キャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国ネットワーク
第9回全国集会


第9回全国集会のご案内

中国ブロック代表 笹倉万里子

7月5日(土)、6日(日)の2日間、岡山で第9回全国集会を開催します。今回は二次被害を生まないシステムと人づくり」をテーマとし、さまざまな角度からセクシュアル・ハラスメントに関して検討し、またこの集会で人的ネットワークを広げることを目的とします。

今回のプログラムは広い目でセクシュアル・ハラスメントを捉えようという趣旨のもと、いろいろな面白い企画が揃いました。基調講演にはあの「横山ノックセクハラ事件」で弁護団事務局長をされた雪田樹理氏に来ていただきます。数あるセクハラ裁判の中でこの裁判ほど被害者に勇気を与えたものはないのではないかと思います。それを被害者とともに戦った雪田弁護士にその経験を踏まえたお話をお願いしています。

昨年にひきつづきワークショップを行います。今回のワークショップは、一日目に、キャンパス・セクシュアル・ハラスメントを考える上で非常に参考になると思われるスクールセクシュアルハラスメントについて、キャンパスでのいじめや性暴力防止にも役立つと思われるCAP(子どもへの暴力防止)ワークショップ、少女と女性のための自己防衛術 WEN-DO (ウェン・ドー)、さらに二日目に昨年好評で要望の高いセクシュアル・ハラスメント研修体験ワークショップを再度行っていただきます。

二日目には三つの分科会を企画しています。分科会1では、昨今増えてきた学外の専門家によるセクハラ専門相談員について、実際に学外の専門相談員の方たちに分科会を企画していただきました。分科会2ではセクシュアル・ハラスメントに関して裁判だけでなく日常的な場面でも弁護士の方々とどうつき合えばいいのか、という素朴な疑問に答えるべく弁護士さんを交えて分科会を企画しています。分科会3ではアカデミック・ハラスメントについて学生会員の方々を中心に分科会を企画していただきました。

全体会では昨年の提言に対するアンケートの報告と各分科会の報告をしていただいた上で、昨年の全国集会でまとめた「提言―被害を受けた人の権利保持と権利回復のために―」の具体化について討議する予定です。

今回は開催地が岡山ということで、いつもとはいろいろな意味で違った大会になるかもしれません。日常を離れ岡山の地で(といっても岡山は別に辺鄙なところではありませんが)、旧交を温め、新しい人と出会い、お互いにエネルギーを与えあってみなで元気になりましょう!会員の方も、まだ会員でない方も、多くの方々のご参加をお待ちしています。


プログラム

第一日目(7月5日)

第二日目(7月6日)


ワークショップ

ワークショップ1 (1日目 13:00 〜 15:00)
「スクール・セクシュアル・ハラスメント〜防止と解決に向けて〜」

ファシリテーター

スクール・セクシュアル・ハラスメントとは何でしょうか。後をたたない事件の数々が今も学校で起こっています。何が解決を阻んでいるのでしょうか。 相談にはどのように対応したらいいのでしょう。スクール・セクシュアル・ハラスメント裁判からみえてくるものは何でしょうか。

本WSでは被害の実態と二次被害を明らかにしながら、被害者への対応と解決方法に取り組みます。キャンパスとの重なり合う点、教育実習生の被害にも目を向けながら、解決への道筋をみなさんと一緒に考えていきたいと思っています。


ワークショップ2 (1日目 13:00 〜 15:00)
「CAP(子どもへの暴力防止)ワークショップ〜誰にも「安心」「自信」「自由」の権利がある〜」

実施主体:CAP岡山連絡会

CAPは、少女へのレイプ事件をきっかけに、米国で開発された「子どもへの暴力防止教育プログラム」です。今回は、性暴力やジェンダーに関する内容をピックアップし、(1)暴力とは (2)権利について (3)痴漢 (4) セルフ・ディフェンス (5)ジェンダーの抑圧 (6)デートレイプ (7)相談という流れで行う予定です。10代の若者になったつもりでご参加下さい。きっとエンパワーされますよ。


ワークショップ3 (1日目 13:00 〜 15:00)
「ウェン・ドーWEN−DO〜女性のための安心創出法ワークショップ」

実施主体:柳本祐加子、松本いづみ(あんしん堂・少女と女性のための安心創出法研究部会)

