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第107号(1999年12月13日発行)

首相官邸へ県内移設反対を要請

沖縄から代表二人が訴え

 小渕首相あての県内移設撤回要請書提出行動は、照屋寛徳議員(参議院)の尽力によって首相官邸で官房長官秘書に手渡せることになった。

 約束は一四時三〇分、代表一五人とのことで官邸に向かう。官邸前の十字路にさしかかろうとすると、警察官三〇人くらいが行く手をさえぎる。約束をしておきながら、警備担当者に連絡をしておかないといういい加減さから起きた事態だ。やっと確認がとれて門前に到着すると、今度は秘書官が出て来て門前払いをしかねない態度を示す。「中で!」というと人数を五人にしろと言う。「一五人の約束を五人とは何ごとか!」と迫るとそれでは七-八人にしてくれと言う。人数問答で面会時間がなくなっても……という判断で七人が官邸の中に入る。

 通されたのは、新聞記者室の隣の小部屋。対応したのは秘書一人のみ。冒頭に「県内移設の撤回を求める要請書」を上原代表から手交し、読みあげた。続いて沖縄からかけつけた安次富浩さん(ヘリ基地反対協共同代表)と安里英子さん(基地・軍隊を許さない行動する女たちの会)が要請書を補うように怒りと要求をつきつける。

 ●民意(県・市民投票結果)を無視した基地受け入れ表明に怒りが広がっている。名護では市役所前で連日、県内移設反対の座り込みをやっている。
 ●沖縄に基地はいらない。首相や野中の地元へ持って行け。そこに反対運動が起きて初めて、沖縄の痛みがわかるだろう。
 ●名護市長に対する圧力も許せない。これ以上やるならサミットに協力しない。
 ●沖縄では米兵による暴力事件が何千件と起きている。私たちは全世界から軍事基地をなくしてほしいとねがっている。基地がある限り、沖縄の女性・子どもは被害にあい続ける。こういう生活はしたくない。
 ●二一世紀は沖縄の人に選択させてほしい。私たちは弥勒世(ミルクー:平和な世の中)をつくりたい。
 ●小渕首相に直接会って話したい。

 続いて上原代表から要請書の扱いにただついて糺す。秘書は「官房長官を通じて総理に伝える」というだけ。予想されていたとはいえ、内容的な返事はない。

 「時間だから」と言って席を立とうとする秘書を押しとどめるようにして参加者全員が次々と追及した。要請・会見の詳細は関東ブロックでビデオに記録した。希望者には提供する。

 要請・会見がおわって再び記者室の前を通る。中には数人の記者がいるのに、誰一人席を立って取材しようとしない。これにはわれわれの行動を妨害しようとした警察官や、一方的に聞くだけの秘書以上に腹がたった。

 大きな部屋とソファーやTVなどを与えられて、官房長官の発表を記事にするだけがはたして新聞記者の仕事なのであろうか?
(O)  


▲安次富浩さん:もし移設をうけいれたらサミットに協力しないと市長に告げてある

▲安里英子さん:昔バジル・ホール(英国海軍の軍人)が航海記で、沖縄は軍も武器もない所だと書いた。返還されても汚染されてすぐ使えない基地だが、すべて返還させなければならない。

 この要請・会見の前の午前中、国会前で「なぜ沖縄だけに?」基地を押しつけるのかを訴える座り込み行動を行なった。さらにこの要請・会見の後、午後六時半から日比谷野外音楽堂で「戦争協力を許さないつどい」と銀座デモが行なわれ、約一、五〇〇人が参加した。集会では沖縄からの代表二人の他国会議員(社民党・照屋寛徳、社会大衆党・島袋宗康、共産党・古堅実吉)が発言した。