原則8


8 より大きな環境責任を促進するためビジネス界がイニシアティブをとるよう、事務総長は求めた。

環境責任とは何か?
環境責任を負うことの利点
環境責任の重要な要素
なぜビジネス界はより大きな環境責任を促進すべきか?
環境責任を増すための措置

環境責任とは何か?

アジェンダ21において概説されているように、環境責任とは、
 「・・・健康面、安全面及び環境面から見た、生産及び過程に関する責任的倫理的経営である。この目的のために、ビジネス及び産業界は自己規制を増し、かつ、事業計画及び意思決定並びに雇用者及び国民との対話促進についてのあらゆる要素に組み込まれた適当な規約、特許及びイニシアティブに従うべきである。」
 グローバルガバナンスの問題について民間セクターが果たす中心的役割は増大している。そうした中にあって国民は、ビジネス界に対して、経済的繁栄を高め、環境保護を確保し、かつ社会正義を促進する方法で事業活動を管理することを求めている。

 ビジネス界は、さまざまな方法を用いることによって、より大きな説明責任、透明性および社会責任に関わりうる。

伝統的アプローチ → 責任アプローチ
非効率的な資源利用資源の生産性
エンド・オブ・パイプクリーナープロダクション
広報活動コーポレートガバナンス
事後対応事前対応
経営システムライフサイクル、事業設計
一方向型受動的コミュニケーション多方向型積極的対話

環境責任を負うことの利点

・企業全体の意識喚起。
・信頼性の向上――活動ライセンス。
・消費者および被雇用者の保持。
・事業開発の機会向上。
・企業評価の向上。
・消費者、被雇用者、株主、供給者、納入業者および社会一般といった、多くの事業上重要な顧客および提携者との対話やパートナーシップの構築。

環境責任の重要な要素

・予防アプローチの適用。
・あらゆる場所における同一の活動基準の適用。
・サプライチェーン・マネジメントの確保。
・技術移転の促進。
・企業所在地域における環境意識構築への寄与。
・地域社会との交流。
・利益の衡平な配分。

なぜビジネス界はより大きな環境責任を促進すべきか?

□ より良い環境経営は事業競争において重要な利点となる。
□ 環境パフォーマンスを改善することによって広範な利益が生じる。その利益は廃棄費用削減から地域社会の関係改善にまで及ぶ。
□ より良い環境経営とより良い企業経営とは同じことである。環境に与える影響を適切に管理する企業は、適切に経営されている企業である。
□ 財務パフォーマンスを維持し、長期にわたりそれを改善するには、三つのタイプの資本――社会、経済、環境――の調和を要する。

環境責任を増すための措置

・クリーナープロダクションに関する国際宣言の実施。
・環境パフォーマンスの改善に向けた供給者との提携(サプライチェーン・マネジメント)。
・持続可能な開発に関する「トリプル・ボトムライン」――経済の繁栄、環境の質、社会的衡平――を含む、企業戦略および政策の再定義。
・数量目標の設定。
・持続可能性に関する指標(経済、環境、社会)の開発。
・グローバル・オペレーティング・スタンダードについての報告を含み、事業活動に持続可能性の原則を組み入れた場合になされた進歩を評価し、記録しかつ報告すること。
・グローバルでかつセクトラルな活動における、自発的な規約、行為規範、実行基準の適用。
・利害関係者(ステークホルダー)との間で、透明性を有しかつ先入観を排除したコミュニケーションを確保すること。

人権フォーラム21事務局 試訳


 
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