常任理事会だより

― 1998年度 第15号 ―

発行日 1999年3月24日(火)

発行 所沢高校PTA常任理事会


常任理事会だより       発行日 1999年3月24日
― 1998年度 第15号 ―             発行 所沢高校PTA常任理事会

   常任理事会・理事会の報告 《3月6日(土)開催》 報告事項と議題  (1)3年生保護者会(1月30日開催)の報告…約160名の保護者と校長が出    席。  (2)「所高の教員人に関する要望書」(2月10日に校長に提出)について。    2月17日に県教育局を訪問、要望書とともに「教育長への抗議」文も渡す。  (3)各支部・部会・委員会の活動報告。  (4)規約検討委員会の報告と討議。規約改正の骨子について、職員会議でも了承    されたことが報告される。→右面参照  (5)来年度予算案について。提案と討議。継続審議とする。  (6)総会議案書の作成について。各支部・部会・委員会の活動総括の書き方と議    案書作成のスケジュールを確認。  (7)「所沢地区県立学校PTA・後援会連絡会の運営についてのお願い」の検討。  (8)「県教委通知『県立学校の式典への来賓の招待』に対する意見」の検討。     →(7)(8)については裏面参照。  (9)マスコミ取材の現状と対応について。2月17日、3月3日、県庁記者クラ    ブで記者と懇談したこと、雑誌の取材(岩波『世界』、『週刊金曜日』)など。 (10)各種集会の報告。2月14日「私学の集い」、2月21日「生徒と親の学校    参加をひろげる首都圏集会」など。 (11)3月9日卒業行事について校長先生との質疑。   (1) 卒実からの経過報告(卒実おたより、3.6付)の配布が遅れたのは何故か?     校長:ああいう文書をこの時期に出すのはいかがなものかと思い、出さない     方がいいと判断した。私の発言についてのまとめも正確でないところがあっ     た。   (2) 3年生保護者への手紙と出欠確認のハガキについて     P:経過報告もなく、生徒主催の記念祭にまで出欠確認をするとは失礼だ。     P:あの手紙は公費で出したのか? 昨年は私費だったと聞いている。     校長:公費。     P:それは職員会議の了承を得たのか?     校長:そういう質問をするなら帰らせていただく。私の今までの発言から判       断して欲しい。そもそもこういう時期に理事会を持つことには反対だ。     P:生徒や職員の合意なしに卒業式をやっても、校長の言う「清新」な気分       になどなれるはずがない。 ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝ PTA規約改正のポイント (規約改正検討委員会より)  理事会では、きたる5月のPTA定期総会でのPTA規約の改正に向けて作業をす すめています。詳細は議案書で提案しますが、ここではそのポイントを説明します。 1)理事の選出は支部とクラスの二本立てに   現在PTAの保護者の理事は、地域で分けられた6支部から選出されており、今  年は73名の構成となっています。しかし、 (1)クラスによっては理事のいないと  ころもあり、クラス単位の懇談会の企画や情報の伝達などに不便。 (2)支部によっ  て学年の構成にばらつきがある。 (3)理事は支部、専門部会、委員会、学年部会を  兼務しており仕事が大変、などの理由から、理事の選出の仕方と仕事の内容を整理  したいと考えました。具体的には、   a:理事の選出は支部とクラスの二本立てにする。   b:支部選出の理事は主に専門部会、委員会、支部の仕事を、クラス選出の理事     は主にクラスや学年単位の仕事を、と役割を分けたい。   それに伴って、支部選出の理事は現人数の6割程度に減らし、各クラスで選出さ  れたクラス委員2名のうちの1名をクラス理事として新設します。支部とクラスと  を合わせれば、理事数は現在とほぼ同じです。 2)専門部会は広報部と生活文化部の二部構成で   専門部会の仕事を減数になった支部選出の理事で担うために、広報部は現行のま  ま存続させ、今までの保健部・生活指導部・進路指導部の3部を統合して、生活文  化部と名称を変更し、仕事の内容を見直すことを考えています。  ※ 以上の2点については、3月初めの理事会および職員会議において承認されて   おり、5月の定期総会で規約改正が提案されることになっています。  ※ クラス委員・理事の選出については、1年生は4月9日の入学に、3年生は4   月17日の進路説明会時に予定しています。なお、2年生については日時は未定   です。 ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝ ◆竹永先生への不当処分撤回に向けて  次回公開口頭審理 いよいよ校長先生の登場です。  竹永先生に対して、昨年の入学説明会での発言を処分理由として戒告処分が出てか ら、すでに1年が過ぎようとしています。PTAとしても、昨年5月の総会で処分撤 回の緊急決議をあげてから、公開口頭審理の成り行きを見守ってきました。  公開口頭審理も回を重ね、2月17日は第4回審理が開かれました。今回は、前回 の請求人側(竹永先生側)証人に対する処分者側(県教育委員会)の反対尋問が行わ れました。