校長による「卒業式」に対する見解

発行日:1999年3月8日(月)

発行者:埼玉県立所沢高等学校PTA会長 君島和彦



   校長による「卒業式」に対する見解
                              1999.3.8
                  埼玉県立所沢高等学校PTA会長 君島和彦

 PTAは、生徒総会と職員会議で決定した「卒業式に代わる卒業記念祭」を応援し
ていますので、私も校長が強行した「卒業式」には出席しておりませんし、その「卒
業式」に対して何らかのコメントを出す立場にはありません。しかし、校長が生徒総
会や職員会議、所沢高校の話し合いのシステムを無視して「卒業式」を強行したこと
に対しては、強く抗議するものです。

 以上のことを前提に、PTAとしては「卒業式」への出席者の増減が重要だとは考
えていません。重要なことは生徒一人一人が自主的に判断して「出席・欠席」したか
どうかです。

 「卒業式」に向けて校長は、担任の先生に対し「生徒を『卒業式』に出席させなさ
い」という職務命令をだし、さらに副担任の先生に対しても教室に残っている生徒に
再度出席を指導しなさいという職務命令をだしたと聞いています。そのために出席者
が増える可能性もあり、かえって自主的に出席した生徒が何人かが分からなくなって
います。この意味でも出席者の増減だけで「卒業式」を判断すべきではないと思って
います。

 「卒業式」への「出席・欠席」を決断した生徒の気持ちを考えると、今年も学校と
いう教育の場での問題が教育的に解決されなかったことが残念でなりません。校長は
今回も教育的に解決しようとしなかったといえます。このような校長と校長を支援し
てきた埼玉県教育委員会に強く抗議するものです。

 これから行われる卒業記念祭が楽しい会になることを期待して卒業記念祭に出席し、
卒業を祝う言葉を述べたいと思います。

(Web管理者記)  なんだ、ナンダ、NANDA!  やっぱり「職務命令」が出ていたのか。しかも、これを読むと徹底した職務命令 じゃないですか。(#えっ、「職務命令」はこれくらい徹底しなきゃダメ?) 「副担任の先生に対しても教室に残っている生徒に再度出席を指導しなさい」とい うのですから、副担任の先生もたまらないよなぁ。  とすると、「卒業式出席者数は、卒業生128名、在校生210名」という人数 の内、自分の考えで出席した人はどれくらいいるのだろうか。  それにしても、ここまで強制するというのは、「思想・信条の自由」を侵してい ることにならないのだろうか? と疑問に思うのでした。(^^;)ゞ 追伸 (^-^)  出だしを所高ビラ風に「なんだ、ナンダ、NANDA!」と決めてみました。
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