子どもたちは二度殺される【事例】



注 :
被害者の氏名は、一人ひとりの墓碑銘を私たちの心に深く刻むために、書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。
また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。
S.TAKEDA
941010 いじめ自殺 2000.11.30.
1994/10/10 茨城県牛久市で男子生徒(中2)が自殺。
遺書・他 遺書はなかったが、鍵のかかった机の引き出しから、「Bさえいなければ」と書かれた紙片が出てきた。
経 緯 黒板に「A、死ね」と書かれていた。
時々、ケガをして帰宅、そっと救急箱を持って二階の自室に入るのを母親が目撃。
朝食が食べられなくなっており、内科医に一度カウンセリングを受けるように勧められていた。
クラスに親しい同性の友だちがいた様子がなく、学校に行きたくないそぶりを見せていた。
また、最後の日の夕方、運動部の友人が「明日またな」と言うと、「明日は一日中寝ている、もし親に学校に行くように言われたら、行ったふりをしてどこかに隠れているんだ」と返事をした。
学校・ほかの対応 学校は、Aくんの死を不慮の事故死として、いじめとの関連を否定。一方で生徒たちに、やたらなことをしゃべらないように口止め。
学校・ほかの対応 Aくんの死が自殺だと知れたとき、学校では「あいつとあいつは刑務所行きだな」という噂が広がった。
参考資料 「いじめ時代の子どもたちへ」/芹沢俊介・藤井東(はる)/新潮社



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