アメリカはクラスター爆弾をはじめとする
非人道兵器の使用を止めよ!

「地雷化」した不発弾で広がる子供たちの被害



   アフガニスタンに対する戦争で戦略的に行き詰まったブッシュ政権は、空爆の拡大することで戦局の「打開」をはかり、作戦の失敗をごまかそうとしている。あるいは、失敗の腹いせのように「破壊のための破壊」「殺戮のための殺戮」をエスカレーションさせている。そのような中で、国際社会が禁止を求めているクラスター爆弾をはじめとする非人道的、大量殺戮兵器の使用も頻繁化させている。クラスター爆弾の使用を止めよ!一切の非人道兵器の使用を止めよ!の声を高めていかなければならない。アメリカに対し使用の停止を要求するだけでなく、報復戦争を支持し参戦しようとしている日本政府に対しても、これらの兵器の使用についての見解を糾し、それを使用する戦争への加担をやめよという運動を強めなければならない。

■ 空中投下食糧と同じ黄色い爆弾
− 「地雷化」した不発弾による二次被害を拡大するクラスター爆弾

   既にクラスター爆弾の使用は頻繁化しており、現地の国連事務所からも、民間人特に子供の犠牲者が増えていることが報告されている。地上で炸裂するクラスター爆弾は、広い範囲で人間を殺傷し、「女性や子供の犠牲者が増えている」(アフガニスタン駐パキスタン大使)。
   そればかりでなく、不発弾による二次被害が広がる可能性があるとする警告が出されている。赤十字国際委員会によると、不発率は10―30%にも上る。それが「地雷化」して大量にばら撒かれているのだ。しかもそれらは、空中投下された食糧パックと全く同じ黄色に塗られている。「偶然」?では、決して済まされない。「人道支援」と一体となった信じ難いような非人道的な攻撃が現実に行われているのだ。新型爆弾のため現地国連の専門家にも不発弾処理の方法が分からず、「爆弾の周囲に砂袋を積んだだけで放置されている」という。再三の情報提供要求に対してもアメリカは一切回答していない。
   クラスター爆弾の使用に対する非難は世界的に高まっている。日本でも、クラスター爆弾反対の声を高めよう。


■ 化学兵器、燃料気化爆弾も使用か? 監視を強めよう
   アフガニスタン人の医師たちは、外見が軽症であるにも関わらず呼吸困難と内出血で数時間以内に死亡するという、彼らの診た空爆被害患者たちの特徴を説明し、化学兵器が使用された可能性を疑っている。また、通常の爆弾では考えにくい、高さ1600メートルにおよぶキノコ雲が見られたという報道もあり、燃料気化爆弾が使用された疑いも浮上している。いづれも今は確かなことは言えないが、現にクラスター爆弾を頻繁に使用し、バンカーバスターを使用した米軍のことである。実際に使用された可能性を否定できないし、今後使用される可能性もある。監視を強める必要がある。

アフガニスタンで既に使用されたか使用される可能性のある非人道的兵器については次を参照:
クラスター爆弾(集束爆弾)
バンカーバスター
燃料気化爆弾
(2001年11月3日)



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