参加人数上限10名。当日はできるだけ動きやすい服装でご参加ください。


1972年カナダのペイジファミリーが創り出した少女と女性のための自己防衛術WEN-DO(ウェン・ドー)をベースにした危険回避等の方法をお伝えします。ワークをご体験いただくと、自分を守るための様々な方法を実は私たちは既に持っていて、実際に安全を守るために使っていることにもお気付きいただけると思います。私たちのそんな「ちから」を実感できる機会をご一緒に分かち合ってみませんか。


ワークショップ4 (2日目 10:00 〜 12:00)
「セクシュアル・ハラスメント研修体験ワークショップ ー大学は何をすべきか」

ファシリテーター

架空のケースを題材にして、グループに分かれて議論するという作業を通じて、セクシュアル・ハラスメントとは何か、セク・ハラに大学が対応する手順やその場合の原則などを学んでもらう形式の研修です。


分科会(2日目 10:00 〜 12:00)

分科会1
「セクハラ専門相談員の役割」

コーディネーター:周藤由美子(ウィメンズカウンセリング京都)

キャンパス・セクハラは大学特有の人間関係や権力構造が影響するために学外の専門家にセクハラ専門相談員として委託する大学も増えてきています。それでは専門相談員はどのようなことができるのでしょうか。専門相談員の経験のある報告者から提起を行い、被害者の力になるような相談のあり方について考えたいと思います。

報告者


分科会2
「「アカハラ」を考える−概念再考と課題・可能性〜学生ネットワークの確立を目指して」

コーディネータ:湯川やよい(一橋大学)

 

パネラー(50音順)

何となく知っているようで実はよく知らない「アカハラ」について考えるシンポジウムです。学習・研究環境の改善と向上について広く知識共有、情報・意見交換し合える、大学、専門を越えた学生同士のネットワークが生まれることを期待して企画しました。そのためパネラー3人は全て学生。概念レベルでのアカハラ再考から、現実的な学生ケア、被害防止の取り組みまで、異なる角度から、お3人各々のご活動についてお話いただきます。


分科会3
「弁護士との連携を考える」

コーディネーター:長谷川伸子(NPO法人福岡ジェンダー研究所)

報告者

セクハラ事件の解決には、裁判闘争をするにしろしないにしろ法律的な知識がかかせません。加害者がいち早く弁護士をつけるというケースも増え、被害者をサポートするために、法的知識や交渉テクニックがますます重要になっています。そこで、この分科会では防止対策システムづくり、事件後の対処、裁判過程のそれぞれにおいて、弁護士とどのように連携をとれば有効なのかを考えます。当事者・支援者・弁護士のそれぞれがお互いに期待していいこと、反対に自分たちでしなければならないことなどについて意見交換をしたいと思います。


懇親会について

会員相互の交流を図るために懇親会を以下の通り企画しています。参加については事前に笹倉(sasakura@momo.it.okayama-u.ac.jp)までお申し込み下さい。


図書などの販売について

関連図書などの販売スペースを設ける予定です。販売を希望される方は当日直接会場にお持ちいただくか、6月30日(月)までに笹倉までお送り下さい。販売価格について明記した紙も必ず同封して下さい。

図書販売についてのお問い合わせ、送付先に関する問い合わせは笹倉までお願いします。


ギャラリーの設置について

休憩室に、各大学のリーフレットやポスターなどを展示するギャラリーを設定する予定です。さまざまな大学での取り組み状況を知るためにも、是非足をお運び下さい。まだ、全国集会に参加される方、当日で構いませんので、ぜひみなさんの大学のリーフレット・ポスターなどをお持ち下さい。


全国集会へ参加する学生への交通費補助

全国集会参加希望の学生(全国ネット会員に限る)のうち、岡山県以外からの参加の方に交通費一部補助を実施します。交通費補助ご希望の方は、下記のフォームにて笹倉までお申し込み下さい。なお、応募者の人数によって金額の調整をさせていただきますのでご了承下さい。

補助金は当日受付にてお渡ししますので、学生証をご持参ください。


宿泊斡旋について

宿泊が必要な方に岡大生協が宿泊斡旋をします。

連絡先


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Last update:2003-06-16
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