死刑執行に抗議する
法務省は、９月10日午前、三名の死刑囚の刑を執行したと発表しました。死刑執行は昨年11月、名古屋、広島両拘置所で行われて以来です。
法務省は前回に続き、執行の事実と人数だけを公表しましたが、氏名や犯罪事実などの情報は伏せています。
しかし、報道によれば執行された方々は
- 佐藤真志さん（62）＝東京拘置所（殺人罪）
- 高田勝利さん（62）＝仙台拘置支所（強盗殺人罪）
- 森川哲行さん（69）＝福岡拘置所―（強盗殺人罪）
の三名とされています。
執行のない年をつくらない。一度に複数の処刑を行う。国会会期中をさける。など、法務省がこの間死刑執行を既成事実化するためにとってきた措置が今回も繰り返されています。また、執行された方たちは、いずれも高齢です。
ムミアの死刑執行停止を求める市民の会は、国連によるたびかさなる死刑廃止の勧告を無視し、廃止に向かう国際的な趨勢に背を向けるこうした暴挙を満腔の怒りで糾弾し、抗議します。
1999年9月10日