子どもたちは二度殺される【事例】



注 :
被害者の氏名は、一人ひとりの墓碑銘を私たちの心に深く刻むために、書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。
また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。
S.TAKEDA
860708 いじめ自殺 2000.9.10. 2001.9.16 2005.6更新
1986/7/8 北海道札幌市の真駒内中学校の女子生徒(中2・13)が、団地10階から飛び降り自殺。
遺 書 「みんなから白い目で見られ、生きていくには少しつらすぎる」と書き残していた。
経 緯 女子生徒は2年のクラス替えからいじめを受けるようになっていた。
7/7 自殺した前日と当日(7/8)に、6、7人から暴行され、遺体には暴行の跡が残っていた。
学校側の対応 教頭は、「級友関係のトラブルで言い争いがあったことは確かだが、いじめや暴行はなかった」といる
保護者の認知と対応 1987/2/9 女子生徒の保護者は、「担任教諭から何度も生徒の前で注意されたことも、いじめ、自殺の要因と思われるが、学校側は責任を回避するような話ばかりで、事実を説明してくれなかった」と主張。「自殺の原因は学校でのいじめ、暴行にあり、学校は事実を明らかにしない」として、札幌法務局人権擁護部に調査を依頼。
人権擁護委員会の対応 札幌法務局人権擁護部は、遺族の申し立てに対して、「申し立てだけではいじめの実態がはっきりしない」として、具体的事実の再提示を求め、人権相談としての受理は留保。
参考資料 いじめ・自殺・遺書 「ぼくたちは、生きたかった!」/子どものしあわせ編集部・編/1995年2月草土文化、1987/2/10北海道新聞/月刊「子ども」1987年4月号/クレヨンハウス



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