校長による「入学式」に対する見解

発行日 1999年4月9日(金)

発行 埼玉県立所沢高等学校PTA会長 君島和彦


         校長による「入学式」に対する見解

                              1999.4.9
                  埼玉県立所沢高等学校PTA会長 君島和彦

 所沢高校では、4月1日をもって内田校長が転任し長沢校長が着任しました。PT
Aも早速長沢校長と話し合いを持ち、生徒総会と職員会議の決定である「入学式に代
わる入学を祝う会」だけの実施を要望しました。しかし、長沢校長は校長として「入
学式」を行うとのべ、今日の入学式の実施となっています。内田校長のかたくなな態
度からの変化を期待したPTAとしては誠に残念であり、生徒や教職員の決定が今回
も無視されたことに抗議せざるを得ません。

 PTAは、生徒総会と職員会議で決定した「入学式に代わる入学を祝う会」を応援
していますので、私も「入学式」には出席しておりませんし、その「入学式」にたい
して何らかのコメントをだす立場にはありません。
 今回の入学行事に際して、内田前校長は、3月19日の入学説明会で在校生による
新入生への説明を認めず、文書も配布させませんでした。そして「入学式」と「入学
を祝う会」の両方を行うとのべました。校長の立場での意見だけを新入生とその保護
者に知らせ、生徒の見解を知らせなかったのですから、今回の「入学式」に新入生と
保護者が出席しても自然のことといえます。ここで重視したいことは、生徒に意見表
明の機会を与えなかった内田前校長のやり方です。したがって、PTAとしては、
「入学式」への出席者の数が重要だとは考えていません。

 在校生は「新入生を暖かく迎える」ことに最大の意を用いており、無用な混乱と厳
しい選択を迫らないという配慮もしています。昨年の「入学を祝う会」の時も、在校
生は新入生を暖かく迎えるための配慮をしましたが、自らの体験をふまえて、今年は
一層その配慮が払われていると思います。
 他方、教職員には「卒業式」同様、詳細な職務命令がでているといいます。先生方
の意志も無視されていますが、この様にしてしか「入学式」は実施できないのです。

 このような事態をふまえ、生徒の行う「入学を祝う会」を応援するPTAとしては、
生徒の意志をどこまでも尊重し、「新入生を暖かく迎える」ことに協力したいと思い
ます。
 校長による「入学式」の実施に抗議するとともに、なによりも生徒の行う「入学を
祝う会」の成功を期待して「入学を祝う会」に出席し、新入生に「入学おめでとう」
と祝福の言葉を述べてきたいと思います。
                                    以上

(Web管理者記)
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