前回の証人の証言の曖昧さを引き出すことを意図したと思われる尋問が続 きましたが、3人の証人の方は、一つ一つの尋問に明確にこたえ、県教委側の意図は 達成されなかったようです。  次回の第5回審理は、いよいよ校長先生が処分者側の証人として証言します。2年 前に所高に赴任以来、校長としてどのような教育理念をもって学校運営にあたってき たのか、竹永先生の処分はどういう経過で行われたのか、等々、さまざまな疑問や問 題点が少しでも明らかになって欲しいと願っています。請求人側の反対尋問も予定さ れています。これまで以上に多くの会員の皆様と傍聴できればと思います。ぜひ、ご 参加下さい。 ┌───────────────────┐ │    第5回 公開口頭審理     │ │                   │ │◆日時:4月6日(火) 午後2:30〜│ │                   │ │◆場所:県庁第三庁舎 4階講堂    │ │                   │ └───────────────────┘ 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 埼玉県教育委員会教育長     桐川 卓雄 殿             1999年3月6日 埼玉県立所沢高等学校PTA理事会  県教委通知『県立学校の式典への来賓の招待』に対する意見  埼玉県立所沢高等学校PTA理事会では、1月23日と3月6日の理事会において、 埼玉県教育委員会が昨年(1998年)8月、各県立高等学校長に対して出した「式 典などに地元県議会議員などを来賓として招待するように」という趣旨の通知につい て検討いたしました。この通知に関して、新聞報道のあった11月以来、今年度の来 賓の招待については、教育長から自粛の通知が出されたこともあって、私たちは時間 をかけて検討してきました。  しかし、新聞報道によれば広島県では県議会議員が卒業式に出席したとのことです。 今年度は埼玉県では地方選挙がある関係で、出席自粛になりましたが、来年度以降に 関しては予断を許さないと判断されます。そこで以下の理由から、この通知に対し改 めて抗議し、その撤回を要求するものです。  第1に、たとえ選挙時期でなくとも、県議会議員を式典などに招待することは、教 育活動の一環として行われる学校行事への政治介入になる可能性があります。地元に 複数の県議会議員のいる場合、複数の高校でどの議員を招待するかを選択することに なり、この決定はある種の政治的判断と見なされる可能性があります。さらに次期選 挙への立候補予定者との関連などを考慮すれば、さらに政治的問題を惹起するはずで す。  第2に、式典などの来賓に誰を招待するかは学校が独自に判断することです。県教 育委員会が、たとえ指導・助言であっても、このような通知を出すことは、学校の自 主的判断への不当な介入になり、許されることではありません。  第3に、県教育委員会の通知は「地域に根ざした学校づくり」を進めるためにとい う理由をあげているとのことですが、「地域に根ざした学校づくり」は、各校が各地 域の実情にそって、時間をかけて継続的に取り組み方を考えて行くべきことであり、 式典などに地元県議会議員などを招待するというような方法でなし得る課題ではあり ません。  第4に、新聞も報道しましたように、県議会議員の招待は公職選挙法違反の可能性 もあります。教育の場が選挙運動になってしまっては問題です。報道によれば、選挙 のあることに気がつかなかったかのようですが、この様な重大なミスは許されません。  以上の理由から、式典などに県議会議員を招待することには大きな疑義があり、こ の度の通知の完全撤回を要求するとともに、二度とこの様な通知を出さないよう厳重 に抗議します。 …………………………………………………………………………………………………… 所沢地区県立学校PTA・後援会連絡会 1999年度 理事  砂川育雄様        幹事校 所沢緑が丘高校様            所沢養護学校 様                   1999年3月6日 所沢高校PTA理事会 所沢地区県立学校PTA・後援会連絡会の運営についてのお願い  拝啓  連絡会の運営、ご苦労様です。日頃のご努力に感謝する次第です。  さて、去る3月6日に開催されました所沢高校PTA理事会において、昨年12月 15日に行われました所沢地区県立学校PTA・後援会交流の報告がなされました。  その報告をうけて交流会の今後の運営について話し合ったところ、以下の2点につ いて要望しようということになりましたので、ご検討をお願いいたします。  第1、交流会では事前に出されましたテーマに沿って各校の様子を具体的に知るこ とができ、大変参考になりました。しかし、同じ市内の県立学校が一堂に会する場は ほかにありませんので、親睦も重要だとは思いますが、今後はより充実した情報の交 換や交流ができますよう、意見交換のための時間をさらに増やしていただければと存 じます。  第2、所沢高校PTAでは、会費の使途について常に経費の削減を求められている 実情があります。そこで、公共施設を利用するなどによって、経費を抑えていただけ ればと存じます。  以上2点、よろしくご配慮いただけますよう、お願いいたします。 ……………………………………………………………………………………………………  3月19日、「入学説明会」が行われました。  さる3月19日(金)、午後1時半から体育館にて、1999年度の入学説明会が 行われました。冒頭、校長先生の挨拶があり、続いて教頭先生が4月9日の時程を記 したプリントに基づき、「学校としては、入学式と入学を祝う会の2つで新入生を歓 迎したい」と説明しました。 ◇生徒会からの説明が封じられる!  昨年と大きく違った点は、生徒会関係の説明が「次第」になかったことです。これ は質疑応答でも問題になりましたが、校長先生が認めなかったためです。またPTA 会長の挨拶も当初は説明会終了後に予定されていましたが、会長が校長先生と直接交 渉して説明会中に実現しました。  新第1学年団を代表して、塚原先生から、「あれだけマスコミにいろいろ批評され た所沢高校を選んで、難関を突破された皆さんに敬意を表する。生徒を大事にしてい きたい。これからいろいろなことがあるだろうが、自分らしく輝く時を過ごして欲し い。面接のときに志望動機を聞くと、所高の自由な校風に憧れて、という答えが多かっ た。甘えることなく自分を見つめ、価値ある自主自立を求めていって欲しい。そして 所高生活をエンジョイして欲しい。」と挨拶がありました。  なお、説明会終了後、PTAは資料を配布して約10分間、PTAの立場を説明し ました。 ◇質疑応答でのやりとり …… 主な論点をご紹介します。 ●母親:昨年の報道だと「入学式に出ないと入学を取り消すことがある」との手紙が    出されたそうだが、今年度はどうなのか。子ども本人の意思で参加することを    尊重していただきたい。 ○校長:入学式で入学を許可すると言ったのであり、学校としては両方の行事に出て    欲しい。 ●父親:入学式に出ない生徒は入学を取り消すという意味か。生徒の自主的な活動と    校長先生のいう入学式には矛盾が残っているようだ。親が不安に思っているの    ではっきりさせて欲しい。 ○校長:学校行事なので、当然出席してもらえるものと考える。昨年は説明が不十分    だったので手紙を出したが、今年は考えていない。 ●母親:上の子を今年卒業させたが、今日の説明は生徒が訴えてきたことと違う。昨    年の入学説明会では生徒からの説明があったそうだが、今年は何故生徒の説明    がないのか。 ○校長:生徒からこれまでの経過を説明したいとの希望もあったが、この場は入学許    可候補者に事務手続きや教科の説明をする集まりなので、私としては、経過説    明はやめてもらいたいと言った。 ●母親:生徒がどう考えているのかをとても知りたい。昨年のことを聞いて、私はと    ても素晴らしい生徒たちだと感心したし、そういう所沢高校に入学できたこと    を誇りに思っている。入学行事について、4月9日の前に生徒の意見を知る機    会はあるのか? ◇司会:お答えできる人がいない。教頭の説明の通り。 ●父親:生徒会の発言を封じるということは、今年も昨年のような騒ぎが起こるとい    うことか。 ○校長:騒ぎがないようにと願っている。皆さんが入学式に出ないと、スムーズにい    かないことが起こるので、そうならないように出席して欲しい。 ●父親:願っているというが、どういう努力をしているのか。 ○校長:努力している。これでやりたいと思っているので協力して欲しい。 ◇新入生の保護者の皆さんへ。  ・当日お配りした資料をよくお読みいただきたいと思います。生徒は十分な議論の   末、「入学式に代わる行事としての入学を祝う会」の実施を正式に決定しており、   職員会議も了承しています。  ・当日は種々の制約で十分なご説明ができませんでした。経過や生徒・教職員・   PTAの立場など、ご質問などがありましたら、右にお問い合わせ下さい。                       TEL・FAX (042-XXX-XXXX)(○○) ……………………………………………………………………………………………………    つ・ぶ・や・き  説明会終了後、PTAの地区別に1年生理事の選出を終えて、会議室に戻ると、 黒板に、卒実役員の生徒から「PTAさんへ。今日説明できなくてすいませんと 新入生にお伝え下さい。」との伝言がありました。生徒の気持ちを思うと涙が出 ます。(Y)
(Web管理者記)  「3年生保護者への手紙と出欠確認のハガキ」が公費での支出であれば、「何故必 要だったか」の説明がないと「無駄遣い」と見られてしまうのでは?  「次回公開口頭審理 いよいよ校長先生の登場です。」ということですが、私も楽 しみにしております。「録音テープがあった」というのに匹敵する、或はそれ以上の 事実がでてくるのか・・・  『県立学校の式典への来賓の招待』、これ変なんですよね。  「県議会議員の招待は公職選挙法違反の可能性」というのでしょう?  とすればですね、統一地方選挙があろうがなかろうが、やはり選挙活動ということ では?  新第1学年団代表の先生の挨拶、いいですねぇ。私も本当にそう思います。 「◇質疑応答でのやりとり」については、入学説明会次第の方にも記載しております。 若干表現が違っているところもありますが、問題点が明らかになるいい資料だと思い ます。  しかし、内田達雄校長が県教育局に異動になるとは・・・
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