常任理事会だより

― 1997年度 第19号 ―

発行日 1998年3月17日(火)

発行 所沢高校PTA常任理事会


喜びあふれて・・・・感動の
第一回 卒業記念祭
 3月9日(月)第一回卒業記念祭が開催されました。吹奏楽部の演奏の中、卒業生
が電飾のアーチをくぐって入場。体育館2階の窓いっぱいに貼られたステンドグラス
が“在校生からの贈り物”として披露されました。“卒業生の紹介”も兼ねた3年各
クラスの出し物は趣向がいっぱい!!練習不足(?)と心配された“在校生の合唱”
もすばらしいハーモニーを聴かせてくれました。
 所高で高校生活を送ることが出来た喜び、所高の“自由”のすばらしさ、何かをや
り遂げた時の感動、仲間の大切さ・・・多くの生徒達が、心をこめて語ってくれまし
た。

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 校長先生が卒業式を取りやめる意志のないことが明らかであったため、四者会議の
生徒達は、記念祭の開始を遅らせることを3月7日(土)決断し、それは、9日(月)
当日朝、各HR委員を通して全校生に伝えられていました。

 記念祭の前に、9:30から校長先生が卒業式を行いました。生徒総会、職員会議
で、卒業式は行わないと決定されていたにもかかわらず、校長先生は、職務命令を出
して、先生方を卒業式のための職務に着かせました。県教育局から、9名の職員が来
校し、各所に配置されていました。出席者は、卒業生約20名、在校生約10名、保
護者約50名。式は15分程度で終わりました。

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 卒業記念祭の事が、多数の新聞・テレビ・ラジオ等で報道されました。
 裏面に、3月10日付毎日新聞・朝刊、3月14日付日本経済新聞・夕刊の記事を
 掲載してあります。
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【3月10日(火)校長先生と話し合いました】

P:昨日の感想を聞かせて下さい。
校長:(文書を読み上げて)昨日は卒業式と卒業記念祭が計画されましたが、それに
  基づいて実施されたと思っています。卒業式の方について私は特に申し上げます
  が、卒業式は、学習指導要領に位置付けられた重要な儀式的行事であり、この卒
  業式を計画し、実施しました。全員参加という訳にはいきませんでしたが、卒業
  式は厳粛に清新に実施出来たと認識しています。校長としては、生徒に対し、今
  後共、卒業式など儀式的行事の重要性を生徒に話し、理解させるべく努力してい
  かなければならないし、教員も指導の工夫を図ることが、重要だと考えています。
   記念祭については、式の終わった後、いろいろな仕事があり、全部は見られま
  せんでしたが、先生方の適切な指導の下に生徒が中心になって計画し、実施でき
  たものと思っております。
P:何をおいても記念祭に出るべきではないですか。
P:卒業式の主役はだれですか?
校長:主役という言葉は適当ではないと思います。卒業式は生徒を指導するためにあ
  るんですよ。


【3月11日(水)県教育長に卒業式についての見解をただす請願書を提出
             〜高校教育一・二課と話し合いを行いました】

P:卒業式について感想を聞かせて下さい。
教育局:正式なコメントは新聞に発表したものです。「卒業の認定と証書の授与は校
  長の職務で、卒業式を厳粛に行うのは当然。卒業祭を二部として行うのは認めて
  おり、(ボイコットは)校長の説得が理解されず残念。」卒業式は校長が中心と
  なってやるもの。卒業証書を授与するためのもの。学習指導要領で定められてい
  る。厳粛・清新な式が出来た。
P:教育局が卒業式に来校された目的は?
教育局:卒業式における教具等の管理がきちっと出来ているか見にきました。学校の
  管理・運営上のこともありますが。
P:卒業式に卒業生が20人しか出ていないことについて、どう思いますか?
教育局:卒業生が全員でなかった点で、学校としても指導していく。
教育局:卒業式に出た子にとって良かった。出なかった子については、分からない。
P:職務命令まで出さなければならなかったことについては、どう考えますか?
  県の指示ですか?
教育局:県の指示で出したのではありません。
P:卒業式の主体は何ですか?
教育局:とりたてて・・・。卒業生を中心とした関係の方々のためです。子供を中心
  に考えて、学習指導要領で決められたことをやらなくてはならない。


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   卒業記念祭当日、“予定外の支出(3年生保護者への2回の郵送費など)で
   PTA予算が赤字になっています”と、カンパをお願いしましたところ、
   67、770円集まりました。ご協力、本当にありがとうございました。
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 (Web管理者記)--------------------------------------------------------   98年3月9日の卒業式は「厳粛・清新な式」だったというのが、県教育局の   見解のようです。   「卒業式における教具等の管理」とありますが、この場合の「教具」というの   は、もしかして「日の丸」のことでしょうか。   「卒業式に出た子にとって良かった」というのが、教育局の考えか、それとも   卒業式に出席した卒業生自身の考えか判断に迷うところです。私は教育局の考   えと思いますが、卒業式に出席した卒業生に取材していれば、卒業生の考えに   なります。
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