現代企画室

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無のまなざし

ジョセ・ルイス・ペイショット/著
細山田純子/訳
2022年9月刊行
定価2400円+税
B5変並製・240頁
ISBN978-4-7738-2209-0 C0097

ポルトガル語圏文学の新たな世紀を押し拓いた記念碑的作品、待望の邦訳。

「世界は終わり、そして何も残らなかった。」 内陸部のとある寒村を舞台に、世代を継いで紡がれる情念の物語。崩壊へと向かうあり得ない日常の先にあるものとは? 幾多の批評家から絶賛され爆発的なベストセラーとなった、現代ボルトガル文学を代表する作家の鮮烈な長編デビュー作。

ペイショットはポルトガル文学の恐るべき新星だ。彼は執筆のなんたるかを知っており、偉大な作家の継承者となっていくはずだ。—ジョゼ・サラマーゴ

【著者紹介】ジョセ・ルイス・ペイショット(ジョセ ルイス ペイショット)

1974年、ポルトガル内陸部のアレンテージョ地方、ガルヴェイアスに生まれる。2000年に発表した初長編『無のまなざし』でサラマーゴ賞を受賞、新世代の旗手として注目を集める。スペインやイタリアの文学賞を受賞するなどヨーロッパを中心に世界的に高い評価を受け、2014年に発表した『ガルヴェイアスの犬』(Galvaias 邦訳:木下眞穂訳、新潮社、2018年)でポルトガル語圏のブッカー賞とも称されるオセアノス賞(ブラジル) を受賞。詩人、紀行作家としても活躍する。作品はこれまで20以上の言語に翻訳されている。現代ポルトガル文学を代表する作家のひとり。

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