目に余る猟奇的で野蛮きわまりない戦争犯罪
−片っ端から指を切断する米軍−


 2月4日の米ミサイル攻撃で3人のアフガン人を殺したが、米紙ワシントン・ポスト(11日付)が死亡したアフガン人が民間人であったと報じたことで、米政府はこれを否定するのに躍起になっている。1月23日にも、米特殊部隊の急襲作戦で少なくとも15人の民間人が殺された。(「被害報道日誌」参照。)
 米軍は、攻撃を正当化するために、その内の一人がビンラディンだったかもしれないといつもの言い訳を繰り返し、DNA鑑定で確認すると遺体の一部を採取して持ち帰った。そして一方では、ビンラディンの死亡は確認されたわけではないと軍事行動をあくまで続けるのである。
 ところで朝日、毎日などのマスコミは、米軍が採取した「法医学的な証拠」はABCテレビの報道として、遺体の皮膚や毛髪、血液などと見られるとしている。しかし、英紙『サンデー・タイムズ』は昨年、「Troops follow DNA trail in dead men's fingers;Hunt for Bin Laden」と題する記事(12月23日付)で、アフガン東部での米特殊部隊によるビンラディン掃討作戦で、米軍がDNA鑑定のために遺体の指を片っ端から切り取っていることを伝えている。国際法違反の「遺体損壊罪」であることは言うまでもない。それ以上に、兵士であれ民間人であれ、片っ端から殺しては指を切り取って持ち帰る米特殊部隊の姿は、あまりにも猟奇的でおぞましい。これに比べると、タリバン兵士の遺体を白い布に巻いて、丁重に葬る、地元反タリバン兵の姿はどれだけ人間的に見えることか。
(2002年2月14日 K.TJ)



★2002★アメリカの「報復戦争」と日本の参戦に反対する署名運動 事務局