子どもに関する事件【事例】



注 :
被害者の氏名は、書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。
また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。
S.TAKEDA
911024 いじめ事件 2002.12.16.新規
1991/10/24 北海道苫小牧市の市立中学校で、男子生徒Aくん(中1・13)が男子トイレでズボンと下着を脱がされたり、頭を小突かれたりしていたのを、トイレが騒がしいのでたまたま教師が気づいた。
経 緯 1991/8/ 下旬から、男子生徒Aくん(中1・13)とBくん(中1・12)が、他のクラスの男子生徒5人(中1・12-13)に昼休み、男子トイレでズボンと下着を脱がされたり、頭を小突かれたりしていた。

その後、Aくんだけが校内でたびたび同じ様ないじめを受けていた。
学校の対応 学校側は事態を重視。個別に家庭訪問などして生徒指導。
学年主任会議で今後の対策を話し合った。

11/8 各学級でいじめについて指導を行い、全校一斉に悩みアンケートを実施。
加害者の対応 11/6 いじめをした生徒の親たちも被害者2人の家庭に謝罪した。
参考資料 1991/11/8 北海道新聞(月刊「子ども論」1992年1月号/クレヨンハウス)
TAKEDA
私見
このいじめ事例は、はっきりいって男女かかわらず、およそどこの学校でもありそうな例だ。しかし、教師が問題にフタをせずに、事態を重視して問題解決にあたったことはむしろ評価できる。(なぜ新聞に載ったのかはわからないが。また、情報が少ないので、その後はたして適正な処理がなされたかどうか、効果のほどはわからないが。)
「これくらいのいじめはよくある」などと軽視せずに、真剣に取り組む大人たちの姿勢こそが大切だと思う。さらにひどいいじめに発展するのを未然に防いだ例と言ってもいいのではないだろうか。ただし、加害者側の謝罪が即日ではなく、事件発覚から10日以上もたっていることにいささか疑問を覚える。

また、男子とはいえ、思春期の少年が人前でズボンを脱がされるという行為はかなりショックなことだと思う。なかにはPTSDで、トイレに行けなくなる少年もいる。個人差はあれ、被害を軽視しないでほしい。



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