子どもに関する事件・事故【事例】



注 :
被害者の氏名は、一人ひとりの墓碑銘を私たちの心に深く刻むために、書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。
また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。
S.TAKEDA
061114 いじめ自殺 2009.3.新規
2006/11/14 新潟県神林村の村立平林中学校の男子生徒(中2・14)が、同級生の男子生徒にズボンと下着を下ろされた日、部活動を終えて下校後、自宅農家の作業場で首吊り自殺。
経 緯  2006/11/14 男子生徒は掃除の時間、複数の生徒が見ている前で、同級生にズボンと下着を下ろされた。男子生徒は泣きながら、同級生に「消えろ」とつぶやいていた。

一緒に下校した同級生3人に「死にたい」「転校したい」などと繰り返しもらしていた。
いじめ態様 複数の生徒が見ている前で、同級生の1人にズボンと下着を下ろされた。
からかわれるなどしていた。
加害者 被害者と同じ小学校出身で、親友だった。
背 景 同校で、ふざけてズボンを下ろす遊びがはやっていた。
担任ほかの対応 11/14 男子生徒がズボンを下ろされたあと、泣きながら授業を受けていたため、担任が声をかけたが、「魚が釣れないから」などとはぐらかし、「大丈夫」と答えていた。
同級生が放課後、「僕がやりました」と名乗り出て謝った。
学校の対応・ほか 2007/11/15 学校側は男子生徒が亡くなった翌日、遺族宅を訪れた際、男子生徒がズボンを下ろされたことについて説明しなかった。

11/15未明、学校は記者会見し、男子生徒がズボンを下ろされていたことなどを明かす。
一方、「ズボンを下ろされたことを断定的にいじめと結論付けるのは控えたい」とする。
事故報告書 2007/3/22 自殺の原因などを調べる有識者の調査委員会は、「いじめ自殺には当たらない」とする報告書を村教育委員会に提出。
同校では生徒間のズボン下ろしが流行しており、男子生徒も仲良しの同級生にズボンを下ろされていた点や、男子生徒が継続して一方的にからかわれたという事実が認められないという点などからいじめを否定。
ズボンを脱がした点については、日常的なからかいだったとし、それを深刻に受け止めた事が原因で「衝動的」に自殺に至ったとした。一方、「小中学生の自殺報道が盛んにされていたことの影響」も指摘した。
参考資料 2006/11/16毎日新聞・2007/3/23毎日新聞ほか





  「日本の子どもたち」(HOME)  http://www.jca.apc.org/praca/takeda/
  いじめ・恐喝・リンチなど生徒間事件  子どもに関する事件・事故 1
  教師と生徒に関する事件  子どもに関する事件・事故 2
  熱中症・プール事故など学校災害  子どもに関する事件・事故 3



Copyright (C) 2006 S.TAKEDA All rights reserved.