が停止し、食糧や薬が欠乏しているためである。

「今、ファルージャには援助は一切入っていない。多くの家族が家から出る事ができない。アメリカの狙撃兵が狙っているからだ。特に東部、西部、南部ではそうだ。」

「少なくともこの7日間は、市内に入っていた国際的な援助はすべて、東方のファルージャ向けとしてヨルダンの病院で積みあがっている。」

食料はなくなった

サバ・アラニ氏は元医者である。彼は自宅からBBCニュースオンラインに話を伝えてきた。彼の家はファルージャの北東にあり、この数日激しい戦闘が行われた工業地区からあまり離れていない。

「砲撃が始まると、私たちの家は揺さぶられ、ほとんどの窓ガラスが砕ける。私たちの向かい側には、米軍の狙撃地点がある。

「もちろん、私たちは家から一歩も出ない。食料はなくなった。私たちは茶とパンだけで生活している。」

彼もまた深刻な人道的危機について説明した。特に彼がいる地区に関してである。

「最近私は、水と食物を積んだトラック23台がファルージャに入ってくるのに成功した、と聞いた。トラックはそれが最も必要とされていた地区へは入れなかった---それにトラック23台分の水と食料は、市内にとり残された150,000人の人々にとって十分な量であったろうか?」

憎悪に駆り立てられる

アラニ氏は、市街の包囲と砲撃は、市内での蜂起した者たちへの支援を増加させるだけだ、と言う。

「市内にいる私や他の誰かがアメリカ人への「レジスタンス」を支援するかどうかといったことが問題なのではない。」

「私は彼ら支援しないが、アメリカ人がこの都市でこれまでやってきたやり方、そして今現在のやり方は、ここの全てのアメリカ人にますます憎しみを抱かせる。」

「私たちは彼らへの憎悪に駆り立てられている―私も、他の人も、ここにいる者は一人残らず。」




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